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The G-SHOCK x LEAGUE OF LEGENDS

The G-SHOCK x LEAGUE OF LEGENDS

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LEAGUE OF LEGENDS

GM-B2100LL-1A AND GA-110LL-1A

GM-B2100LL-1A AND GA-110LL-1A

GM-B2100LL-1A AND GA-110LL-1A

LEGENDS on your wrist

 2009年10月にアメリカでサービスインし、2016年9月には月間のアクティブプレーヤーが1億人を突破した対戦型オンラインゲーム「リーグ・オブ・レジェンド(LEAGUE OF LEGENDS、以下LoL)」。同タイトルはいまや、世界中でプロリーグが開催されるeスポーツの代名詞的存在として君臨している。その提供元であるライアットゲームズは、世界でもっともプレイヤーを大事にするゲームパブリッシャーであることを社是としており、ファンに対してこのタイトルの価値を継続して届けるための活動を積極的に行なっていることでも知られる。例えば、スマートフォン版のゲームやアニメーション作品の展開、ラグジュアリーブランドをはじめとする異業種とのコラボレーションなどだ。後者では2019年にルイ・ヴィトンと手を組み、LoL世界大会のトロフィー専用トラベルケースやカプセルコレクションを発表したことで大きな話題を呼んだ。この流れにあるのが、今回のG-SHOCKとのコラボレーションである。LoLファンがガジェットライクなアイテムを好む傾向にあること、ゲームに登場するキャラクターやアイテムにG-SHOCKと親和性の高い要素が存在したことがフックとなり、この異色の協業がスタートしたのだという。

 今回のコラボレーションでリリースされたのは2モデル。そのひとつがGM-B2100LL-1Aだ。G-SHOCK初号機のDNAを継承しつつ、そのデザインをモダンに発展させたフルメタルのアナログ×デジタルモデルであるGM-B2100がベースとなっている。LoLの舞台となる世界には、魔法と科学を組み合わせた“ヘクステック”と呼ばれる技術が頻登場する。この技術はゲームの世界観を構築するうえで重要なエレメントとなっており、魔法と科学という相反する組み合わせを象徴するへクステックがアナログ×デジタルという新旧技術のコンビネーションにも通じるという考えのもと、ベースモデルにGM-B2100が選ばれた。

 このヘクステックを表現するうえで取り入れられたのが、ベゼルトップとバンドの一部、バックルに用いられたエイジドIPだ。エイジドIP自体は2016年にMT-G、2019年にはフルメタルB5000シリーズなどにも見られた技術で、直近でもスチームパンクコレクションのGM-110VGに採用されている。今作ではゴールドIPにブラックIPを重ね、ブラックの一部を残しながら剥がすことで金属が自然とエイジングしたような古美調に仕上げた。また、ベゼルやバンドのひとコマ目にへクステックが生まれた地域であるピルトーヴァーの紋様をエッチングで表したり、ダイヤルの見返しや分針にスカイブルーの蓄光塗料を施して動力源を表わしたりするなど、ピルトーヴァーとへクステックの意匠を丁寧に描いた1本となっている。

 GM-B2100LL-1Aから一転、GA-110LL-1A は80年代ストリートカルチャーを想起させる実にカラフルなデザインに仕上がっている。モチーフとなったのはLoL黎明期から存在し、ゲームに登場する160体以上のチャンピオン(プレーヤーが操作するキャラクター)のなかでも高い人気を誇る“ジンクス”。 “暴走パンクガール”の異名を持つ、いわばダークヒロイン的なポジションにあるキャラクターだ。彼女をモチーフとするにあたってその設定に合致すると選ばれたのが、G-SHOCKのアナログ×デジタルモデルのなかでも、サブカルチャーであるスチームパンクの世界観を表現したマッシブなケースのGA-110だった。

 GA-110自体がそもそも、多彩なバリエーションを展開するユース向けのシリーズである。しかしカシオは、キャラクターカラーであるピンクをはじめ、ビビッドなブルーやイエローをケースやサイドボタン、液晶へとアヴァンギャルドに配することでジンクスが持つ破天荒なイメージをより色濃く表現した。また、武器である“フィッシュボーン”から射出される“スーパーメガデスロケット”を秒針に用いるなど、GA-110のパーツを活かした巧みなデザインワークも光る。そのなかでもカシオが特に製造上困難だったと語るのが、バンドのグラフィック印刷だ。バンドへの印刷技術は、本来カシオが得意とするところであるのだが、GA-110LL-1Aにおいては多色を重ねているために、わずかなずれによりキャラクタービジュアルが損なわれてしまう。このことから、量産化においてはかなりシビアな調整を要したという。

 GM-B2100LL-1AとGA-110LL-1Aにおいて、カシオはG-SHOCKというプラットフォームを用いつつ、LoLの世界観を手首の上で見事に表現してみせた。その完成度についてライアットゲームズは、「リーグ・オブ・レジェンドのファンはもちろん、このタイトルを知らない人々に対しても魅力的な時計に仕上がった」と絶賛している。一方のカシオも、これまでに行ってきた数々のコラボレーションとは一線を画すものになったと語る。実は、G-SHOCKとeスポーツに大きく力を入れているゲームIPがタッグを組むのは今回が初めてのことだ。ブランドの40周年という節目の年に新しいチャレンジを行った格好であり、今回のコラボレーションを機に新たな扉を開いたG-SHOCKが次はどのようなサプライズを仕掛けてくるのか、ゲームファンならずとも期待が高まる。