Introducing: ジャガー・ルクルト　ポラリス・パーペチュアルカレンダー 2022年新作（編集部撮り下ろし）

我々が知っていること

ジャガー・ルクルトは、ムーブメント、コレクション、そして希少なハンドクラフトのどれをとっても、多彩な時計メーカーである。これらの強みをひとつ屋根の下に集結させたJLCは、より多くの時計メーカーが自社生産の力を発揮したがる現代において、群を抜いている。元々質素な農家を中心に広大なマニュファクチュールを展開してきた同社が、コレクターからグランドメゾンと呼ばれるのも納得だ。

　本日は、1960年代に誕生したスポーツラインであるポラリスコレクションへのアップデートとして、もともと2013年にデビューした永久カレンダーキャリバーを新搭載したモデルをお届けする。南半球のムーンフェイズ表示が追加され、パワーリザーブも70時間と延長された。ポラリスでおなじみのふたつのリューズも健在だ。上のリューズでインナーベゼルを回転させ、下のリューズで巻き上げとセッティングを行う。

　ジャガー・ルクルトは2018年にポラリスの名を復活させ、ハイエンドスポーツウォッチと位置づけた。とはいえ、ジャガー・ルクルトのことだから、複雑機構や表示タイプは豊富に用意されるわけだ。ここではスティールとピンクゴールドのポラリス・ハイコンプリケーションが登場した。

我々が思うこと

ジャガー・ルクルトが自社でできないことはほとんどない。これまで重要なものを作ってきたという歴史が、時計製造における最も有名な企業としての位置づけを確固たるものとしている。今日、同社で最も人気のあるモデルのいくつかは、1970年代にジャガー製の薄型自動巻きキャリバーが搭載されたことから始まった。

　このスポーティなハイコンプリケーションは、今のジャガー・ルクルトが得意とするところだと思う。スポーツウォッチの美学と永久カレンダー表示の融合は、ときとしてデザイン的に不格好だったり、手抜きだったりすることがあるが、それは出来上がった時計のサイズに原因があることが多い。ポラリス・パーペチュアルカレンダーは、直径42mmと手首にしっかりとした存在感がありながら、厚さが12mm以下であり、分厚すぎることなく手首に素晴らしい安定感を与えてくれる。

基本情報

ブランド: ジャガー・ルクルト（Jaeger-LeCoultre）
モデル名: ポラリス・パーペチュアルカレンダー（Polaris Perpetual Calendar）
型番: Ref. Q9088480 (スティール), ref. Q9082480 (ピンクゴールド)

直径: 42mm
厚さ: 11.97mm
ケース素材: ピンクゴールドまたはスティール
文字盤色: ブルー
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: スティールモデルはブレスレットとラバーストラップが付属。ゴールドモデルには、ラバーストラップとアリゲーターストラップが付属