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Retailer Spotlight 新生アワーグラス 統一された世界観で大人同士が夜会を楽しむサロン

創業25周年を迎えたアワーグラス銀座店。9月15日にリニューアルオープンを果たし、エクスクルーシブながらもよりくつろぎやすいサロンへと進化した。

アワーグラス銀座店と言えば、日本有数の高級時計店。パテック フィリップをはじめ、ヴァシュロン・コンスタンタン、A.ランゲ&ゾーネ、ウブロ、カルティエ、ユリス・ナルダンなどを取り扱う銀座の名店だ。特に、昨今の高級時計店で主流となっているバーカウンターなどの設置は、社長の桃井 敦氏の趣味が高じて2010年からアワーグラス銀座店が始めたものとされる。顧客とのコミュニケーションを第一に、時計を購入しながらゆっくり寛げる空間が広がっている。

 今回のリニューアルでは、改装前にソファがあった空間が大きくひらけ、可動式のハイケースが並ぶ。コロナ収束後を見据えて、ケースを移動させることで店内でイベントなどを行う際の十分なスペースを生み出すこともできる。その上部には、バーカウンターへいざなうようにきらびやかなシャンデリアが設えられている。

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アワーグラス銀座店には、日本では唯一のパテック フィリップのショップインショップが。店内約3分の1ほどのスペースが割り当てられ、世界観を堪能できる。

 リニューアルで最も大きく変わったのは、他にはない設えによってより一層その世界観に浸ることができるパテック フィリップコーナーだ。内部に置かれるデスクやチェアなどは十分特別なものだが、同社がバカラに特注したというシャンデリアが一層きらびやかに輝いていた。奥に配される個室は、外からは様子が伺えないようウムガラスが配されており、プライバシーにも配慮されている。屋外から眺めると、店舗の右半分がパテック フィリップ用の設えであることに気づく。日本に30店あるパテック フィリップ取り扱い店のなかでも、ブティックに次ぐ品揃えと特別感を演出してくれそうだ。

ウブロ、カルティエと各ブランドのコーナーも統一された世界観で並ぶ。

バーカウンターの付近には、ヴァシュロン・コンスタンタンとA.ランゲ&ゾーネのコーナーが。

 リニューアルにあたり、ザ アワーグラス ジャパンの桃井 敦社長は、統一された世界観と寛ぎやすさに一層配慮したという。

 「時計を購入する瞬間というのは、新車の納車のように気分が高揚するものです。その時間をくつろぎながら過ごしていただきたいという思いから、店内はプライバシーを守りながらなるべく開放的に、ゆっくりとしていただけるよう、ソファや各コーナーの配置にも気を配りました。バーカウンターはさらにバージョンアップしていますが、そもそもお客様のたまり場のような空間として作ったということもあり、手元の時計を照らすライトを付けるという小技も効かせています。もちろん、お酒のラインナップはプロのバーテンダーもうなるほど用意しています(笑)」

 世界観の統一という観点では、時計専門店では珍しくブランドブースごとのインターバル部分も一貫してアワーグラスによる造作だ。通常、ブランドロゴはそれぞれ個別の造作となるところを、店内随所に使われている本革を用いたパネル上にロゴを配することで統一感のある店内を実現している。高級時計業界において、長年にわたって実績を積んできた桃井氏ならである。

 「この造作は金沢の漆職人によるもので、薄くアワーグラスのマークが入っているんです。ブランドのブースをはめ込むだけだとどこの店も一緒になるので、ここは私のこだわりとして店としての統一感を持たせました」

ヴァシュロン・コンスタンタン

トラディショナル・トゥールビヨン日本特別モデル Ref.6000T/000P-B973 / 6000T/000P-B974

極薄の自動巻きトゥールビヨンCal.2160/1を備えたトラディショナルに、特別な2種類のギヨシェを施した18KWG文字盤を与えたスペシャルな仕様。約5.65mm厚のムーブメントは、約80時間のパワーリザーブを実現した。22Kペリフェラルローターの採用により、ケースバックからはジュネーブ・シール取得の仕上げが楽しめる。プラチナケース、41mm径。各限定5本。価格:2094万4000円。

 ここまでこだわりを貫いた店舗造作を可能としたのは、アワーグラスならではであり、桃井社長の手腕と言える。それは同社の25周年を祝した記念モデルにも現れており、ヴァシュロン・コンスタンタンとユリス・ナルダンの2社にエクスクルーシブな2モデルの時計を依頼した。

 ヴァシュロン・コンスタンタンのトラディショナルは、初めてプラチナケースにトゥールビヨンを搭載した特別な時計が用意される。パターンの異なる2種類のギヨシェ文字盤で、限定10人だけが手に入れることが可能だ。

 一方で、ユリス・ナルダンとのコラボレーションは二度めとなる。前作と同様に3針のクラシコ・コレクションをベースとし、より多くの愛好家に好まれるクラシカルな時計を目指した。前作では白いエナメルダイヤルが用いられたが、今作はヴィンテージライクなサーモンダイヤルにギヨシェを施し、インデックスはブレゲ数字となる。25本限定だが、4/25はなかなか好む人が少ないということもあって敢えて作らず、代わりに0/25を加えるという愛好家ファーストな発想による時計となった。

ユリス・ナルダン

クラシコ Ref.3203-136LE-7A-THG/1A

コラボ前作と同様にクラシコを選択し、クラシカルなブレゲ針とブレゲ数字という組み合わせで特徴的に仕上げた。放射状のギヨシェが施されたサーモンピンクのダイヤルからは、スイスの伝統技術を感じ取ることができる。通常、ステンレス製のローターは22Kに改められた。25本限定。サイドプレートにシリアルナンバー入り(1/25は非売品)。価格:158万4000円(税込)

 アワーグラス銀座店は、もともと人をたくさん入れて多くの商談をするというスタイルではなく、桃井社長をはじめ特定のスタッフを目掛けて来られた方を大切にもてなすという方針で営業されている。それゆえ、コロナ禍にあっても想定ほど来店は減らず、顔の見える顧客は意外なほど会いにこられるそうだ。

 こういったお店を求める層は似たタイプが多いのか、自然と顧客同士の交流が生まれるケースも珍しくないという。卓越したブランドを選ぶ、気持ち的にも余裕を持った大人同士が集うアワーグラス。そんなサロンとしてアップデートされた同店に、足を運んでみてはいかがだろう。

【アワーグラス銀座店】
■住所:東京都中央区銀座5-4-6 ロイヤルクリスタル銀座1階
■TEL:03-5537-7888
■営業:12:00~19:00 ※年末年始を除き無休


詳細は、アワーグラス銀座店公式サイトへ。