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Introducing ベル&ロス ブロンズダイバーを新たに投入(そしてパティーナの健闘を祈る)

このブラック&グリーンのBR-03ダイバーズウォッチは、経年変化を恐れることなく見せている。


我々が知っていること

型破りなスクエアケースデザインを持つダイバーズウォッチとして知られているベル&ロスだが、ブロンズ素材に取り組むのは今回が初めてではない。ダイビングの伝統と歴史とのつながりをさらに深めようと、ブランドは2018年に最初のブロンズ製ダイバーズウォッチを発表し、オリジナルモデル以来、しばしば限定生産という形でこの素材に回帰している。現在、ベル&ロスはブロンズへの愛を継続し、最新の限定版BR 03-92ダイバーズをエメラルドグリーンとブラックの新色でリリースした。

Bell & Ross Bronze Diver

 時計の世界ではまだ十分に活用されていない素材だが、ブロンズの歴史は古く、紀元前2000年にまでさかのぼる。主に銅で構成され、風雨に強いことで知られるブロンズは、昔ながらの潜水用ヘルメットなど、初期の海事用具ツールを製造するための自然な選択だった。この時計のステンレススティール製ケースバックには、偶然にもそのエングレービングがある。ダイビングを中心としたツールウォッチとしては、まさに理にかなっていたのではないだろうか?

 現代のウォッチメイキングの文脈におけるブロンズの特徴は、着用者のライフスタイルによって形作られ、時間の経過とともにパティーナを帯びることである。この時計は銅元素の自然な酸化プロセスのため、経年変化によりブラウン、グリーンの色調を帯び始める。また、この時計は状況に応じて違った表情を見せてくれる。海や水中で頻繁に身につけている人と、街中でほとんどの時間を過ごしている人とでは、時計の経年変化が異なる。さらにケースを自分好みに磨くことができるため、ゴールドのような輝きを放つケースに仕上げられる。ベル&ロスがこのBR 03-92に使用しているブロンズは、銅92%と錫(スズ)8%で構成されており、初期の帆船金具に使用されていたブロンズと非常によく似た色合いに見えるよう意図している。

 ベル&ロスのシグネチャーダイバーズをすでに知っている人は、このモデルに劇的な違いを感じることはないだろう。戦闘機のダッシュボードにインスパイアされた42mm×42mmの“角丸”ケースはもちろん、ダイバーズウォッチに求められるスペックがすべて備わっている。逆回転防止のセーフティベゼルは、ブルーグリーンの文字盤に映えるブラックで再構築され、最大300mの防水性能を確保。内部に関しては、セリタ製Cal.SW300-1をベースにした約54時間パワーリザーブの機械式自動巻きムーブメント、BR-CAL.302を搭載している。

Bell & Ross Bronze

 特にこのブランドの特筆すべき点は、揺るぎないアイデンティティを大切にしていることだ。それぞれの時計は、瞬時に、そして確かな自信をもって、その存在をアピールする。コックピットをイメージしたサークル&スクエア型のケースシェイプだけで、ダイバーズウォッチのラインナップのなかで無名であったり忘れ去られた痕跡はない。その事実は、それ自体一部の人々を遠ざけるものかもしれないが、同時に、そのデザインに一定の親近感を持つ人々には魅力的に映る。大衆向けのブランドではない。だがそれでいいのだ。

我々の考え

43mm×43 mmのサイズは、消費者である私にとって、正直、最初から選択肢から外れていた。もしあなたがこれをつけられるなら、大いに頑張って欲しい。BR 03-92の機能やデザイン言語を全面的に見直したものではなく、ブランドが大量生産しようとしているものでもないと考えると、新しいカラーパレットのブロンズという目新しさこそが、ここでのストーリーの核心なのだ。

Bell & Ross Bronze

 業界のなかには(そして間違いなく、文化全体においても)、時代を超越することへの強迫観念、経年劣化を感じさせないように磨き上げられた外観を維持しながら、時を経た証人となる素材には、少し詩的なものがあるのではないだろうか?

 私の限りない感傷に浸るために、私の子どもの頃の逸話を紹介しよう。これが読めるなんてラッキーだ。私は幼少期、長い夏の午後を、東テキサスにいる祖母と過ごすことがよくあった。私が退屈だと不満を漏らすと、祖母はすぐに簡単な仕事をくれた。数握りの汚れた小銭をランチョンマットの上に置いてくれ、それを酢で磨くという作業を繰り返し行った。私はかなり風変わりな子どもだったので、この平凡な仕事は涙を流すほど退屈ではなく、むしろ銅の小銭をバラ色に磨き直すことに大きな満足を感じていた。今にして思えば、これは一種の忍耐力を試す、身の回りのどんな小さなことでも大切にするための禅の修行だったとしか思えない。どんなに小さなことでも、身の回りの小さなことを大切にする。むしろ1時間ほどテレビから目を離す機会だったのかもしれない。私の祖母がその汚い小銭をどこで手に入れたのかは、さらに謎のままだ。

 (個人的に)ブロンズの時計ではないかもしれないが、自分の手入れ次第で素材をつくり上げるという感覚は、少なくとも私のロマンチックな感性に訴えかけてくる。だからと言って、ブロンズウォッチを買う前に、私が苦労して稼いだお金を使うものがほかにないわけではない。ただある種の理想主義的観点からすれば、ブロンズウォッチは私にぴったりなのだ。


基本情報

ブランド: ベル&ロス(Bell & Ross)
モデル名: BR 03-92 ダイバーブラック&グリーン ブロンズ(BR 03-92 Diver Black & Green Bronze)
型番: BR0392-D-LT-BR/SRB

直径: 42mm×42mm
ケース素材: CuSn8(銅92%、錫8%)ブロンズ
文字盤: グリーン
インデックス: アプライド
夜光: あり、スーパールミノバ
防水性能: 300m
ストラップ/ブレスレット: ブラックラバーとブラックのヘビーデューティー仕様シンセティックファブリックストラップ


ムーブメント情報

キャリバー: BR-CAL.302
機能: 時・分・センターセコンド、日付表示
パワーリザーブ: 約54時間
巻き上げ方式: 自動巻き


価格 & 発売時期

価格: 74万8000円(税込)
発売時期: すぐに
限定: あり、世界限定999本

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