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オリエントスター 新しいメカニカルムーンフェイズが与える“シームレスな着けやすさ”

オン・オフを問わないシームレスな魅力と、機械式ならではのアナログな癒し。新生オリエントスター「メカニカルムーンフェイズ」が、デジタル時代の中で際立った存在感を放つ。

 スマートフォンを筆頭に、我々は多くのデジタルツールに囲まれて生活している。本や雑誌を読むのもデジタルデバイス、今はそんな時代である。そうしたデジタルツールの対極ともいえる、アナログツールの1つが、機械式時計だ。

 ゼンマイで作動するムーブメントの様は、まるで生き物のよう。所有者がゼンマイを巻き上げ、身に着け続けなければ止まってしまうという、手のかかるところがあるが、五感を使って「経験」できる味わい深さは、機械式時計ならではの魅力だ。そして、時計の微細なパーツを組み上げ、磨き込み、繊細な仕上げを施すのは、人の手作業。そこには、見飽きぬ美しさと温もりが息づいている。そんなアナログな機械式時計は、デジタルに囲まれた現代において、一服の清涼剤のように受け入れられている。

 日本の時計ブランドであるオリエントは、1950(昭和25)年の誕生以来、一貫して、機械式腕時計を作り続けてきた。そんなオリエントを象徴するフラッグシップ的存在であるオリエントスターが、2020年、新たな進化を遂げた。


デジタルの渇きをアナログで癒す

オリエントスター メカニカルムーンフェイズ Ref.RK-AY0103L 18万円(税抜)

新デザイン、そして進化したムーブメントを採用した新しいメカニカルムーンフェイズ。ネイビーグラデーションのダイヤルと新しいディテールにより、奥行きを感じるデザインに。SSケース。41mm径。5気圧防水。自動巻き Cal.F7M62。2020年11月19日発売予定。

 オリエントは、1950年に、現在の東京都日野市に設立された多摩計器株式会社で腕時計の製造を開始。翌51年にオリエント時計株式会社へ社名変更し、“輝ける星”をイメージした腕時計「オリエントスター」をデビューさせた。
 以来、本格的な機械式腕時計の生産を続け、クォーツウォッチ全盛の70~80年代においても、オリエントは機械式時計を実直に作り続けてきた。機械式ならではのメリットや魅力の大きさをオリエントはよく知っていたからだ。

 1950年代から、海外への輸出にも積極的に取り組み始めた。
 中国を皮切りに、イランをはじめとする中東、ブラジルなどの南米諸国など、新たな市場を開拓した。電池式のクォーツウォッチとは異なり、機械式時計は電池交換を必要とせず、故障しても技術があれば修理ができる。特に電池供給が十分ではない地域においては、むしろ機械式の方が利便性は高く、オリエントの機械式時計は大いに歓迎されることになった。
 また、海外進出の中で、国際的な競争力を高める必要を早くから認識していたオリエントでは、故障の少ない安定した品質と個性あるデザインを軸に、価格以上の中身をもった時計づくりを進めていく。それが、現在のコストパフォーマンスの高い製品につながっていることは言うまでもない。

  オリエントブランドは、今や世界70カ国以上で親しまれる存在となった。
 現在は秋田県内に製造拠点を構え、最先端技術と熟練技術者による手作業とを最適なバランスで融合しながら、丁寧で真摯な取り組みを続けている。さらに2017年には、長年、協力関係にあったセイコーエプソンと統合することで、技術が進化しており、事業展開の充実が進んだ。
 

 そんなオリエントのフラッグシップ的なムーブメントが、“46(ヨンロク)系”と呼ばれるものである。1971年、すなわち昭和46年に誕生したことが、その名の由来だ。初期モデルに搭載されていたCal.46940は、当時の一般的な紳士用ムーブメントが1万8000振動/時だったのに対し、2万1600振動/時と振動数を高めることで、精度と耐久性が向上。46系ムーブメントは、その後も基本構造を大きく変えることなく、パワーリザーブインジケーターやGMT機能の追加、そしてスケルトン化など、機能面においても審美性においても進化を見せていく。それはこのムーブメントの基本性能の高さを証明することになった。
 2017年には、ムーンフェイズ機能を初搭載。パワーリザーブインジケーターやセミスケルトン仕様も組み合わせた、オリエントスター「メカニカルムーンフェイズ」の誕生へと至った。 

