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去る5月最後の金曜日、我々はクレドール誕生50周年を記念して、ブランドの世界に没入できる特別なコラボレーションイベントを開催した。会場となったのは、メゾンドミュゼ。ここは青山にひっそりと佇む歴史ある洋館であり、美術館の顔を併せ持つ珍しいフレンチレストランだ。作品を愛でながら食事を楽しむという非日常体験が叶う、知る人ぞ知る隠れ家としても知られる。
モダンな様式美、そしていまでは再現することが不可能な職人たちの技や意匠が随所に見ることができるこの洋館にHODINKEE読者が集い、今回のイベントでしか体験することができないさまざまな貴重なコンテンツとともに、非日常感に満ちあふれた時間を過ごした。
会場のメゾン ド ミュゼ。
会場に入るとクレドール誕生50周年を祝うデコレーションが読者を迎えたほか、このイベントのために特別に用意された目にも鮮やかなフィンガーフードが読者の舌を楽しませた。
現在のクレドールの世界観を体験できるまたとない機会ということもあって、多くの方が真剣にプレゼンテーションに耳を傾けていた。
クレドールは、もともと貴金属を素材としたセイコーの「特選腕時計」に端を発する、1974年に誕生した日本発の高級ドレスウォッチブランド。その名はフランス語で“黄金の頂き”を意味するクレードル(CRÊTE DʼOR)に由来し、日本の美意識と匠の技による、最高級の品質と究極の美しさで手にした人の心を満たし、人生に彩をもたらす腕時計を生み出すことを目指している。今回のコラボレーションイベントは、HODINKEE Japan編集長・関口によるプレゼンテーションよりスタート。ブランド誕生50周年を迎えたクレドールブランドの魅力を改めて振り返り、そして現在どのような時計づくりを行なっているかを来場した読者の方々に紹介した。
ジェラルド・ジェンタが1979年にデザインしていたロコモティブ。ブランド50周年モデルのひとつとして復刻されたが、その実機を手に取っていち早く見ることができたのは本イベントに参加した読者の方々が初。
これまではレディス中心の商品体系が目立ったクレドールだが、昨年ローンチしたゴールドフェザーをフックにメンズコレクションも充実。最近では性別を問わず楽しめる、日本人の感性と職人の手仕事が感じられるドレスウォッチとして時計ツウを中心に評判を得ている。本イベントでは前日に発表されたばかりの新製品、50周年記念のロコモティブ限定モデルが初お披露目。これも50周年を祝うイベントにふさわしい、またとない貴重な機会となった。
そして、クレドールの代表作である叡智Ⅱのダイヤル絵付け体験は本イベントにおける目玉コンテンツのひとつ。叡智Ⅱは“究極のシンプリシティ”をコンセプトに、世代を超えて受け継ぐことのできる美しい時計だが、そのダイヤルのインデックスは絵付け用絵の具を用いてインデックスやロゴが手描きで施されている。エンドユーザーによる絵付け体験も本イベントが初の試みとなった。セイコーエプソン塩尻事業所マイクロアーティスト工房の絵付師が自ら実演を交えながら説明。ひととおり説明を受けたあと、来場者はふたつのグループに分かれて絵付け体験、そしてロコモティブのタッチ&フィールを楽しんだ。
さらに今回のイベントに際して、曲木造形作家の亘 章吾氏とクレドールが主軸としている3つのコレクションとロコモティブにインスピレーションを得たコラボレーション作品も披露された。「雪月風花」と名付けられた作品は、4つでひとつの作品としても成り立ちながらも、それぞれが異なる表情、美しさ、そして同時にときを感じられるものとして四季をイメージしたという。 ※4つの展示作品と腕時計の写真はすべてPhotographs by Tetsuya Niikura
充実のコンテンツはまだまだ続く。クレドール誕生50年を振り返るヒストリー展示はそれだけで見応え十分。マイルストーンとなるモデルにまつわる解説はもちろん、パネル解説の両サイドには貴重なオリジナルピースの数々が展示されたほか、クレドールの現行コレクションをほぼ網羅した展示スペースも設けられ、その豊富なラインナップを1度に見ることができる貴重な機会も用意された。
Photograph by Tetsuya Niikura
Photograph by Tetsuya Niikura
イベント後半は、来場の皆さんが思い思いに時計談義に花を咲かせて時間を過ごした。リストショットを交えつつ、その様子を一部だがお届けしよう。
50周年記念 ゴールドフェザー U.T.D. 限定モデルをつけている方を発見!
熟練した職人の手により厚さ1.98mmの超薄型キャリバーに非常に細かく繊細な彫金装が施されたシグノ メカニカル Ref.GBBD985。
クラシックなケースにリーフ型針を採用し、気品と見やすさを両立したシンプルなシグノコレクション。
最後はなんとクレドールの時計を身につけて来場いただいた読者の方たちとみんなで集合リストショットを撮影。それぞれ個性豊かなクレドールの腕時計がたくさん集う様は見応え十分だった。 ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
クレジット表記のない写真はすべてPhotographs by Cedric Diradourian
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