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Introducing オメガ スピードマスター'57 手巻きムーブメントと40.5mmケースを採用した新世代機 2022年新作

本機は、マスター クロノメーター認定を受けたスピードマスターで、最も小さいモデルである。

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我々が知っていること

オメガは、1957年発表の初代スピードマスター Ref.CK2915のデザイン言語を踏襲した最高級モデルを、この時計の65周年記念として発表し2022年をスタートした。オメガ独自の合金であるカノープスゴールドを採用し、レマニアキャリバー321を搭載したこの限定モデルは、957万円(税込)という破格の値段でリリース。それ以来、我々はオメガがいつCK2915アニバーサリーウォッチを庶民的な価格で発売するのか、ずっと注目していた。

 さて、今日現在、それは明らかになった。

Speedmaster 57 lifestyle black dial

 オメガは、2013年に登場したスピードマスターシリーズのサブコレクションである、2レジスターのスピードマスター '57を完全リフレッシュ。特筆すべきは、スピードマスター '57が、2017年に発表された57トリロジーとはまったくの別物であるということだ。同じ時計(オリジナルのRef. CK2915-X)をベースとしながらも、スピードマスター '57は外観は似ていても、いくつかの注目すべき新しいアップグレードが盛り込まれた。

 その最大のハイライトは、新開発の手巻きクロノグラフムーブメント、オメガ Cal.9906を搭載したこと。METAS認定マスター クロノメーターである(当然ながら)このムーブメントは、60時間のパワーリザーブを実現するために直列に取り付けられたふたつの主ゼンマイを備え、コラムホイールとオメガ独自のアラベスク模様のコート・ド・ジュネーブが施されている。

caliber 9906 soldier

 キャリバーはもちろん素晴らしいが、本当に興味深いのはそのサイズだ。14リーニュ(訳注:直径約31.5mm)のCal.9906の厚さはわずか6.4mmで、同社のCal.3861(6.7mm)、セリタ SW 510 M(7mm)、ブライトリング B09(6.73mm)など主流の手巻きクロノグラフムーブメントより薄型になっている。

 このムーブメントの薄さは、オメガがアップデートされたスピードマスター'57を、マスター クロノメーター認定を受けたスピードマスターとしてこれまでで最も小さい、直径40.5mm、13mm厚以下のサイズにすることを後押ししている。現在生産されている40mm以下のスピードマスターには、Cal.321やCal.3330など、まだMETASの認定を受けていないムーブメントがいくつか使用されている。

Speedmaster 57 red and blue dial

 また、スピードマスター'57のケースは、オリジナルCK2915のプロフィールにさらに近しいデザインに変更されている。つまり、ファセットのないストレートラグ、リューズガードなし、左右対称のケースバンドなど、まさに憧れの2915のようなデザインなのだ。オメガは、オリジナルのケースデザインを把握するために、ヴィンテージCK2915の断面図をスキャンして、そのデザインを蘇らせた(この方法はスピードマスターではもはやおなじみだ)。ダイヤルには、クラシックなブロードアロー針、サンドイッチ構造のアワーマーカー(ブラックのみ)、そして議論を呼びそうだが、かつてのスピードマスター'57と同じヴィンテージ調の色合いのスーパールミノバが使用されている。グリーン、バーガンディ、ブルーの各ダイヤルには、アプライドアワーマーカーと、暗闇でグリーンに輝くホワイトスーパールミノバが採用された。

 また、ベゼルにはドットオーバー90とベース1000のタキメータースケールを採用し、我々愛好家の内輪ネタ的ふたつの特徴を備えている。(オメガは、オリジナルCK2915の目盛りを「タコ・プロダクトメーター」と表現している)。しかし、これらのヴィンテージの秘儀は、新しいスピードマスター'57のもうひとつの目玉から目を逸らすことになるかもしれない(タキメーター目盛りをブラックレーザーでエングレービングしたSS製ベゼルインサートのことだ)。オメガはこの加工について、最初のエングレービングと、レーザーによるカラーリングのふたつの工程を含むと説明している。

Side of Speedy 57 case

 スピードマスター'57の発売でもうひとつ新鮮なのは、発売時に用意されたダイヤルバリエーションだ。原型に近いブラックや、ちょっとワイルドなバーガンディやダークグリーンを含む4つのオプションから選ぶことが可能になった。(オメガによると、2020年から人気のアクアテラ41mmに使われているのと同じ色合いのグリーンだそう)。

 最後に、オメガは2019年のアポロ11号50周年記念限定モデルや2020年の「エド・ホワイト」復刻版に初搭載された、ファンに人気の高いフラットリンクブレスレットの現行バージョンを採用すること選んだ。昨年発表のスピードマスター クロノスコープでデビューしたオメガのマイクロアジャストメントクラスプも搭載し、ブレスレットを最大2.3mmまで伸ばせるようにアップデートされている。オメガのブレスレットRef.7077は、1957年の初代スピードマスターCK2915に使用されていたものであり、これは素晴らしいアップデートと言える。

