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Introducing レイモンド・ウェイル トッカータ ヘリテージ ― エレガンスでクラシックな造形を持つ時計を手ごろな価格で提供(編集部撮り下ろし)

レイモンド・ウェイルはミレジムに続き、機械式またはクォーツの、スタイリッシュで薄く、彫刻的なドレスウォッチを発表した。

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我々が知っていること

2023年に発売され、その後数々のバージョンを展開し、パラダイムシフトをもたらすミレジムコレクション。時計愛好家や一般の時計消費者のあいだで成功と称賛を得たのち、刷新されたレイモンド・ウェイルは今、次の幕の準備が整った。それがトッカータ ヘリテージコレクションだ。これはより造形的でドレッシー、そしてクラシックなデザインのタイムピースに対する市場の新たな関心への、この家族経営によるインディペンデントスイスブランドからの回答だ。我々は今回の公式発売に先立ち、手巻きの機械式モデルとしばらく一緒に過ごす機会を得た。これらは巧妙なデザイン選択に傾倒した、ハンサムでよくできた時計であり、トッカータはスタイル、トレンド、スイス製の品質、そして価格の公正なバランスを求める人々にとって魅力的な選択肢である。

Raymond Weil Toccata

 ミレジムが、同じジュネーブを拠点とする家族経営のブランドのカラトラバのデザインからインスピレーションを得ていたとすれば、トッカータはエリプスに敬意を表している。よりフォーマルで形状を重視した時計が正当に評価されるようになった今日、パテックのカタログのなかで長らく見過ごされていたエリプスは、再び注目を集めつつある。

Raymond Weil Toccata

 しかしクラシックなエリプスのデザインとは明確なコントラストがある。おそらく最も顕著なのは幅33mm×縦38mmのオーバルケースから突き出た、トッカータのポリッシュ仕上げを施した角度のついたラグだ。ベゼル、上向きのラグ、そしてケースはこの時計の上品なドレッシーさを強調するためにポリッシュ仕上げが施されており、機械式バージョンはわずか6.95mmという薄さだ。

 しかしこの時計で多くの役割を果たしているのは、サンバースト仕上げを施したダイヤルであり、トッカータに繊細なエレガンスを与えている。ドルフィン針の上、12時位置の下にあるレイモンド・ウェイルのブランド名と、6時のインデックスをまたぐ “Swiss Made”の表示のみがダイヤル上で読み取れる。手巻きモデルにはシルバー、ブルー、そしてカッパーのダイヤルバージョンがある。すべてにローレット加工されたRWブランドのリューズを採用しているのが特徴的だ。

 シルバーとブルーダイヤルはそれぞれスティール(SS)製ケースに収められているが、カッパーダイヤルを備えたモデルはローズゴールド(RG)PVDコーティングが施されており、ラグジュアリーな外観と雰囲気を高めている。RG PVDコーティングを施したカッパーダイヤルを備えたモデル(カーフスキンレザーストラップ)は1825ドル(日本円で約27万7500円)で、SS製のブルーとシルバーダイヤルを備えたモデルはそれぞれ1675ドル(日本円で約25万4700円)だ。SS製ブレスレットも利用可能で、価格は1795ドル(日本円で約27万3000円)に上昇する。

Raymond Weil Toccata
Raymond Weil Toccata
Raymond Weil Toccata

 この薄い時計を裏返すと、おそらく最もユニークで驚くべき要素であるねじ留め式ケースバックが見つかるだろう。オーバル型のサファイアクリスタル製ウィンドウから、軽く装飾されたセリタベースのムーブメントを見せているが、ムーブメント自体が1970年代のピアジェのようなオーバル形状かのように見せている。もちろんそうではなく、これはスクエア形状のムーブメントだが、時計の個性を高める思慮深く巧妙なデザイン選択だ。

Raymond Weil Toccata
Raymond Weil Toccata
Raymond Weil Toccata

 トッカータにはより手ごろなクォーツムーブメントバージョンもあり、幅31.5mm×縦36mm、厚さわずか5.1mmという少し小さいケースが特徴だ。クォーツのトッカータには、60個のラボグロウンダイヤモンドがセットされたベゼルを備えるRG PVDコーティング仕様のモデルがあり、それにマッチするブレスレットが付属する。同様のSS製バージョンにはブルーまたはレッドダイヤルがあり、ゴールド(YG)PVDコーティング仕様モデルはシルバーダイヤルとダイヤモンドのないベゼルが特徴だ。

