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Introducing グランドセイコー スプリングドライブクロノグラフ GMT SBGC249&251 フラッグシップクロノグラフに新型ケース(編集部撮り下ろし)

15周年記念限定モデルを含む、スプリングドライブクロノグラフ GMTの2モデル。

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我々の知っていること

グランドセイコーは、Watches & Wonders 2022の期間中、我々が議論しやすいように、たくさんの新作を発表した。ジョン(・ビューズ)はそのうちのいくつかを紹介し、私は新しいスプリングドライブダイバーへの愛を公言した。さらに、グランドセイコーはコンテンポラリークラシックに新たな解釈を加えたスプリングドライブクロノグラフ GMTを発表し、新作ラインナップを完成させた。

A pair of Grand Seiko Spring Drive Chronograph GMTs

 スプリングドライブダイバーズ SLGA015やスプリングドライブ GMT(SBGE283、SBGE285)と同様に、新しいスプリングドライブクロノグラフ GMTであるSBGC249とSBGC251は、2022年の新たなデザインコードである「エボリューション9」の影響を受けたケースデザインを採用。これは有名な44GSのケースから密接な関係を持っている。この新しいクロノグラフ GMTのケースは、スペックはともかくとして、これまでで最も装着性の高いスプリングドライブクロノグラフ GMTになりそうな予感がある。

A man wears a Grand Seiko Spring Drive Chronograph GMT

 本機のサイズは45.3mm×15.8mm。初代スプリングドライブクロノグラフ GMTは43.8mm×16.1mmのガッチリしたサイズで、別角度からのリニューアルが図られた2020年モデルは44.5mm×16.8mmだった。今回の設計は、私の目にはこれまでのモデルよりも人間工学的に優れているように見え、このハイテクなグランドセイコーのシリーズをより多くの人が 触れられるようになるはずだ。特にツインクロノグラフプッシャーと3時位置のリューズが小型化・合理化された点は評価できる。もちろん、スプリングドライブ ダイバーズ SLGA015と同じ高輝度チタンが用いられている。

A close-up on the bezel of a Grand Seiko Spring Drive Chronograph GMT

 また、スプリングドライブクロノグラフ GMTでは初めてと思われるが、サファイアクリスタルインサートの回転式24時間アウターベゼルも新たに追加されている。オリジナルのスプリングドライブクロノグラフ GMTは、24時間スケールを内部のフランジに配置し、外部ベゼルは使用しなかった。その後のモデルでは、タキメータースケールまたは固定式24時間スケールを表示したセラミック製(ときにはその他の素材)のベゼルインサートを採用。両方向回転ベゼルとし、文字盤のGMT針と組み合わせることで、スプリングドライブクロノグラフ GMTはみっつのタイムゾーンを同時に表示することができるようになったのだ。

The movement inside the new Grand Seiko Spring Drive Chronograph GMT

 ブルーダイヤルにイエローのアクセントが特徴のこのモデルは、2007年に最も複雑なスプリングドライブとして発売されたグランドセイコー初のスプリングドライブクロノグラフ GMT、SBGC001の15周年を記念して、700本限定で発売される。搭載されるスプリングドライブムーブメントは、2007年に発売されたCal.9R86をより精密にしたキャリバーである9R96。日差±0.5秒、月差±10秒に調整されている以外は、9R86とほぼ同じ仕様である。

A close-up on the dial of the Grand Seiko Spring Drive Chronograph GMT

 一方、SBGC251は、SBGC249と同じケースと両方向回転ベゼルを採用した非限定モデルで、ブラックダイヤルにホワイトのサブダイヤル、インデックス、ベゼルをアクセントにしたモノトーンカラーを中心に構成されている。しかし、GMT針と6時位置の上にあるGMTの文字にはアクアブルーを使用。SBGC249のムーブメントは従来の9R86だが、日差±1秒、1ヵ月±15秒の精度というのはなかなかいいと思う(The Naked Watchmakerでこのムーブメントの分解を見てみることをお勧めしたい)。

