Introducing ベル＆ロス　爽やかなホワイトダイヤルを採用し、GMTのラインナップを拡充

　昨年発表されたブラックダイヤルのBR 05 GMTと同様に、BR 05 GMT ホワイトは41mmのスティールケースを採用し、伝統的ではないラグ形状に一体化するようにフィットするフルスティールブレスレット、または同じようにデザインされたラバーストラップを備えたモデルが用意されている。ケースは厚さ11.07mm、ねじ込み式リューズ、100m防水、フロントとバックにサファイアガラスを採用する（バックからはBR 05 GMTの360°回転するローターを見られる）。

　内部には、セリタ SW-330をベースにベル&ロスがBR-Cal 325と呼ぶGMTムーブメントが搭載される。このムーブメントの振動数は4Hzで、パワーリザーブは約42時間、3時位置に日付表示と独立して調整可能な24時間GMT機能（針）を備えている。つまり、メインの時刻表示を変更したり中断したりすることなく、第二時間帯の表示を調整することができるのだ。タイムゾーンを積極的に変更する場合、このGMT機能はやや面倒だが、第2タイムゾーンを把握するためには非常に便利だと思う。

価格は、シルバーダイヤルのBR 05 GMTラバーブレスレットが58万3000円、スティールブレスレットが64万9000円（すべて税込）。

　そして今回、白文字盤のGMTが登場した。もちろん、ダイヤルと針のデザインはエクスプローラー IIから多くを拝借しているように見えるが、ロレックスのカタログからインスピレーションを得た唯一のブランドとは程遠く、スクエアケースと普遍的な美しさが、BR 05 GMTを完全に類似した時計と感じさせないようにしていると主張したい。さらに、ダイヤル（特に大型のアラビアマーカー）やホワイト/グレーの24時間表示を配した見返しの採用など、ベル＆ロスデザイン言語の多くをキープしている点も好感が持てる。

　60万円前後という価格と汎用ムーブメントを搭載したBR 05 GMTは、厳しい競争を強いられるだろう。より伝統的な嗜好を持つコレクターは、ローカルジャンプ（フライヤー）機能、クラシックなGMTスタイル、そして同じ径のケース（ただしかなり厚め）を提供するチューダー 　ブラックベイ GMTを選ぶだろう。さらに、僕はモノとしての品質や一般的な外観の美しさで2つを比較していない。あなたが単にコーラー GMTを欲しい場合は、セイコーは喜んで約5万円で同じ機能を持つ美しいモデルを販売するだろう。

　しかし公平に見て、BR 05 GMTは上記の競合モデルとはまったく異なるルック＆フィールで、ベル＆ロスはこの価格帯において新しさがなく、コスト感覚としては想定顧客にとってのメインの関心事ではないだろうと思う。BR 03-92 ダイバーをずっと心の中心に置いていた僕にとって、この新しいBR 05 GMTは、職業的好奇心以上のものを初めて手にしたラインナップであり、自分の腕につけてみたいハンサムな追加モデルだと感じている。しかし、あなたはどう思うだろう？　BR 05 GMTは、ハンズオンでフォローアップするよい候補だろうか？　コメントで教えて欲しい。

ブランド: ベル&ロス（Bell & Ross）
モデル名: BR 05 GMT
型番: BRO05G-SI-ST

直径: 41mm
厚さ: 11.07mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: シルバーオパーリン、アプライドインデックス
夜光: 針、インデックスにスーパールミノバ
防水性: 100m
ストラップ/ブレスレット: 一体型のスティールブレスレット、またはラバーストラップ

キャリバー: BR-CAL. 325 (セリタ SW-330ベース)
機能: 時、分、秒、日付表示、24時間GMT針(callerスタイルの独立した24時間表示)
直径: 28mm
パワーリザーブ: 42時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時（4 Hz）
石数: 37 

価格: ブレスレット　64万9000円、ラバー　58万3000円（すべて税込）
発売時期: 一部店舗にて発売中（10月に正式販売）
限定: 通常モデル