 クォーツモデルのラインナップを締めくくる、SS製のクラシックなブルーダイヤルもある。機械式バージョンと同様に、それぞれアプライドインデックスがケース仕上げとマッチしており、両面反射防止コーティングが施されたサファイア風防の下に表示される。両バージョンとも30m防水だ。クォーツモデルの価格はストラップ付きのSS製ベゼルで1195ドル(日本円で約18万1700円)から、ブレスレット付きのRG PVDコーティングのダイヤモンドセットバージョンは2625ドル(日本円で約39万9000円)となる。

ブレスレット仕様のトッカータのダイヤモンドをセットしたクォーツモデル。Photo courtesy Raymond Weil

Raymond Weil Toccata
Raymond Weil Toccata

我々の考え

トレンドを捉えつつ、スイス製時計としては手頃な価格設定で、新しいトッカータコレクションはブランドが2026年の50周年に近づくなかで、レイモンド・ウェイルにとってもうひとつの成功作となるかもしれない。機械式時計はしっかりとしたつくりでよくできており、その形状と薄さはきわめて大きな手首でない限りすべてにフィットし、袖口の下に簡単に滑り込む。カーフスキンストラップは硬いが品質は良好だ。

 週末や仕事のあとにドレッシーなカルティエやピアジェをジーンズとTシャツに合わせることが定着しているのと同様に、これらのエレガントに薄く控えめな時計であれば、1週間をとおして着用することができるだろう。来るべきホリデーシーズンの思慮深い贈り物になることも期待している。コレクターとカジュアルな時計購入者の両方から称賛を勝ち取るという新しい使命において、トッカータはレイモンド・ウェイルからの価値ある2作目の努力を象徴している。


基本情報

ブランド: レイモンド・ウェイル(Raymond Weil)
モデル名: トッカータ ヘリテージ 33mm×38mm(機械式/Toccata Heritage 33×38)、トッカータ ヘリテージ 31mm×36mm(クォーツ/Toccata Heritage 31mm×36mm)
型番: 2280-PC5-80001(RG PVD仕様)、2280-STC-64001(SS製のシルバーダイヤル)、2280-STC-50001(SS製のブルーダイヤル)、2280-ST-50001(ブレスレット付きSS製ブルーダイヤル)/クォーツモデルは5280-P5S-64001、5280-PC-64001、5280-STS-45001、5280-STC-50001、5280-STS-50001

サイズ: 機械式は33mm、クォーツは31mm
厚さ: 機械式は6.95mm、クォーツは5.1mm
ケース素材: ステンレススティール、ローズゴールドのPVDコーティングを施したSS、イエローゴールドのPVDコーティングを施したSS
文字盤色: ブルー、シルバー、カッパー、バーガンディ
インデックス: アプライド
夜光: なし
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: グレーカーフスキン、ブルーカーフスキン、グリーンカーフスキン、SS製ブレスレット、RG PVDコーティングを施したSS製ブレスレット、YG PVDコーティングを施したSS製ブレスレット


ムーブメント情報

キャリバー: RW 4100 機械式手巻き/クォーツ
機能: 時・分表示
巻き上げ方式: 手巻き/クォーツ
クロノメーター認定: なし


価格&発売時期

価格: 機械式は、ストラップ付きSS製のシルバーダイヤルとブルーダイヤルで1675ドル(日本円で約25万4700円)、SS製ブレスレット付きで1795ドル(日本円で約27万3000円)、ストラップ付きのRG PVDコーティングを施したカッパーダイヤルで1825ドル(日本円で約27万7500円)/クォーツモデルは、ストラップ付きSS製のブルーダイヤルで1195ドルから(日本円で約18万1700円)、ストラップ付きYG PVDコーティングを施したモデルで1450ドル(日本円で約22万円)、ブレスレット付きSS製ダイヤモンドモデルで2245ドル(日本円で約34万1000円)、ブレスレット付きのRG PVDコーティングを施したダイヤモンドモデルで2625ドル(日本円で約39万9000円)。
発売時期: 機械式は11月21日(金)、クォーツは12月1日(月)発売予定
限定: なし

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