 グランドセイコー スプリングドライブ クロノグラフ GMT 15周年記念限定モデル SBGC249は、2022年6月に143万円で発売予定。その数ヶ月後には、132万円(ともに税込)のSBGC251が発売される予定だ。

我々が思うこと

スプリングドライブクロノグラフ GMTは、グランドセイコーのなかでも、常に知的好奇心を刺激する時計であると私は考えている。この時計はしばしば、サイズが大きいことを嘆く(かなり)保守的な時計コレクター達から言われのない非難を受ける。まあ、そのような考え方も理解できる。私なら、サイズが大きいためにつけ心地が悪いかもしれない時計に、約1万ドルも出すのは気が引ける。特にスプリングドライブ ダイバーズとは異なり、スプリングドライブクロノグラフ GMTは、そのサイズなりの装着感だとわかっているからだ。率直に言って、これは大きな時計であり、デカイのを身につけることになるのだ。

A close-up on the dial of a Grand Seiko Spring Drive Chronograph GMT

 とはいえ、この時計を実際に目にすると思わず笑みがこぼれてしまう。とにかく盛りだくさんなのだ。文字盤上には8本の針があり、それぞれにダイヤモンドポリッシュが施され、グランドセイコーに期待される水準に達している。駆動ムーブメントはスプリングドライブだが、クロノグラフを正確に作動させるために、コラムホイールと垂直クラッチを採用している。ムーブメントは完全に統合されており、常に見る楽しみを与えてくれる。これは正直なところ、他の多くの自動巻きクロノグラフでは必ずしも当てはまらない。

 また、ジャンピングアワー針は「caller」ではなく「flyer」のGMT機能を提供し、文字盤もシンプルでワイルドな位置付けだ。12時位置から時計回りに、経過時間サブダイヤル、枠付きの日付表示、12時間クロノグラフカウンター、パワーリザーブ表示、そしてランニングセコンドがある。賑やかだが、複雑であることに理由があるように感じられる。それぞれのディテールが、なんとなくではなく目的を持って配置されているのだ。

The movement inside the new Grand Seiko Spring Drive Chronograph GMT.

 グランドセイコーが、もう15年連続でスプリングドライブクロノグラフ GMTを生産しているなんて、なかなか信じがたい(時間が経つのは早い)。グランドセイコーが国際的な流通に乗り出した2010年の3年前、欧米ではグランドセイコーの時計製造の威光と実力がささやかれ出した時代にさかのぼる。それから15年、スプリングドライブクロノグラフ GMTは、そのオーラをそのままに本物志向を貫いている。そして、その機械的な華やかさはまったく失われていない。

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基本情報

ブランド:グランドセイコー(Grand Seiko)
モデル名:スプリングドライブクロノグラフ GMT
型番: SBGC249、SBGC251

直径:: 45.3mm
厚さ:15.8mm
ケース素材: 高輝度チタン
文字盤色:ブルー(SBGC249)、ブラック(SBGC251)
インデックス:アプライド
夜光:あり。ルミブライト
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット:高輝度チタンブレスレット、プッシュボタン式三つ折りクラスプ付き

The clasp of a Grand Seiko Spring Drive Chronograph GMT

ムーブメント情報

キャリバー:9R96(SBGC249)、9R86(SBGC251)
機構: 時、分、秒、日付、GMT、クロノグラフ、パワーリザーブ表示
パワーリザーブ: 72時間
巻き上げ方式:自動巻き
石数:50
クロノメーター認定:なし
追加情報:Cal.9R96は日差±0.5秒(月差±10秒)、Cal.9R86は日差±1秒(月差±10秒)、対磁 4800A/m、コラムホイール、垂直クラッチ


価格 & 発売時期

価格:SBGC249 143万円、 SBGC251 132万円(すべて税込)
発売:グランドセイコー クロノグラフ 15周年記念限定モデル SBGC249は2022年6月10日、SBGC251は2022年9月9日に発売予定。両モデルは、世界中のグランドセイコーブティックまたはグランドセイコー販売パートナーで購入可能。
限定:SBGC249は700本の限定、SBGC251は通常生産

その他、詳細はグランドセイコー公式サイトへ。

All images by Tiffany Wade

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