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Introducing エドックス デルフィン メカノ オートマティック 2020年新作

ヘリテージコレクションのデルフィンからフルスケルトンモデルが登場。

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クイック解説

 エドックスのヘリテージコレクションに位置付けられるデルフィンにフルスケルトンダイヤルを採用した新作が登場する。

 エドックスは、時計ケース内部の気密性を高める二重のパッキンを備えたリューズ機構“ダブル-Oリング”を開発し、特許を取得した歴史をもつ。これは二重のOリングによりネジ込み式リューズが解除された状態でも200m防水を実現するというもので、実は多くの時計メーカーで使用されてきた機構。エドックスは1961年にこのダブル-Oリング機構を備えた時計を発表し、防水時計の発展に大きく貢献したといわれている。今から約60年前に発表されたその時計こそ、防水時計のデルフィンだった。

 エドックスのマイルストーンとなったデルフィンに、モダンなテイストを加えたのが現行のデルフィンコレクションだ。この度発表された新作でも、60年代に発表された過去のモデル同様、ダブル-Oリングが採用されたほか、ネジ込み式リューズも採用している。
 針とインデックスにはスーパールミノバが施され、暗所でも優れた視認性が確保されている。

 また、43mm径のケースには約42時間のパワーリザーブをもつ自動巻きムーブメントを搭載。フルスケルトンデザインのダイヤルを採用したが、これはエドックスとしては初の試みとなった。
 スケルトンダイヤルを囲む12角形のベゼルは、1971年に発表されたデルフィンのベゼル形状を継承したもの。エドックスのヘリテージスタイルにムーブメントを見せるフルスケルトンデザインを取り入れることにより、コンテンポラリーな雰囲気に仕上げられている。

 ラインナップは4型。ステンレススティールケースにピンクゴールド(PG)PVDないしはグレーPVD加工を施したタイプが2モデル、そしてSSケースにブラックダイヤルないしはブルーダイヤルを合わせたタイプが2モデルある。前者はブラックのラバーストラップ仕様、そして後者はSSブレスレット仕様となっている。価格は全て24万円(税抜)だ。

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ファースト・インプレッション

 現在のエドックスといえば、パワーボートレースのタフでダイナミックな世界観を表現し、高い機能性と防水性をもつハイスペックウォッチとして人気を得ているクロノオフショア1のイメージが強い。
 クロノオフショア1は、パワーボートレースのCLASS-1をサポートする時計として2007年に登場したコレクションだ。以降、ブランドとしても10年以上に渡り、クロノオフショア1をメインに訴求しており、筆者と同じような印象をもっている方は多いだろう。

 しかし、ここ数年はクロノオフショア1以外の存在も目立つようになってきた。スポーティなバリエーションとしてはダイバーズウォッチのグランドオーシャン、そしてラリーの世界観を体現したクロノラリーがある。
 そして、コレクションの中でもエドックスの歴史にフォーカスしたのが、冒頭でも触れたように画期的な防水時計のインスパイアされたデルフィンコレクションだ。昨年はさらにスイス軍のパラシュート部隊のために極秘に作られたミリタリーウオッチに着想を得たスカイダイバーも加わり、選択の幅はさらに広がっている。

 デルフィンコレクションは、これまでクォーツのクロノグラフを中心に展開してきた。限定モデルとして自動巻きムーブメントを搭載したものもあったが、レギュラーで機械式モデルがラインナップされたのは、新作のデルフィン メカノ オートマティックが初となる。
 これまではクォーツのクロノグラフがメインだったが、新たに機械式モデルが加わったことでより魅力的なコレクションになったといえよう。

 立体的なディテールに日常使用に申し分のない防水性。新作のもつテイストは、いわゆるラグスポウオッチのカテゴリーに属するものだ。
 ちなみに、先日サンプルに触れる機会があったため、腕に乗せてみた。少し大きめではあるが、ブレスレットないしはラバーストラップとケースがスムーズに繋がる、ラグの短い一体型デザインであること、そして厚みが比較的抑えられていることによって、フィット感は良好だ。

 ブレスレットタイプのほうが使いやすいかもしれないが、筆者個人としてはPVDケースにラバーストラップの組み合わせのタイプをオススメしたい。PGPVD、グレーPVD共に画像で見るよりも質感がよく、ラバーストラップの方がより腕にフィットするため、着け心地にも優れていたからだ。

 エドックスは初めての高級時計として選ぶユーザーの方も多いというが、このところデルフィンのようなテイストのモデルが20〜30万円台でも増えている。好例はモーリス・ラクロアのアイコンだろうか。筆者はアイコン オートマティック 41mmのブレスレット仕様を所有しているが、こちらは何でもそつなくこなすオールラウンダーという印象だ。それだけにユーザーも多く、個性をより主張したいのであれば、デルフィンのような少し癖のあるものを1本目に選ぶのも面白いのではないだろうか。
 なお、本作はラバーストラップもSSブレスレット仕様も価格は同じため、どちらを選ぶかは自分の好みも加味して大いに悩んで欲しい。

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基本情報

ブランド: エドックス(Edox)
モデル名: デルフィン メカノ オートマティック(Delfin Mecano Automatic)
型番: 85303-357RN-NRN(PGPVDモデル)、85303-357GN-NGN(グレーPVDモデル)、85303-3NM-NBG(ブラックダイヤル)、85303-3M-BUIGB(ブルーダイヤル)

直径: 43mm
厚さ: 12mm
ケース素材: ステンレススティール(SS)
文字盤色: ブラックスケルトンまたはブルースケルトン
インデックス: アプライドバー
夜光: 時・分針にスーパールミノバ
防水性能:200m
ストラップ/ブレスレット: PVDモデルにはラバーストラップ、SSモデルにはSSブレスレット


ムーブメント情報

キャリバー: EDOX853
機能: 時・分表示、センターセコンド
パワーリザーブ: 42時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 25


価格・発売時期

価格: 全て24万円(税抜)
販売時期: 2020年11月1日
限定: 通常モデル

詳細は、エドックス公式サイトをクリック。