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In Partnership

アルパイン イーグルの新たな萌芽 33mmに再構築されたショパールのエレガンス

2019年の登場以来、評価を高める「アルパイン イーグル」に新サイズの33mmが登場。既存の41mmにも新色“パイングリーン”が追加され、そのエレガンスに新たな息吹が吹き込まれた。

ブレスレットとケースとが完璧に調和し、ビス留めベゼルが力強さを、ダイヤルに配したローマンインデックスがエレガンスを醸し出す。アルパイン イーグルを特徴づけるスタイルは、現共同社長カール-フリードリッヒ・ショイフレ氏初のクリエイションであり、1980年に誕生した「サンモリッツ」を現代的に再解釈して生まれた。開発を主導したのは、彼の息子カール-フリッツ氏。しかし、サンモリッツがまずクォーツ搭載でリリースされたのに対し、アルパイン イーグルは、すべて機械式である。それは、今回新登場した33mmケースでも同じだ。小径化には、クォーツが有利であるがショパールはこう語る。

 「アルパイン イーグル コレクションにおいてクォーツ搭載は、オプションに挙がったことはもちろん、検討されたことさえありません。自社製機械式ムーブメントを搭載していることが、アルパイン イーグルのDNAのひとつであるという強い信念があるからです」

 つまり、ショパールは機械式にこだわったのだ。搭載するCal.Chopard 09.01-Cは、直径20.40mmという小型ムーブメントとしては異例の、COSC認証を得た高精度なクロノメーター機である。さらに言えば、コレクションにラインナップするすべてのモデルがCOSCのクロノメーター認定を受けている。アルパイン イーグルはマニュファクチュール ショパールの、矜持の産物である。

アルパイン イーグル 33 Ref.298617-3002 182万6000円(税込)

ベゼルにダイヤモンドがセットされた1本。アレッチブルーの文字盤は小径サイズでも際立つ。自動巻き(Cal.Chopard 09.01-C)。ルーセント スティール A223×ダイヤモンドケース&ブレスレット。33mm径。厚さ7.95mm。50m防水。

バングル:アイスキューブ ピュア ラージ。18Kエシカルホワイトゴールドにダイヤモンドをフルセット、191万4000円〜(税込)

リング:アイスキューブ ピュア ミニ。18Kエシカルホワイトゴールドにダイヤモンドをセット、29万1500円(税込)

 33mmに使われるCal.Chopard 09.01-Cは、2018年にまず「ハッピースポーツ」に初搭載された。そのときも、そして今も、同コレクション搭載のCal.Chopard 09.01-Cは、COSCの認証を受けていない。それがアルパイン イーグル誕生の年、入念に調整をしてクロノメーターを取得し、36mmケースに先行して収められた。36mmからムーブメントを継承した33mmであるが、その外観は36mmを縮小した……ものでは、決してないとショパールは胸を張る。

 「33mmのサイズに合わせ、ほとんどの部品が再設計されました。三数法のように、ランダムに縮小しても同じ結果が得られるわけではないからです。完璧に調和したデザインを追求し、ミドルケース、ケースバック、ベゼルの比率を慎重に検討し直し、再設計しています」

 結果、ケースは36mmより薄くなった。それに合わせ、ブレスレットもより薄い新デザインとした。またリューズも、新サイズに合わせて変更されている。まさに、美は細部に宿る。ディテールが丁寧に練り直された33mmのアルパイン イーグルは、調和がとれた豊かな審美性を湛える。

ピアス:アイスキューブ ピュア ミニ、18Kエシカルホワイトゴールド、18万9200円 

リング:アイスキューブ ピュア ミニ。18Kエシカルホワイトゴールドにダイヤモンドをセット、29万1500円(ともに税込)

 さらに33mmは、36mmと比較して仕上げも異なる。面取りの角度を深くしているのだ。その小ささゆえに、わずかな手の動きで時計の角度は変わる。深い角度の面取りはそれに対応し、サテン部と鏡面部との見える比率を整え直したのである。ジュエラーでもあるショパールならではの審美眼がなせる、細やかな気配りだ。

 「インデックスをご覧いただくと、スーパールミノバで塗装されていないことにお気づきになるかと思います。その点で同コレクションにおいて33mmは例外であり、より華やかな外観となっているかもしれません」

 33mmケースはサイズのバリエーションを広げただけに留まらず、一層エレガントな新風をコレクションに吹き込んだ。対して2020年ラインナップに加わったクロノグラフは、44mmの大型ケースでよりスポーティな印象にフォーカスしている。そのクロノグラフには今年ラバーストラップ仕様が追加され、スポーティさはより高まった。

 41mmと36mmでスタートしたコレクションは、上下に印象が変わる新サイズを迎え入れ、より幅広い層にアピールする。

アルパイン イーグル 41 Ref.295363-5007(右) 699万6000円(税込)ラージサイズに追加されたパイングリーン文字盤。アルプスのビオトープから着想を得た。自動巻き(Cal.Chopard 01.01-C)。18Kエシカルローズゴールドケース&ブレスレット。41mm径。厚さ9.7mm。100m防水。
アルパイン イーグル 33 Ref. 298617-6001 191万4000円(税込)再設計された33mmサイズはオリジナルサイズと印象を共通にしながら、女性の手元でも華やぐ意匠に。自動巻き(Cal.Chopard 09.01-C)。ルーセント スティール A223×18Kエシカルローズゴールドケース&ブレスレット。33mm径。厚さ7.95mm。50m防水。

 
スポーティなアルパイン イーグルに追加された、マスキュリンな側面とよりエレガントなタッチ

アルパイン イーグル 33 Ref.295384-5001 506万円(税込)

