Introducing モンブラン　ヘリテイジ モノプッシャー クロノグラフ SSケース×サーモンダイヤル（編集部撮りおろし）

　2019 SIHHでモンブランは、シンプルな3針からGMTモデル、クロノグラフ、さらには永久カレンダーまでを網羅する新たなヘリテイジコレクションを発表しました。ここでご紹介するのは、既存モデルのアップデートで、まさに本機にピッタリの美しいサーモンダイヤルが新たに採用されています。ヘリテイジ モノプッシャー クロノグラフは、ドレスウォッチとスポーツウォッチの中間に位置するSS製の時計で、ミネルバ クロノグラフが黄金時代だった1940年代と50年代に敬意を表するものです。
　さて、この時計はミネルバ・ムーブメントは使用していませんが、それはつまり比較的手頃な価格でかなり複雑な時計を手にすることが可能ということです。セリタSW510をベースとしたCal.MB 25.12を使用することにより、モンブランは他のパーツで妥協することなく価格を抑えることができました。 

　この時計を見たことがあるような気がするとしたら、それには十分な理由があります。このサーモンダイヤルの色は、モンブランが昨年のクロノグラフで、具体的にはヘリテイジ スピリット パルソグラフ リミテッドエディションで使用しています。これらの時計は明らかに似通っていますが、モンブランの製品カタログでは全く異なったカテゴリーに置かれています。新しいヘリテイジ モノプッシャー クロノグラフは、より手頃な価格の非限定版で、同じように素晴らしい外観と同様の機能性を提供しています。

　サーモンダイヤルは、長い間愛されてきましたが、それには正当な理由があります。それは通常のホワイト、ブラック、ブルーにとって代わる素晴らしい選択肢といえ、驚くほど合わせやすく、幅広い服装によく似合います。このような時計にはサーモンカラーはピッタリで、本機のルーツである1900年代半ばの雰囲気をよく醸し出しています。
　昨年、全てのコレクションが発売されて以来、僕はヘリテイジのダイヤルが大のお気に入りなのです。仕上げの組み合わせが素晴らしく、時計に豊かさと深みを存分に与えています。それがこれらの時計が同等クラスの中でひときわ際立っている大きな理由だと思います。この時計も例外ではなく、やや大きめの時計で、余白スペースを確保した大きなダイヤルを備えており、仕上げやディテールをより引き立たせています。採用されている小さな時間マーカーは非常に繊細ですが、まさに絶品といえます。

　さて、おなじみのトピックですが、この時計はどちらかというとやや大きめな方です。 42mm x 14.7mmのサイズで、ヴィンテージ・クロノグラフと混同することはないでしょうが、手首に着けるとかなりいいと僕は思います。短めのラグとバランスのとれたケースは、リューズにセットされた唯一のクロノグラフプッシャーと共に、間違いなく着けやすさにひと役買っています。クロノグラフプッシャーが不格好に横に並ぶことがないので、時計がより大きく感じられます。全体として、モダンとヴィンテージの両方を兼ね備えたクロノグラフを探しているなら、本機で目的が達成されるはずです。

ブランド：モンブラン（Montblanc）
モデル名：ヘリテイジ モノプッシャー クロノグラフ（Heritage Monopusher Chronograph）
型番：126078
直径：42mm
厚さ：14.7mm
ケース素材：ステンレススティール
文字盤色：サーモン、グレイン加工、サンレイ仕上げ
インデックス：ロジウムコーティングされたドットとアラビア数字
夜光：有り、針および時マーカー
防水性能：5気圧
ストラップ/ブレスレット：SS製フォールディング・クラスプ付きダークグレー・アリゲーターストラップ

キャリバー：MB 25.12（セリタ SW 510 ベース）
機構：時間、分、秒、モノプッシャー・クロノグラフ、30分積算計付き
直径：30mm
 パワーリザーブ：48時間
 巻き上げ方式：自動巻き
振動数：4Hz （2万8800振動/時）
 石数：27

価格：54万5000円（税抜）
限定：通常生産モデル
発売時期：6月以降発売予定

詳細についてはモンブラン公式サイトへ。