 そして、2020年秋。最新の46系ムーブメントとなる、Cal.F7M62が登場する。
 ベースとなったのは、2018年に登場した46系F7-50ムーブメント。パワーリザーブが、従来の40時間から50時間に向上し、日差+15~-5秒の高精度も実現。普段使い時計として安心して着けられるスペックを備え、実用性はより一層、向上した。
 向上した性能はもちろん、繊細で美しい装飾にも注目したい。ローター部分はストライプ装飾、受け部分ではペルラージュと、異なる仕様の仕上げを施し、さらにダイヤモンドカット加工によって、エッジに輝きがもたらされた。トランスパレントバック仕様ゆえに、その手のかかった仕上げを鑑賞する楽しみは以前より増している。


新しいメカニカルムーンフェイズが与える“シームレスな着けやすさ”

 この新キャリバー、F7M62を搭載した新しいオリエントスター「メカニカルムーンフェイズ」は、外装面でも大きな進化を見せている。

 まずは、時・分針。従来のリーフ針仕様に加えて、新たにマスキュリンなダイヤ型針をもつモデルも追加された。剣先に塗料を入れたほか、針を峰形状とし、それぞれの面をミラーとヘアラインの2タイプの仕上げとすることで、視認性を確保できるよう工夫されている。
 12時位置には、50時間のパワーリザーブインジケーターも備える。テンプを覗かせるオープンワーク仕様のダイヤル中央部には、緩やかな川の流れを思わせる繊細な曲線装飾が施された。深みのあるブルーダイヤルは、グラデーション加工により、一層立体的な奥行きを感じさせる。ローマ数字のインデックスは、ヘアライン加工を施したアプライド仕様で、優れた視認性と高級感を与える。

 オリエントスターのコレクションは、クラシック、コンテンポラリー、スポーツの大きく3つにカテゴライズされているが、今回のメカニカルムーンフェイズは、クラシックに属する。しかし新しいメカニカルムーンフェイズは、クラシックに軸を置きながら、前述のような新しいディテールを与えられたことで、コンテポラリーな印象が付け加えられた。   クラシックでありながら、コンテンポラリーでもある新しいメカニカルムーンフェイズは、スーツを着るようなオンの場面、そして、カジュアルな装いのオフの場面にも違和感なく“シームレス”に馴染む。

 ムーンフェイズ機構の月と時・分針の剣先の星をイメージしたダイヤが、ダイヤルの川の流れを優しく照らす。誰かと共有したくなるようなそんなポエティックな表情は、むしろデジタルに囲まれている現代においてこそ、際立つのかもしれない。

 歴史に裏打ちされた機械式時計ならではのアナログなフィーリング。オンからオフまで、シームレスに楽しめるオールラウンドな魅力。そして、早くから国際競争力を高める中で培われた、安定した品質と優れたコストパフォーマンス。

 新しいオリエントスター「メカニカルムーンフェイズ」は、0か1かという、二者択一の無味乾燥なデジタルな時代に、アナログならではの癒しと満足感を与える存在となるに違いない。


オリエントスター メカニカルムーンフェイズ ギャラリー

Photos:Sunao Ohmori(TABLEROCK) Styling: Eiji Ishikawa(TRS) Hair&Make:Tomokazu Akutsu Words:Yasushi Matsuami

衣装協力
シーン1:ニット2万3000円/ルトロワ(八木通商 ☎︎03-6809-2183)。パンツ3万2000円/トラディショナル ウェザーウェア(トラディショナル ウェザーウェア 青山メンズ店 ☎︎03-6418-5712)
シーン2:ジャケット16万円、ベスト4万3000円、シャツ3万4000円/全てカナーリ。タイ1万5000円、チーフ1万1000円/共にブリューワー。パンツ6万2000円/カナーリ(全てコロネット ☎︎03-5216-6521)