スイスのヴァルス村の伝統的家屋の壁や屋根を覆う珪岩の銀色の反射を思わせるヴァルスグレー文字盤。虹彩を思わせるパターンは健在。自動巻き(Cal.Chopard 09.01-C)。18Kエシカルローズゴールド×ダイヤモンドケース&ブレスレット。33mm径。厚さ7.95mm。50m防水。

 アルパイン イーグルは、マスキュリンさを前面に打ち出しているが、華やかなジュエリーウォッチも取りそろえたことで女性にも好評だ。新サイズの33mmは、ユーザーの関心に応えての導入であったという。なるほど、既存の36mmは、ジェンダーレスなサイズ感であったが、33mmはよりエレガントに仕立て直されたこともあり、明確に女性をターゲットとした。しかしショパールには、ハッピースポーツという女性向け機械式時計が既にある。前述したとおり、COSCこそ取得していないが、搭載するムーブメントは36mmと33mmのアルパイン イーグルと同じなのだ。

 「アルパイン イーグルは、スポーティでありながらエレガントなタイムピースとして着想されました。33、36、41mmの全サイズを通して、朝のジョギングからディナーを楽しむ夜まで、一日のどの時間帯にも完璧に寄り添ってくれるモデルです。そんな日常使いの時計にムービングダイヤモンドのないものを希望されるお客様には、今回の33mmは新たな選択肢になるはずです」

 可憐なジュエリーウォッチであるハッピースポーツは、コレクション自体が女性向けだ。対してエレガントなスポーティウォッチのアルパイン イーグルは、ペアやシェア使いがかなう時計である。

 「アルパイン イーグルとハッピースポーツは、まったく異なるアイデンティティを持ちながら、ショパール全体のなかでは相互補完しあう関係性にあります」

 ウォッチメゾンであり、ジュエラーでもあるショパールは、多彩な表現を可能とする。

バングル:アイスキューブ ピュア ラージ、96万2500円〜 リング:アイスキューブ ピュア ミニ、(上から)25万8500円、14万6300円、13万2000円(すべて税込)

※時計はアルパイン イーグル 33 Ref. 295384-5001

アルパイン イーグル 33 Ref.295384-5002 624万8000円(税込)

アルパイン イーグルに初登場した、ゴールドカラーを用いた文字盤をセット。インデックスにもダイヤモンドが配された。自動巻き(Cal.Chopard 09.01-C)。18Kエシカルローズゴールド×ダイヤモンドケース&ブレスレット。33mm径。厚さ7.95mm。50m防水。

 

 さらにアルパイン イーグルには今年、既存の41mmに“パイングリーン”と名付けた新色ダイヤルが追加された。アルプスのビオトープから掬い取ったというその色調は、ワシの目の光彩をモチーフとした有機的な曲線によるサンバースト仕上げと相まって、実に深淵な印象である。

 2019年に誕生したアルパイン イーグルは、発表からわずか3年のあいだに新たな機構やサイズ、色でコレクションを拡充してきた。実はルーツであるサンモリッツも、多くのバリエーションを展開していた。クォーツを搭載してコレクションをスタートしたが、のちに機械式も登場し、フレデリック・ピゲの名機Cal.1185搭載のクロノグラフも存在した。それをアルパイン イーグルでは、すべて自社製でかなえているのだ。

 新サイズの33mmは、サンモリッツにあった32mmケースの再解釈とも言えるだろう。サンモリッツにはさらに小さい24mmも存在しており、もしそれをアルパイン イーグルでなぞらえるならば、より小さな機械式ムーブメントの開発が待たれる。

 他にもサンモリッツには、ケースとブレスレットをおそらくPVDで黒染めしたオールブラックモデルや、そのゴールドベゼルとのバイカラーもあった。今のショパールであれば、ハッピースポーツで用いたブラックセラミックで、黒いアルパイン イーグルを生み出すことが可能だ。

 サンモリッツの32mmや34mmの機械式には、極めて繊細なスケルトンも見付けられる。そのモダンな再解釈は、登場するのだろうか? サンモリッツを規範としたアルパイン イーグルの今後の展開に、夢は膨らむ。

アルパイン イーグル 41 Ref.298600-3014(左) 203万5000円(税込)

パイングリーン文字盤のSSモデル。自動巻き(Cal.Chopard 01.01-C)。ルーセント スティール A223ケース&ブレスレット。41mm径。厚さ9.7mm。100m防水。
※右はアルパイン イーグル 33 Ref. 295384-5001

アレッチブルーダイヤルに揃った3つのサイズ。
アルパイン イーグル 41 Ref.298600-3001(左) 184万8000円(税込)。自動巻き(Cal.Chopard 01.01-C)。ルーセント スティール A223ケース&ブレスレット。41mm径。厚さ9.7mm。100m防水。
アルパイン イーグル 36 Ref.298601-3001(中) 140万8000円(税込)。自動巻き(Cal.Chopard 09.01-C)。ルーセント スティール A223ケース&ブレスレット。36mm径。厚さ8.4mm。100m防水。
アルパイン イーグル 33 Ref.298617-3002(右) 182万6000円(税込)自動巻き(Cal.Chopard 09.01-C)。ルーセント スティール A223×ダイヤモンドケース&ブレスレット。33mm径。厚さ7.95mm。50m防水。

アルパイン イーグルギャラリー
 

Photos:Yuji Kawata Styled:Eiji Ishikawa(TRS) Hair&Make:Ken Yoshimura & Misako Abe Words:Norio Takagi

衣装協力
スタイリング1(登場順)/ジャケット24万900円、シャツ6万6000円、パンツ8万6900円、ブーツ22万6600円、バッグ23万7600円 スタイリング2/シャツ8万6900円 スタイリング3/ニット10万5600円、スカート8万6600円 すべて、トッズ/トッズ・ジャパン ➿0120-102-578