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Photos by Michael Shaffer
ここ数年、私はイギリスのグッドウッド・リバイバルに参加している。グッドウッド・モーター・サーキットが稼働していた1948年から1966年までの栄光の時代を思い起こさせる、3日間のモーターフェスティバルだ。この週末は、当時の世界でも希少なヴィンテージレーシングカーが集まり、当時のような白熱したレースが繰り広げられるのだ。クルマだけではない。同様に人々や飛行機、環境も当時のまま再現される。モノに熱中し、全力で使っていた時代にタイムスリップしたような不思議な感覚だ。毎年、貴重なレーシングカーが壁にぶつかるが、イギリス流に言えば、“carry on old boy! chin up! get on wiv it!(がんばれ! 元気をだせ! まだいけるぞ!)”という姿勢が正解だろう。
そしてもちろん、そこに素晴らしいクルマがあるように、素晴らしい時計もある。このイベントにおいて、時計は厳密な時代考証に則っていないもののように思われるが、それはいいことだ。リバイバルのために人々が選んだ時計を見るのは、とても興味深い。このフェスティバルはロレックスがスポンサーであり、ロレックスがこのイベントで人々の手首をジャックしていたメーカーであることは確かだ。しかし人生というのは何事もそうであるが、一皮むけば実におもしろいものである。私とフォトグラファーのマイケル・シェイファーが見つけた、2022年のグッドウッド・リバイバルでの時計、ホイール、翼、そして気まぐれに飛び込んでみようではないか。
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