trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

Introducing マペットたちが帰ってきた! オリス プロパイロットX ミス・ピギー エディションが登場

音楽スタート。ライトをつけて。奇想天外なプロパイロットXをつけたミス・ピギー!

ADVERTISEMENT

我々が知っていること

オリスはWatches & Wonders 2023において、突如として大胆かつ鮮烈なグリーンの『マペット・ショー』とのコラボレーションモデル、オリス プロパイロットX カーミット エディションを発表した。その成功の鍵は、シンプルさを保ちながらも個性を際立たせたデザインにあった。このモデルではカーミット エディション専用の鮮やかなグリーンダイヤルが新たに導入された。そして最も特徴的なのは、月初めの日付窓に笑顔のカーミットがプリントされていることだ。月に一度だけカーミットウォッチなのだと思い出させる、絶妙なアクセントとなっている。ただし、もし私のようにこの時計を購入したならば、着用するたびに日付を1日に設定すればいつでもカーミットの笑顔を楽しむこともできる。

Oris Kermit ProPilot X

2023年に発表された、プロパイロットX カーミット エディションの日付窓。

 プロパイロットX カーミット エディションのリリース後(予想どおり、短期間ながらも熱狂的な人気を集めた)、次なる展開があるのかどうか多くの人が気になっていた。オリスは当然ながら、今後の計画について多くを語らず、私たちはただ待つしかなかった。そして1年が経ち、私はパートナーシップはもう終了したのだろうと考え始めていた。でもその予想は見事に裏切られた。新たに登場したプロパイロットX ミス・ピギー エディションは、シリーズ初となる34mmの小型ケースを採用している。またプロパイロットXシリーズとして初めてステンレススティールが採用され、従来のチタン製ケースからの大きな転換点ともなった。

 この34mmのプロパイロットXは、ケースのシルエットこそ従来の大型モデルと同じだが、SSの採用によりベゼルやブレスレットの一部にポリッシュ仕上げが施された。その結果、完璧にインダストリアルな雰囲気のカーミット エディションとは異なり、より繊細で洗練された印象を与えるデザインとなった。また一目瞭然だが、ケース径34mm、ラグからラグまでの長さ41.5mm、ケース厚11mmという設計により、これまでとは異なる層のユーザーにも快適な装着感を提供してくれる。

PPX Miss Piggy Bracelet shot

© Disney

caseback
bracelet clasp

© Disney

 プロパイロットX ミス・ピギー エディションのダイヤルには鮮やかなホットピンクが採用され、プロパイロットXシリーズとしては初となるアプライドインデックスが取り入れられた。マゼンタカラーの立体的なインデックスが配置され、12時位置にはミス・ピギーの華やかさに敬意を表するかのように、ラボグロウンダイヤモンドをあしらっている。ムーブメントには、このシリーズでは初めて自社製ではないCal.531(セリタベース)が採用された。またプロパイロットX カーミット エディションとは異なり、このモデルには日付窓が存在しない。ではミス・ピギーはどこにいるのか? それは時計を裏返せばわかる。ほぼソリッドなケースバックに小さなミネラルガラス製の窓が設けられ、そこからライラック色の背景に描かれたミス・ピギーの姿をプリントしたローターを見ることができる。ローターが回転するたびに、時折ミス・ピギーの姿がちらりと見えるという仕掛けだ。

 プロパイロットX ミス・ピギー エディションは現在発売中で、価格は47万6300円(税込)だ。


我々の考え

私はジム・ヘンソン(Jim Henson)、『マペット・ショー』、そしてグリーンダイヤルの大ファンだ。だから最初のカーミットとのコラボレーションは、まさに自分のためにつくられたようなものだった。余談だが、もしニューヨークやジョージア州に行く機会があれば、アストリアのミュージアム・オブ・ムービング・イメージと、アトランタのセンター・フォー・パペットリー・アーツにある、ジム・ヘンソンの功績を称える常設展示を訪れて欲しい。私はどちらにも訪れたことがあるのだが、初期のウィルキンス・コーヒーの広告作品から『マペット・ショー』、さらには『ダーククリスタル(原題:The Dark Crystal)』のスケクシスまで、あらゆる作品を見ることができる。さらに、もしオーランドを訪れる機会があれば、今年閉館予定のマペット・ビジョン3Dもぜひ見て欲しい。これはジム・ヘンソンが亡くなる前に手がけた最後のプロジェクトである...と、話が脱線してしまった。

