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Watching Movies ダニエル・クレイグが『ナイブズ・アウト:グラスオニオン』で再び名探偵に扮し、特別なオメガ シーマスターを身につけて事件を解決!

今週の時計関連映画では、ジェームズ・ボンドでなくともダニクレにオメガを着用させることができると証明された。


Illustration by Andy Gottschalk

映画好きの読者なら、ライアン・ジョンソンの印象的なフィルモグラフィーをよくご存じだろう(だからこの記事を読んでいる、違う?)。Hodinkee Radioでヴィンテージのスピーディとエクスプローラー Ref.1016を愛用していることを公言した時計好きの監督として知られている。

Glass Onion Poster

『ナイブズ・アウト:グラスオニオン(原題:Glass Onion: A Knives Out Mystery)』のポスターに登場するブノワ・ブラン役のダニエル・クレイグ。Image: Courtesy of Netflix

 ジョンソン自身が監督を務めたスター・ウォーズシリーズ『スター・ウォーズ/最後のジェダイ(原題: Star Wars: The Last Jedi)』(2017)の制作過程を追ったメイキング・ドキュメンタリー『監督とジェダイ』をまだ見ていないなら、素晴らしいジョンソンウォッチを見逃していることになる。彼が遥か彼方の銀河系から寄り道して、ダニエル・クレイグ演じる私立探偵ブノワ・ブランが真の豪華キャストを相手に殺人事件を解決する、アガサ・クリスティ風の主に犯人探しを楽しむミステリー作品『ナイブズ・アウト(原題:Knives Out)』を製作したのはその作品の後だった。この映画はヒットしたが、今度は別の映画ができた。題して『ナイブズ・アウト:グラスオニオン(原題:Glass Onion: A Knives Out Mystery)』だ。この映画では、クレイグは南部訛りを復活させ、彼があまりにも慣れ親しんでいるブランドの腕時計を身につけている。


見るべき理由

 先週末、『ナイブズ・アウト:グラスオニオン』は、全米約600スクリーンで限定公開され、興行収入1300万ドルを記録した。この短い上映期間の理由は、1作目と異なり、『ナイブズ・アウト:グラスオニオン』はNetflix作品であり、ちょうどクリスマスの頃にストリーミング配信される予定のためだ。つまり、この映画は、公開されていると同時に非公開なのだ。そのため、この映画のジャンルを考慮し、私はあらゆる種類のネタバレを避け、要点は羽のように軽く触れるのにとどめるつもりだ。

Daniel Craig

オメガ シーマスター 1948を腕に装着したブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)が、劇中謎めいた豪華な島に到着したところ。Image: Courtesy of Netflix

 本作の全体的なコンセプトは、殺人ミステリーパーティが本当の殺人パーティになったというものだ。エドワード・ノートン演じるマイルズ・ブロンが所有するプライベートアイランドが舞台で、彼は友人たち(デイヴ・バウティスタ、ケイト・ハドソン、キャスリン・ハーン、ジャネール・モネイ、レスリー・オドム・Jrなどの豪華な共演キャスト)を招待して参加させる。意外なところは、ブランが招待されたことだ。彼は探偵の才能を生かして、見せかけの殺人事件を捜査していたのに、実際の犯罪の渦中に突き落とされるという混乱した状況に陥ってしまう。この間、ジョンソン監督は巧みな演出と脚本家としての才能を発揮し、軽妙な笑いを誘う。

 ブノワ・ブラン役として2度目の登場となるクレイグは、遠くから見るとヴィンテージのシーマスターに見えるが、実は現代のシーマスターを身につけている。オメガ シーマスター 1948である。このモデルは、シーマスターがダイバーズウォッチではなく、ある程度の防水性を備えたフィールドウォッチであった時代を彷彿とさせ、その名を冠した年からヒントを得ている。この復刻モデルは、12、3、9のアラビア数字と、6時位置のスモールセコンドが特徴だ。ステンレススティール製ケースは直径38mmで、シルバーダイヤルはドーム型だ。この時計は1948本の限定生産で、クレイグは純正のブラウンレザーストラップを着用している。

Omega Seamaster 1948

『ナイブズ・アウト:グラスオニオン』でダニエル・クレイグが着用していた時計と同様のオメガ シーマスター 1948。

 南部貴族のような立ち居振る舞いのブランが、このようなクラシカルなサイズの時計を身につけるのは、実にしっくりくると感じた。1940年代のカタログからそのまま引っ張ってきたような、彼のさまざまな服装ともよくマッチしている。映画の中でブランは、プールサイドや水辺のシーンを除いて、ほとんど常にこの時計を身につけている。せっかくのストラップを濡らすわけにはいかない。また、クレイグが別の映画シリーズでオメガ シーマスターの伝統を受け継いでいるのを見るのは、ある意味隠れた楽しみでもある。

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見るべきシーン

 序盤、登場人物たちがブロンの印象的な島に到着するのを見ていると、ブランの招待が手違いだった可能性があることが明らかになる。少なくとも、彼はホストから招待されていないのだ。そこでブロンは、屋上にスポーツカーが置かれた豪華なオフィスにブランを招き、話をすることにする。ふたりはブランがどうやって、そしてなぜそこに来たのかを理解しようとするが、その時、彼の腕にはヴィンテージとモダンが融合したシーマスターがぼんやりと映し出される。ピンクのシャツとの相性も抜群だ。

Daniel Craig

Image courtesy of Netflix

 その後、物事の歯車が狂い始める。殺人事件のミステリーが失敗し、ブランはパーティの参加者のひとりである(モネイ演じる)アンディ・ブランドと会話していることに気づいたとでも言っておこうか。外は暗く、ふたりは(プロットのネタバレにならないように詳細は省くが)、おしゃべりを楽しんでいる。この短い会話のあいだに、ブランのシーマスターが光に照らされ、月明かりの下でこの38mmの素晴らしい時計を見ることができる。

Glass Onion Daniel Craig Wearing An Omega

Image courtesy of Netflix

『ナイブズ・アウト:グラスオニオン』(ダニエル・クレイグほか出演)は、ライアン・ジョンソン監督、クリス・ペックが小道具を担当。2022年12月23日からNetflixで配信開始。

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