HODINKEEでは、ハミルトン カーキ フィールドを、時計収集の世界に足を踏み入れ始めたばかりの友人や家族におすすめする機械式時計としている。手頃な価格で耐久性があり、魅力的でノスタルジックなカーキ フィールドは、時計愛好家にとって価値あるエントリーポイントとして確立されているのだ。
ハミルトン カーキフィールドのデザインを依頼されたとき、我々は、どんな機会にも対応できる完璧なコレクターズウォッチを作るチャンスだと確信した。HODINKEEのためだけのハミルトン カーキ リミテッド エディション コレクションをご紹介しよう。
このハミルトン カーキ フィールドとパイロット パイオニア リミテッド エディションは、お揃いの「コンパニオンセット」としてデザインされており、両モデルとも互いに通ずるデザインが施されている。その結果、着用すること、偉大なアウトドアを探索すること、そしてオフィスを飛び出すことを目的としたペアウォッチが誕生した。これらの時計は、ハミルトンがその遺産を築いてきた冒険心とミリタリーのタフネスを表現している。
1100本限定のハミルトン カーキ フィールド & パイロット パイオニア リミテッド エディション for HODINKEEは、カーキ フィールド800本、パイロット100本と単体でも購入可能だが、コレクターズセットとしても200本が販売される。このセットには、保管や移動時に便利な限定のペリカンケースが付属し、単品でもセットでも、時計のデザインにインスパイアされたカスタムテーマのフィールドノートが1パック付属する。ひとつは冒険者に、もうひとつはエキスパートに。
ハミルトンのカーキ フィールドは、世界中の軍隊で標準装備され、1世紀以上にわたって時計コレクターのあいだで愛用されてきた。第一次世界大戦中、連合国軍の兵士がトレンチウォッチを着用して以来、ハミルトンはミリタリーウォッチの製造に携わってきた歴史がある。第二次世界大戦中、ハミルトンは民間人への時計販売を中止し、連合国軍のための生産に重点を置いた。その後、1990年代初頭まで、米軍向けのフィールドウォッチ（野戦用の機械式時計）を生産し続けたのである。
視認性に優れ、堅牢なフィールドウォッチを製造してきた歴史から、ハミルトンのデザインには、無駄な装飾を排し、機能性を重視したものが多く見られる。使い込むほどに味が出る時計は、冒険の証として自分だけのキズをつけることができるのだ。
ハミルトン カーキ フィールドとパイロット パイオニア リミテッド エディション for HODINKEEは、ハミルトン 6BB “G.S.” トロピカル ブリティッシュ ミリタリーウォッチ Ref. 75003-3からインスピレーションを得たモデルだ。控えめながらタフなフィールドウォッチとしてデザインされたオリジナルモデルは、60年代から70年代にかけて、英国軍の非軍人や外交官、あるいは外交官を隠れ蓑にする人たちのために作られたゼネラル・サービス・ウォッチ（G.S）として生産されたものである。ケースバックには “TROPICALIZED”（トロピカライズド）と刻印され、赤道直下の高温多湿の環境に耐えられるよう温度補正や防水加工が施されていることが多く、その意味でも “G.S.”と呼ばれた。言い換えれば、この時計は本物のジェームズ・ボンドが007として活躍する際に支給された時計である可能性が非常に高いのだ。
カーキ フィールドとパイロット パイオニアは、このヴィンテージモデルを参考にデザインされた。マットブラックのダイヤル、レイルウェイトラック、そして完璧に熟成されたラジウム夜光を備えた75003-3は、クラシックモデルとして復活させるにふさわしいと考えたのだ。さらに、鮮やかなオレンジ色の秒針とクロノグラフ針が、時計に色彩と視認性を与えている。その結果、ヴィンテージミリタリーから着想を得た、冒険心をくすぐるふたつの時計が誕生したのである。
シリアルナンバー1〜200までは、セットで販売される。HODINKEEのハミルトン カーキ コレクターズ セットは、頑丈なフィールドウォッチと冒険のためのクロノグラフのどちらをつけていくか選ぶことができるのだ。このふたつの時計は、ペリカン製のカスタムケースに収納される。ケースには、ナイロン製のNATOストラップ、バレットマット、そして時計に焦点を当てたフィールドノートのスペシャルエディションが付属している。時計はカスタムモールドに収められ、簡単に取り外してペリカンケースを収納箱として使用することが可能だ。