 プロパイロットX ミス・ピギー エディションに話を戻そう。プロパイロットX カーミット エディションの登場後、HODINKEEのチームでは次にどのキャラクターが登場するのか、さまざまな予想が飛び交った。スウェーデン・シェフか? アニマルか? スタットラー&ウォルドーフか? それともエメット・オッターか?! そのなかでミス・ピギーが選ばれたのは、あの有名なしゃべるカエルとの関係性が最も自然だからだ。しかしオリスがこの選択によって、女性向け時計は小さくして、ピンクにして、ダイヤモンドを加えるものだという、スイス時計業界のステレオタイプを覆すことに成功したかどうかは議論の余地がある。ただ反論としてはこう言えるだろう。もしミス・ピギーをテーマにした時計をつくるなら、そのキャラクターの持つ華やかさや、きらびやかな衣装やアクセサリーへの愛情を最大限に表現することが正解だ。間違いなく、彼女自身がこの時計を身につける姿は想像できる。

Closeup of dial of miss piggy edition PPX

 コラボレーションという側面を抜きにしても、このモデルはオリスのラインナップにおいてきわめて興味深い存在だ。プロパイロットXシリーズとして初めて女性をターゲットにしたモデルであり、初めてSSを採用し、さらに初めて自社製ムーブメントではないキャリバーを搭載した。これらの要素は、従来のプロパイロットXの枠組みをさまざまな形で打ち破っており、オリスがこのシリーズにおいてさらなる可能性を探求する姿勢を持っていることを示しているように思える。

 39mmのSS製プロパイロットXが登場する可能性はあるのだろうか? あるいは、オリスがアクイスラインのように、39mmのプロパイロットXをセリタ製ムーブメント搭載のより手ごろな価格帯で展開することはあるのだろうか? さらにこのミス・ピギー エディションのダイヤルは、私が所有するプロパイロットX カーミット エディション(およびそのほかのカラーバリエーション)に感じていた大きな不満点を解消している。つまり立体感の欠如だ。アプライドインデックスはコントラストと視認性を大幅に向上させている。ミス・ピギー エディションに採用された、ルビーを思わせるインデックスはこの問題を見事に解消していると思う(もう少しファセットが加えられていたらさらによかっただろう)。

 ミス・ピギー エディションは、よりターゲットを絞った明確なデザインと、47万6300円(税込)という価格設定から見ても、オリジナルのカーミット エディションと比べてかなり市場を限定している(正直、私自身はそのターゲット層には含まれていないと思う)。だが、単にカーミット エディションのCal.400というプラットフォームに新たなカラーを追加するだけではなく、意図を持ったデザインとして仕上げた点は評価に値する。この時計は、オリスとディズニーのパートナーシップが今後も続くこと、そしてオリスがその最もオリジナリティあふれるプロダクトラインのひとつで、さらに新しいアプローチを模索していくことを予感させる。


基本情報

ブランド: オリス(Oris)
モデル名: プロパイロットX ミス・ピギー エディション(ProPilot X Miss Piggy Edition)
型番: 01 531 7796 4158-07 8 17 05LC

直径: 34mm
厚さ: 11mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ホットピンク
インデックス: アプライド
夜光: なし
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: LIFT(オリス独自のフォールディング)クラスプ付きSSブレスレット


ムーブメント情報

キャリバー: 531(セリタベース)
機能: 時・分表示、センターセコンド
直径: 17.2mm
パワーリザーブ: 約42時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時


価格 & 発売時期

価格: 47万6300円(税込)
発売時期: 発売中
限定: なし

詳しくはこちらをご覧ください。