 新しいスピードマスター'57の価格は、レザー仕様が105万6000円、ブレスレット仕様が110万円(税込)となっている。

我々の考え

昨年11月にジュネーブで開催されたフィリップス・オークションでは、トロピカルな文字盤を持つヴィンテージのスピードマスター2915-1が、予想に反して340万ドル以上(約3.8億円)というオメガ史上最高額で落札された(ジュネーブ・ウォッチオークション XIV)。ヴィンテージのスピードマスター2915は非常に希少で、何十年も前から高い人気を誇っている。コンディションのよい個体はそうそう出てこないし、出てきたとしてもコレクターは争奪戦を恐れない。(エリック・クーとのTalking Watchesのエピソードで、2915の最高級品を見てくれ)。

three quarter shot of black dial Speedmaster 57

 スピードマスター'57のような時計は、時計界で最も有名なクロノグラフのひとつの歴史に、数え切れないほど多くの人が触れることを可能にすると思う。なぜなら、あなたがどう思うにせよ、最新のオークションで7桁ドルのオリジナルCK2915を追いかけるよりも、新しいスピードマスター'57の110万円という価格の方が、私の予算ではずっと折り合いがつきやすいから。

 1950年代の初期スピードマスターは、私を含む多くの時計愛好家にとって特別な神秘性を持つ。NASAやウォーリー・シラーが手にする以前の、機能優先のレーシングクロノグラフを物語るこれらの時計は、スピードマスターがその誕生からいかに特別な存在であったかを物語っている。多くのコレクターが、CK2915はタキメータースケールを外部ベゼルに組み込んだ最初の腕時計だと考えていることをご存知だろうか? 旧式のクロノグラフでは、タキメーターは文字盤上に配置されるのが一般的だったのだ。

Soldier image of green dial Speedmaster 57

 新しいスピードマスター'57は65年の歴史を振り返りつつ、スピードマスターシリーズ全体の進化を継承している点を、私は高く評価している。新しいマスター クロノメーター手巻きキャリバー9906(前作のスピードマスター'57は自動巻きムーブメントを採用)の外観は、まさに素晴らしいのひと言だ。40mm×12.99mmという適度なサイズは、スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ クロノメーター 3861よりさらに小さい。また、現代的なフラットリンクブレスレットとマイクロアジャストメントクラスプの組み合わせは、スピードマスターファンが何十年も待ち望んでいたものである。

Macro on dial of Speedmaster 57 Burgundy

 オメガが2013年にスピードマスター'57を発表したとき、その復刻版にはいくつかの異論があった。その主なものはブロードアローハンドセットの欠如で、この選択はコレクションのデビューから丸2年後、別の「57」のリリースで最終的に是正された。ベン(・クライマー)は2013年、この時計が「本格的なヴィンテージ愛好家」のためのものだとは考えていないとさえ書いている。

 バーゼルワールドでのコレクション発表から数ヵ月後に執筆したハンズオン記事で「私にとっては、この時計は時計オタクの領域に入り込むことなく、ヴィンテージ感を提供してくれるものだ」と語った。

 9年前はそうだったかもしれないが、2022年発売の新型スピードマスター'57は、その時計オタク指数の高さに釘付けだ。私の考えでは、アップデートされた'57ラインは、CK2998にインスパイアされたファースト・オメガ・イン・スペースがかつて担っていた役割を、クラシックなスピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナルの隣に位置すべき、ヴィンテージ風手巻きモデルの代わりとして担う準備が整ったと思う。

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基本情報

ブランド: オメガ(Omega)
モデル名: スピードマスター'57 コーアクシャル マスター クロノメーター クロノグラフ(Speedmaster '57 Co-Axial Master Chronometer Chronograph)
直径: 40.5mm
厚み: 12.99mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: ブラック、グリーン、バーガンディ、ブルー
インデックス: サンドイッチ(ブラック)、アプライド(グリーン、バーガンディ、ブルー)
夜光: スーパールミノバ
防水性: 50m
ストラップ/ブレスレット: ステンレススティールブレスレット(フラットリンクスタイル)カラーレザーストラップ


ムーブメント情報

キャリバー: 9906
機能: 時、分、秒、クロノグラフ
直径: 31.58mm
厚み: 6.4mm
パワーリザーブ: 60時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 4 Hz(2万8800振動/時)
石数: 44
クロノメーター認定: METASによるマスター クロノメーター認定
追加情報: コーアクシャル脱進機、ツインバレル、コラムホイール、アラベスク模様のコート・ド・ジュネーブ仕上げ


価格&発売時期

価格: ストラップ仕様 105万6000円、ブレスレット仕様 110万円(すべて税込)
発売時期: すぐに
限定: なし、通常版

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