HODINKEEおすすめ、2月29日も計算するパーペチュアルカレンダー購入ガイド

本稿は2016年2月29日に執筆された本国版の翻訳です。

1.パテック フィリップ 5140／パテックは連続生産のパーペチュアルカレンダーウォッチを開発した。その史上最も美しい時計の系譜に連なるこの時計が同リストに含まれるのは当然だ。5140は、伝説的なムーブメント240Qをベースにした、38mm径のラウンド型パーペチュアルカレンダーだ。大振りなベゼル、パテック フィリップにとっては巨大だがほかのモデルにとっては小さいフォントを見ればわかるように、純粋主義者はすぐに3940ではないと言うが、5140の純粋でエレガントな素晴らしさを否定することはできない。ああ、これはまだ新品で購入できる（編集注記：2023年時点ではディスコン）。詳しくはこちらから。

2.ヴァシュロン・コンスタンタン　パトリモニー・パーペチュアルカレンダー／もし5140がお気に召さないなら、ヴァシュロンがパトリモニー・パーペチュアルという優れた代替品を提供している。その歴史は、少なくとも腕時計の形ではそれほど長くないが、ヴァシュロン・コンスタンタンは20世紀初頭の懐中時計におけるカレンダー機能の革新者として有名であった。これは素晴らしい時計であるのは間違いない。詳しくはこちらから。

1.A.ランゲ＆ゾーネ　ランゲマティック・パーペチュアル／ランゲマティックのなかでも、特にホワイトゴールドとブラックダイヤルの組み合わせは、パテック フィリップやヴァシュロン・コンスタンタンのものよりもずっとモダンな印象のQP（パーペチュアルカレンダー）である。さらに質も高く、率直に言ってアウトサイズデイトのおかげで最高の視認性も備えていると感じる。これなら間違いない。詳しくはこちらから。

2.F.P.ジュルヌ　オクタ・カンティエーム・パーペチュアル／しばしば話題に上るが、めったに目にすることはないオクタ・パーペチュアル。瞬時切り替え式カレンダー、ビッグデイト表示、ラグの下に隠されたアジャスターなど、いくつかの技術的なトリックにより素晴らしいジュルヌのプロファイルと細部へのこだわりを提供している。詳しくはこちらから。

1.H.モーザー　エンデバー・パーペチュアルカレンダー／世界で最もクールなパーペチュアルカレンダーのひとつであり、我々が絶大な敬意を抱くものだ。このQPはアンドレアス・ストレーラー（Andreas Strehler）氏の作品であり、モーザーはここ数年間、このモダンクラシックに絶妙な調整を加えている。詳しくはここでチェック。

2.オックス・ウント・ユニオール　アニュアルカレンダー／これはパーペチュアルカレンダーではないが、このアニュアルカレンダーはとてもクールなのでリストに掲載せざるを得なかった。オックス・ウント・ユニオールって何者？　という人はこちらを見たあと、ここで詳細を読んで欲しい。

1.いずれかのIWC　パーペチュアル・カレンダー／クルト・クラウス（Kurt Klaus）が設計したパーペチュアルカレンダーは真のモダンクラシックであり、リューズだけでカレンダーが設定できる初の一体型QPであった。ほかのQPよりも少しかさばるし、予定していた日付けを過ぎてしまうと大変なことになるが、どんなケースを選んだとしてもこれは素晴らしい時計だ。私のお気に入りはWG製ポルトギーゼにブルーダイヤルを組み合わせたものだが、まったく違うものを探しているなら、ビッグ・パイロットもアリだ。

2.オーデマ ピゲ　ロイヤル オーク パーペチュアル／昨年末にリニューアルしたロイヤル オーク パーペチュアルは、クラシックであり、世界で最も汎用性の高いハイエンドウォッチのひとつだ。それについてはこちらから詳しくチェックを。イエローゴールドの場合はさらにポイントアップだ。

1.MB&F　LM パーペチュアル／MB&Fは誰からも愛されているが、今年の秋にこの素晴らしいパーペチュアルカレンダーが発表されたとき、筋金入りのハイエンド志向の友人らは“よし、これで今は愛するだけでなく、本当に、本当に尊敬するようになった”と言ったようだった。こんな永久カレンダーは世界中探してもない。ここからチェックを。

2.ジャガー・ルクルト　マスター・グランド・トラディション・トゥールビヨン・シリンダー・パーペチュアルカレンダー／パーペチュアルカレンダーの歴史のなかで最も長く、最も発音しにくい名前だが、だからといって悪い時計ではない。実際、素晴らしい時計である。この超カッコイイ時計は、フルパーペチュアルとアクティブな星座表示を備えたシリンダートゥールビヨンが特徴だ。詳しくはこちらから。

1.ユリス・ナルダン　GMT +/- パーペチュアル／ユリス・ナルダンはフリークで有名だが、1996年には現代のパーペチュアルカレンダーのなかで、最も技術的に革新的なモデルを生み出している。発売当時“パーペチュアル・ルードヴィッヒ”と呼ばれていたように、リューズから完全に前後両方向で調整できる最初のパーペチュアルカレンダーであり、これまでに製造されたパーペチュアルカレンダーのなかで最も使いやすいものだった。GMT +/- パーペチュアルは、オリジナルのパーペチュアル・ルードヴィッヒのメカニズムにGMT針を組み合わせたもので、このGMT針は1時間単位で前後に設定できるだけでなく、パーペチュアルカレンダーの表示をすべて同期したまま現在のタイムゾーンの正しい日付と時刻を表示できる。この驚くべき技術的偉業は、今日では幅広いデザインとルックスで展開している。ユリス・ナルダンの全商品はこちらから（編集注記：2023年時点ではディスコン）。

2.カルティエ　ロトンド ドゥ カルティエ アストロカレンダー／カルティエのアストロカレンダーは、世界で最も珍しいパーペチュアルカレンダーのひとつ。パーペチュアル・ルードヴィッヒと同様、前後方できるリューズのみを使用して、すべての表示を調整した状態のまま設定できる、数少ないパーペチュアルカレンダーである。これを行うために、歯が可動する積み重ね式のホイールシステムを採用しており、パーペチュアル・ルードヴィッヒとコンセプトが似ている一方、独自の技術的特徴も数多く備えている。その一例がカレンダー表示で、中央のフライングトゥールビヨンを取り囲む、レベルの異なる3つの円が入れ子状に配置されている。これほど素晴らしいものはほかにない。この時計について、過去の記事はこちらから。詳しくはカルティエ公式オンラインでチェックだ（編集注記：2023年時点ではディスコン）。