旅は華やかなものばかりではない。仕事のために移動し、時差ぼけで目覚め、自宅から遠く離れ、オフィスに何時に戻ってくるかわからないこともある。時には、次のフライトに間に合うように、外国の都市を足早に移動しなければならないことや、それとは真逆にただ列に並んでいるだけの時もある。国内外を問わず、旅先では時間を管理するツールが必要なことがあるが、トラベルウォッチは旅のロマンを感じさせてくれる。だからこそ、我々は優れたトラベルウォッチを愛用するのだ。
旅慣れた人がそうであるように理想的なトラベルウォッチは、柔軟で厚みがあり、多機能で、常に正確でなければならない。ミッドセンチュリーの黄金時代に確立されたフォーマットをベースにした優れたGMTは、故郷を見失うことなく新しい土地に容易に適応できるトラベルウォッチなのだ。そんなジェットセット・スピリットのもと、我々はミドーとコラボレーションし、オーシャンスター GMT リミテッド エディション for HODINKEEを制作した。
現実はそうでもないけれど、旅は人生の大きな喜びのひとつであり、新しい場所を探索するロマンは計り知れない。携帯電話は世界中どこでもつながるが、GMTのジャンピングアワー針は、自宅から遠く離れた場所で車輪が接地するのを感じた瞬間に調整するのが一番だ。ローミング料金もSIMカードのコードも、バッテリーの心配さえなく、よくできたトラベルウォッチなら秒針を止める必要もないのだ。
これはクラシックでスポーティなGMTの外観を持ちながら、新しいタイムゾーンに簡単に合わせられるローカルジャンピング（別名“フライヤー”）GMT機能を搭載したトラベルウォッチの限定モデルだ。この機能は、ホームタイムの表示（赤い24時間針で表示）を維持しながら行うことができるだけでなく、ローカルアワーハンドの調整のためにムーブメントを停止させる必要がないため、計時の精度に影響を与えることはない。新しいタイムゾーンに移動する際にも最大限の機能を発揮する、日常使いに最適な時計だ。
この機能はトラベルウォッチの世界では確立されているが、この価格帯でローカルジャンピングアワーを備えたGMTはまだ珍しく、しかも小径サイズのケースではなおさらである。ミドー オーシャンスター GMT リミテッド エディション for HODINKEEは、直径40.5mm、厚さ13.43mmのスティール製ケースにサファイアクリスタル風防、24時間回転するセラミックベゼル、200m防水を備えた999本限定モデルだ。
オーシャンスター GMTに馴染みのある方は、標準のケースサイズが44mmであることをすでにご存じだと思うが、このデザインにアプローチしたとき、我々は何か新しいことに挑戦したいと考えた。40.5mmのケースはこのコラボレーションのためにカスタムデザインされたもので、手首につけたときにヴィンテージ感を演出するためにリューズガードのない仕様になっている。ヴィンテージのミドー マルチセンタークロノグラフからインスピレーションを受け、レイルウェイミニッツトラック、赤いGMT針、マットブラックのダイヤル、そしてヴィンテージミドーのサインを使用するなどのデザイン要素が、その美しさの一部になっている。機能、スペック、スタイルのいずれにも手を抜かない、ハンサムでディテールのあるデザインだ。
ミドー オーシャンスター GMT リミテッド エディション for HODINKEEには、エレガンスとスポーティなスタイリングをミックスしたクラシックテイストのなかに、多彩なプロポーションとひとつのタイムゾーンから次のタイムゾーンへジャンプするように設計されたムーブメントが搭載されている。
文字盤の針とマーカーにはスーパールミノバを使用し、日付表示は文字盤の3時位置に配置されている。裏蓋には、999本の限定生産であることを示す特別なエングレービングが施されたスティール製ケースバックを備える。
その下には、ETACal.80 C07.661自動巻きムーブメントを搭載。80時間のパワーリザーブと、新しいタイムゾーンに日付を合わせるローカルジャンピングGMT機能を備えたC07.661は、3Hzで時を刻む。
本機には、スティール製メッシュブレスレット、ブラウンのヴィンテージスタイルレザーストラップ、そして装着性に優れた2ピースナイロンストラップなど、さまざまなオプションが用意されている。あとはストラップを選んで、地図にピンを立てるだけだ。
ミドー オーシャンスター GMT リミテッド エディション for HODINKEEは、999本限定で価格は1390ドルだ。この時計は、旅の黄金時代を彷彿とさせ、セキュリティチェックの列に並んでいるときや、次の目的地を夢見ているときでも、ワクワクするようなロマンを手首に刻んでくれることだろう。
