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April 14, 2021
Just Because グランドセイコーの精度は長年使ってきた今でも衝撃的な高さを誇る

Just Because グランドセイコーの精度は長年使ってきた今でも衝撃的な高さを誇る

針を止めて、撮影のために10時10分にしたくないほどの高い精度だった。

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機械式時計を買うときは、自分が何に入れ込んでいるのかが分かる。クォーツのような正確さは期待していない。私はスマホを持っている。あなたもそう、私達は皆、スマホを持っているのだ。購入する時計がマスター クロノメーター認定でない場合、私は単に適度な計時ができることを望み、また不良品でがっかりすることが無いことだけ望んでいる。

 しかし、時々、話さずにはいられないほどの素晴らしい精度の時計が現れることがある。それは先日、長年愛用し、古き良き友とでも呼べるようなグランドセイコーのSBGM221を、金庫から出してきたときのこと。

 機械式時計において精度を追求することは価値のあることであり、時計メーカーがそれを一貫して顧客に提供することができれば、賞賛されるべきである。例えば、ロレックスの名声の多くは、時計メーカーがこの約束を理解し、何度も実現してきたことに起因している。あなたがそのような経験をしたことがなくても、こんな人が周りにいるのではないだろうか。20年前のデイトジャストやサブマリーナーを使い続けているのにも関わらず、一度も時計屋に持ち込んだことがなく、それでも今もしっかりと動いている時計を使っているような人だ。

 私のグランドセイコーはこのレベルに達するだろうか? それとも、去年の3月に世界が変わった頃からほとんど放置されていて、使われていない期間があって、挫折してしまっただろうか?

 私のGSをクロノメーター規格のテストにかけるためのものも無かったため、自分の事例データしかもっていなかった。ウィッチ社(Witschi)のマシンがあれば、私の時計をそれに置いて試験できたかもしれないが、それでも、特定の静止位置で時計が数秒間どのように機能するかが分かった。以前、私のスマホには、時計の音を聞いてどのように動いているかを教えてくれる中途半端なアプリがあった。しかし、もう何年も使っていない。このアプリは、イヤホンのマイクを使って脱進機の音を聞き、周波数を測定して、私の時計がどれだけ正確なのかを教えてくれた。結果はあまり安定しておらず、心強いものでは無かったのだ。これはアプリのせいではなく、私の時計のせいかもしれないが、私はiOS7へのアップデートの際に、このアプリを不適合アプリの国に追放したのだった。

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 このドレッシーなGMTを購入して以来、ほとんど儀式のように、HODINKEEアプリの洗練された時計ツールを使って時間を秒単位で設定している。技術的なテストに最も近いもので、やっていることはこれだけだ。数日から1週間後、音量をオンにした状態でアプリを開き、秒針が12時の位置に向かって文字盤を回っているのを見る。グランドセイコーの細い秒針が、ダイヤモンドポリッシュされた文字盤の一番上のインデックスを横切る瞬間に、「ポン、ポン、ポン、ピン」というHODINKEEアプリの柔らかい音色が聞こえてくると、言葉では言い表せないほどの時計の楽しさを感じることができるのだ。

 数週間前、ジャックとスティーブンと私が、HODINKEE Radioでグランドセイコーについて話す予定を立てた頃、私は偶然にもこのGMT用の新しいブレスレットを購入していた。暖かくなり、ワクチンも出回り始めた。日が暮れてレザーストラップの季節が終わると、罪悪感に襲われた。この秋から冬にかけて、GSをあまりローテーションに入れていなかったからだ。大好きな時計だけに残念だった。今回、このグランドセイコーに、新品のビーズ・オブ・ライスブレスレットを付けたことで、見た目が変わって買ったときのようなワクワク感を味わえただけでなく、また日常的に身に着けるようになった。

 時間を秒までしっかり設定し、数日後にHODINKEEアプリで確認したところ、なんと、アプリ内のアナログ時計のデジタル描写と同じ動きをしていたのだ。1週間経っても同じだった。10日後には1秒の誤差が生じていた。グランドセイコーのWebサイトでは、私の時計に搭載されているCal.9S66について、"1日あたり+5〜-3秒(静止時)/1日あたり+10〜-1秒(通常使用時の精度)"と謳っていることを覚えておいて欲しい。これが "過小評価 "でなくて "過大評価 "だとしたら、何が "過小評価 "なのか、私には分からない。

 これは一人のオーナーが、グランドセイコーの精度に感動したという、単なる事例報告に過ぎないが、こんなポジティブな体験ができるからこそ、私は時計が好きなのだ。徐々に世界が開かれていく中で、一秒一秒を楽しむためのささやかな方法なのだから。

Photographs : Tiffany Wade