ハミルトンは、もともと75003-3をパイロットウォッチとしていたわけではないものの、世界の軍隊のためにパイロットウォッチを製造してきた長い歴史を持つ。ハミルトン カーキ パイロット パイオニア メカニカル クロノグラフは2022年に発売された。これにより我々は、フィールドウォッチのデザインを空にまつわる時計に変換するための完璧なプラットフォームを手に入れたのだ。
ハミルトン カーキ フィールド リミテッド エディション for HODINKEEと同じダイヤル、スーパールミノバカラー、オレンジの秒針をパイロット クロノ メカニカルの曲線的なクロノグラフケースに搭載した。サンドブラスト仕上げの40mmステンレススティール製ケースは、数十年前にハミルトンが製造したクロノグラフケースを彷彿とさせるものとなっている。ふたつのクロノグラフ機構を備え、ひと目で時刻や秒を確認することが求められるパイロットにとって重要な、すっきりとした文字盤を実現。ムーブメントには、ETA7753をベースにしたH51-Siを搭載し、60時間のパワーリザーブ、シリコン製ヒゲゼンマイ、そして100m防水性を誇る。パートナー同様、ケースバックにはLimited Edition For Hodinkeeと刻印され、##/300とシリアルナンバーも刻まれている。
ハミルトン カーキ フィールド リミテッドエディション for HODINKEEは、前述のハミルトン6BB“G.S.”を忠実に再現したモデルだ。軍用規格にふさわしいつけやすさとタフさが証明された、サンドブラスト仕上げの38mmステンレススティールのフィールドウォッチケースを採用。マットブラックのダイヤル、クリーミーホワイトのレイルロードトラック、鮮やかなオレンジの秒針を備えた本機は、オリジナルと同じように感じられるが、今日のために作られたものとなっている。現代の夜光塗料はトリチウム夜光のように経年変化しないため、スーパールミノバは経年変化の風合いを持ったトリチウム夜光のパテントトーンに合わせて着色されており、オリジナルの75003-3ミリタリーウォッチへのオマージュにもなっている。マットブラックの文字盤と夜光塗料を塗布したマーカーと針のコントラストは、夜のジャングルを駆け抜ける際に重要な視認性を確保。80時間のパワーリザーブを誇る手巻きCal.H50を搭載し、機械式でありながら本物らしさを追求している。裏蓋には “Limited Edition For Hodinkee”と刻印され、###/1000のシリアルナンバーが刻まれている。
2006年以来、フィールド ノート（FIELD NOTES）は20世紀初頭の実用的なポケットノートやフィールドジャーナルに敬意を表して、メモ帳、ポケット台帳、ノートブック、カレンダーを製造している。我々は、2011年に初めて同社のクラシックな「クラフト紙」のジャーナルの背面にHODINKEEロゴをあしらったときから、フィールドノートの長年のファンだ。それ以来、私たちは常にフィールドノートとより密接に仕事をしたいという願望を抱いていたが、ついにそのチャンスが訪れた。今回フィールドノート“カーキ” リミテッドエディション for HODINKEEを発表するに至ったのだ。ハミルトン カーキ リミテッドエディション コレクション for HODINKEEの各時計には、我々がフィールドノートと共同でデザインした、時計に特化したフィールドノート3冊パックが付属している。また、この3つのパックは単品でも購入することができるため、追加で必要な場合や、冒険好きな時計コレクターにぴったりのギフトが欲しい場合などにご利用いただきたい。
この3冊セットは、全48ページで、HODINKEEのハミルトン カーキ リミテッド エディション コレクションの文字盤にインスパイアされたカバーアートが施されている。オレンジ色のクロノグラフ針と秒針、ひと目でわかるハミルトンの時針と分針、そして白い外側のレイルウェイトラックなど、時計のディテールがすべてノートのカバーに描かれている。さらに、文字盤のマーカー、針、テキストには、紫外線に当たると発光するグローインザダークインクを使用し、時計の文字盤の夜光のような輝きを放つ。
内側には、時計に関連するリファレンスを記録するためのスペース、ラグや幅を測るためのミリ単位のスケール、フィールドノートのページを埋める30の実用的な使い方など、アドベンチャーを念頭に置いたカスタムディテールが施されている。
