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我々が知っていること
タグ・ホイヤーのカレラ60周年記念は、順調に進んでいる。そして今日、ブランドは未来を見据えたスティーリーブルーとリバースパンダブラックのふたつのカラーバリエーションで完全にリニューアルしたカレラ クロノグラフを発表した。このモデルは、1970年代と同様のヘサライトクリスタルが持つドーム型デザインに敬意を表し、湾曲したドーム型風防を意味する“グラスボックス”と名付けられている。
この新しいグラスボックスのデザインは、タキメータースケールを表示する新しいユニークな方法をタグ・ホイヤーにもたらした。従来は文字盤の外周に平らに表示されていたが、風防の曲率に合わせて下向きに傾斜して表示されるようになったのだ。
ブルーダイヤルモデルでは、3つのレジスターを備えた文字盤を持ち、6時位置のミニマルなスモールセコンドインダイアルに日付窓をセット。一方、7年目に突入したリバースパンダのブラックダイヤルモデルでは、シルバートーンの3つのサブレジスターを持ち、12時位置に日付窓を備えている。しかし、これには歴史的な先例があるのだ。リバースパンダは、Ref.3147 Dato 12(クロノグラフとカレンダー機能を備えた最初のホイヤー カレラ)や、Ref.2447NSのような過去のクラシックなカレラからインスピレーションを得ている。
このふたつのカラーバリエーションは、ブルーは明らかにモダンな、そしてブラックは過去と未来というかけ合わせた、まったく異なる表情をこの時計にもたらしている。そしてどちらも39mmのケースと、新形状のプッシャーを採用する。
この時計には、ホイヤー02の新たな進化版であるTH20-00が搭載されており、双方向巻き上げが可能なローター(以前のモデルは、ローターが反時計回りに動いた場合のみゼンマイを巻き上げる、方巻き上げ)を備えている。80時間のパワーリザーブと、よりハイグレードな仕上げが施され、タグ・ホイヤーの最新ムーブメントシリーズに加わった。
ブルーダイヤルモデルには同色のブルーレザーストラップが、リバースパンダにはブラックレーシングストラップが装着されている。
我々の考え
タグ・ホイヤーの時計で、これほど驚いたことはない。私はこの時計を実機で見る機会を得たのさが、そのリデザインされたスタイルは本当にヴィンテージとハイパーモダンというふたつのデザインを融合させたものになっている。
一方で、傾斜した文字盤、サンレイ仕上げの迫力たっぷりのマーカーを備える。しかし、タキメータースケールの数字にはオールドスクールなタイポグラフィーを採用。そしてリバースパンダの場合、フェイクパティーナの質感を持ち、12時位置の日付窓はDatoを思い起こさせるものがある。
私はこれが39mmサイズでリリースされたのを見て興奮したが、腕につけてみると、さらによく感じた。私の経験では、タグ・ホイヤーの時計はかなり大きめの装着感を持っている。しかしこれはヴィンテージピースのように感じられたのだ。正直なところ、36mmのクロノグラフのような感覚だ。ブルー文字盤しか見ていないが、その臆面もないモダンさには引かれるものがあった。タグ・ホイヤーは、最も重要なコレクションの将来に関して、自信を持って行動しているようだ。
Watches&Wondersの商談フロアに行き、リバースパンダ(より素敵な42mmの“グラスボックス”トゥールビヨンモデルも)を見るのを楽しみにしている。今のところ、本作はこのブランドの未来にとって実にポジティブな変化を象徴していると自信を持って言える。そして同時に、その変化がカレラによって導かれれていることをうれしく思う。
基本情報
ブランド: タグ・ホイヤー(TAG Heuer)
モデル名: カレラ クロノグラフ(Carrera Chronograph)
型番: CBS2210.FC6534(ブラックダイヤル)、CBS2212.FC6535(ブルーダイヤル)
直径: 39mm
ケース素材: スティール
文字盤: ブラックまたはブルー文字盤
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: ブラックまたはブルーのカーフレザーストラップ
ムーブメント情報
キャリバー: TH20-00 オートマティック
機能: 時・分表示、スモールセコンド、日付表示、クロノグラフ
パワーリザーブ: 80時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 33
価格 & 発売時期
価格: 80万8500円(税込)
発売時期: 2023年4月
限定: なし。通常コレクション
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詳細については、タグ・ホイヤーのウェブサイトをご覧ください。HODINKEE Shopはタグ・ホイヤーの正規販売店です。コレクションはこちらからご覧ください。
タグ・ホイヤーは、LVMHグループの一員です。LVMH Luxury VenturesはHODINKEEの少数株主ですが、編集の独立性は完全に保たれています。
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