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我々が知っていること
リシャール・ミルは新作モデルの発表で大々的なアナウンスをする必要はない。彼らの時計は、大胆で、アグレッシブで、目を引くうえに希少なため、それ自体が語りかけるからである。だからこそ、グレード5チタン製の新しいRM17-02手巻きトゥールビヨンが多くの人々の目に留まらなかった可能性がある。ただ少なくとも私にとっては、このモデルこそがリシャール・ミルの名声を完璧に表現していると感じる。
RM17-02は今年の初めに、リシャール・ミルの最高級ケース素材のひとつであるホワイトクオーツTPT®で登場し、30本限定で発売された。しかしリシャール・ミルにとって、すべての始まりはチタンであったため(正確にはチタンとカーボンナノファイバー)、今回のチタンバージョンの新作はこの時計にとってしっくりくる。
トノー型ケースは横40.1mm、縦48.15mm、厚さ13.08mmで、RM17-02のスケルトンムーブメントを搭載している。この手巻きムーブメントは約70時間のパワーリザーブを持ち、その残量を表示する機能やファンクションセレクターを備えながらも、ムーブメント全体の厚さは4.65mmである。ブリッジはブルーPVDと5Nゴールドで処理され、可変慣性テンプと高速回転する香箱を支える地板はグレード5チタンをブラックPVDで仕上げている。ブランドからは実際のリストショットは提供されていないが、装着感はよさそうで、軽量であることが予想される。また価格は明示されていないが、5年前に発表されたカーボン製のRM17-01は50万ドル(日本円で約7300万円)弱だったため、購入を検討する際の参考になるだろう。
我々の考え
誰かがスポーティなチタン製手巻きトゥールビヨンウォッチを必要としているか? いや、誰も必要とはしていないだろう。でも欲しいか? もちろん、めちゃくちゃ欲しい。確かに、クオーツTPT®モデルもかなりクールだったけど、この新しいRM17-02のサテン仕上げのチタンケースは、リシャール・ミルの昔ながらのスタイルを最高の形で表現していると思う。もし、自分が経験したことのない時代や時計にノスタルジーを感じることがあるなら、この時計はその感覚を見事に刺激してくれるだろう。
リシャール・ミルの数々の奇抜なリリースやデザイン(個人的なお気に入りとしてはベイビー ナダルとRM67-02)のなかで、市場はRMのサテン仕上げのチタンルックがいかに素晴らしいかを忘れてしまったようだ。このモデルでは、サファイアダイヤル上のイエローの数字がアクセントとなり、現代的なリシャール・ミルの新作らしさを感じさせるが、派手すぎるわけではない。たとえば、巨大なスケルトンゴールドの“デビルホーン”針や、大きなスマイリーフェイスがついた時計のように目立ちすぎることはない。ブリッジに施されたブルーPVDはやや目立ちすぎるかもしれないが、その大部分は時計の裏側にのみ現れるためあまり気にならないだろう。つまり、もしクラシックなスタイルの新しいRMを探しているなら、このRM17-02 TIはぴったりの選択肢だということだ。
基本情報
ブランド: リシャール・ミル(Richard Mille)
モデル名: RM17-02 TI
直径: 幅40.1mm、長さ48.15mm
厚さ: 13.08mm
ケース素材: グレード5チタン
文字盤: 反射防止サファイアガラスを使用したスケルトンダイヤル
インデックス: プリント
夜光: なし
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: ブルーまたはブラックのストラップ
ムーブメント情報
キャリバー: RM17-02
機能: 時・分表示、パワーリザーブインジケーター、ファンクションインジケーター
直径: 幅31.25mm、長さ29.45mm
厚さ: 4.65mm
パワーリザーブ: 約70時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 23
追加情報: トゥールビヨンの直径12.3mm、グリュシデュール®製、2アーム型、4個の調整ネジ、慣性モーメント 10 mg•cm2、リフトアングル 53°
価格 & 発売時期
価格: 要問い合わせ
発売時期: すぐに
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