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Hands-On オーデマ ピゲ ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー 米国限定モデル

来月には、他のマーケットでも限定数販売される。

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約1ヵ月前、ロビン・スウィジンバンクが、チタン製のロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー 日本限定モデルが世界販売されるというニュースをお伝えした。今回は米国向けの商品で、他の市場では10月に限定発売される予定だ。昨今のロイヤル オークに対する関心の高さを考えれば、8万ドル(約880万円)という価格がネックになっても、手に入れるのが難しい時計であることは間違いない。幸いなことに、今週初めに撮影することができ、しばらく試してみることができた。今回は、すでに話題になっている時計のなかでも特に注目度の高いモデルをご紹介する。

 ロイヤル オークといえば、複雑機構を搭載したモデルのなかでも永久カレンダーが、個人的には一番魅力的に映る。セラミックを含むさまざまな素材で製造され、オープンワークダイヤルとクローズダイヤルのバリエーションがあり、目を閉じてオーデマ ピゲを考えたときに真っ先に頭に浮かぶ時計だ(もちろん、ジャンボの次だが)。

 ロイヤル オークのケースとブレスレットに施されたポリッシュ仕上げとサテン仕上げのコントラストは、このデザインが49年の時を経ても受け継がれているだけでなく、より高く評価されている理由の一つだ。リンク、ベゼル、さまざまな面取りされたエッジの仕上げには繊細さと複雑さがあり、私の考えでは優れたデザインだけでなく、このような厳密なデザインを形にするために求められる技術力を示している。

 ゴールドやスティールのような柔らかい貴金属でもこのような仕上げを施すことは決して簡単ではないが、チタンのような金属や、極端な例ではセラミックのような素材に仕上げを行うことは、独自のレベルに達していると言える。今回のチタン製の時計は、素材の過熱を避けるために工程に時間をかけており、工具の消耗も早くなる。

 この新モデルが日本版と異なるのは、古典的なブルーのグランド・タペストリー装飾にグレーのサブダイヤルを組み合わせたダイヤルだ。このインダイヤルのグレーが、チタン製のケースとブレスレットの色を実に控えめに引き立てていて、正直なところ、これまでのロイヤル オーク パーペチュアルカレンダーのなかで最もお気に入りのモデルとなった。文字にしても控えめと表現するのは奇妙だが、ロイヤル オークのハイコンプリケーションとしてはそんな印象を受ける。しかし、もしあなたがロイヤル オークをどれか1本しか選べないとしたら、この時計はあなたのコレクションのなかで余韻を感じさせず、十分に満足させてくれるだろう。あなたの最初で唯一のロイヤル オークになるかもしれない。

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 手首につけてみると、信じられないほど軽くて快適だ。私が試着したものは、手首には1、2コマ大きかったのだが、もし自分に合ったサイズであれば、この商品がどれほど素晴らしいものになるかを想像するのは容易だ。夢のようなものだろう。

 文字盤の繊細さは、ホワイトセラミックを含む他のロイヤル オーク パーペチュアルカレンダーでも感じた、光の状態によって変化する方法が実践されている。HODINKEEのオフィスでこの時計を腕にした瞬間、スマホを取り出してリストショットを撮っている自分がいた。しかし、デスクの近くで最初に撮影した文字盤は、タペストリー装飾がわからないほど、ほぼ均一な印象を受けた。インダイヤルも他の文字盤に溶け込んでいて、視認性も十分に確保されている。しかし、私たちが最高のリストショットを撮影する場所である"ライブラリー"の美しい自然光の下に持っていくと、タペストリーの模様が浮かび上がり、サブダイヤルが現れたのだ。この時計は、光の状態を変えて見ると、とても面白い時計だ。

 41mmのチタンケースとマッチしたチタンブレスレットは、非常に軽く、快適でバランスがとれている。私の第一印象は、手首を軽く上下に動かして重さを感じ、思わずふっと笑ってしまったくらいだ。ケースの厚さは9.5mmだが、実際につけてみるとかなり薄く感じる。風防が少し膨らんでいる時計に慣れている人には、ロイヤル オークはひっそりとした佇まいに感じるかもしれない。この点と、ブレスレットが緻密に組み合わされていることから、完璧な輪郭を維持し、それほどしなやかではない印象を受けるが、これは手首を包み込んだ上で重心を低く保とうとしているからだ。

 また、文字盤もバランスが取れていて、光が当たったときに、タペストリー装飾の背景にインダイヤルの情報が集約されているように感じられる。ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダーで私が最も気に入っている点のひとつは、週数表示を採用していることだ。ヨーロッパでは、1年を52週に分けて考えることがアメリカよりも一般的だが、この情報を伝えることで、1年の終わりがひと目でわかるようになっている。グレゴリオ暦をわかりやすく表示するためにデザインされた時計として、うまくスペースを使っていると感じた。

オーデマ ピゲ ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー Ref. 26574TI.OO.1220TI.01. 週表示、曜日、日付、月、うるう年、時、分表示の永久カレンダー。チタン製ケース、サファイアクリスタル風防を表と裏に採用、20m防水。ブルーのグランド・タペストリーダイヤル、グレーのサブダイヤル。チタン製ブレスレット、APフォールディングクラスプ。自動巻きCal.5134、直径29mm、厚さ4.3mm。38石、振動数1万9800振動/時、パワーリザーブ40時間。価格:8万ドル(約880万円)。

All photos, Tiffany Wade.

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