Introducing タグ・ホイヤー　アクアレーサー プロフェッショナル 300 暗闇で光るステルスな2021年新作

　アクアレーサー ナイトダイバーは、全面が夜光のダイヤルを備え、夜間の視認性を前面に押し出した1980年代のクラシックモデルに新たな風を吹き込んだ。DLCコーティングが施されたスティールケースとブラックセラミック製ベゼルとのコントラストが美しく、ホワイトオパーリンダイヤルが特徴的だ。暗所では、溝のあるダイヤルがスーパールミノバによって明るいグリーンに輝きだす。アプライドのインデックスとゴールドプレートされたブラックの夜光つき針が、背景の夜光ダイヤルによく映えている。

　今年の初めに発売されたアクアレーサーはブレスレットタイプだったが、ナイトダイバーはラグのあいだにぴったりとマッチしたブラックのラバーストラップタイプだ。ジェームズ（・ステイシー）が紹介したモデルと同様に、このモデルにも新しいクラスプが採用されており、最大1.5cmのマイクロアジャストを工具なしで行うことができる。タグ・ホイヤーによると、ストラップはブティックや正規販売店でカットしてもらえるとのことだが、このクラスプのおかげで、季節を問わず時計を快適にフィットさせるための十分な余裕が生まれた。

　ラバーストラップは他の2つの新モデルにも採用されており、1つはブルー、もう1つはブラックだ。これらのアクアレーサーは、4月に発売されたブレスレットモデルに続く、よりオーソドックスな時計である。いずれも直径43mmで、よく知られたアクアレーサーのスタイルをよりストレートに、スポーティに表現している。ブルーモデルは文字盤色に合わせて、ブルーのセラミックベゼルとラバーストラップを採用し、ブラックモデルはブラックのセラミックベゼルとストラップ仕様だ。3モデルともクローズドケースバックとなっている。

　今回の新作の一番の目玉は、なんといってもナイトダイバーだ。防水性、暗闇や見通しの悪い場所での視認性、グリップ感の強い12角形のベゼルといった使い勝手のよさなど、ダイバーたちに必要な要素を盛り込んだモデルだ。

　しかし、私に言わせれば、この80年代の名作の復活は、スタイルを重視してもたらされたものだ。フルブラックの印象的なスタイリングにはステルス感があり、晴れた日に暗いエレベーターや薄暗いレストランに足を踏み入れたときには、夜光ダイヤルがかなり明るくなることは間違いないだろう。そのような明るい夜光を配しながら、分針と秒針にブルーのスーパールミノバを使用することで、最も重要な視覚的コントラストはキープされている。

　新しいアクアレーサー 300で大きい方のモデルは直径43mmと確かに大きく、4月に発売された36mmの小型モデルとのギャップを埋めるために小さめモデルを望む愛好家の声が聞こえてきそうだ。確かにこのギャップは大きい。

　アクアレーサーの未来がどうなるかは誰にもわからないが、私はプレスリリースの抜粋部分を読み返してみた。

 "これらは、限界を超えて自分の限界を押し広げたいと願うダイバー、冒険家、都市探検家のためにデザインされた、自信に満ちた高性能な作品です。そして、これらは今後の展開の基準となるものです..."

タグ・ホイヤー　アクアレーサー プロフェッショナル  300 ナイトダイバー: Ref.WBP201D.FT6197。直径43mmのサテン仕上げのDLCコーティングSSケース。セラミック製逆回転防止ベゼル（60分スケール）。ブラックDLCコーティングのねじ込み式リューズとケースバック。300m防水。ホワイトスーパールミノバ オパーリンダイヤル。ブラックゴールドプレートのアプライドインデックスにホワイトスーパールミノバ®またはブラックラッカーを使用。ブラックゴールドプレートの時針と分針にホワイトスーパールミノバ。ブラックゴールドプレートの中央針にホワイトスーパールミノバ。ブラックゴールドプレートのタグ・ホイヤーロゴ。6時位置にサイクロップレンズ付きの日付表示。自動巻きタグ・ホイヤーCal.5 (ETA 2824-2ベース)。ラバーストラップ、マイクロアジャストクラスプ。価格: 39万6000円（税込）。

タグ・ホイヤー　アクアレーサー プロフェッショナル 300: Ref. WBP201A.FT6197とRef.WBP201B.FT6198。43mmサテン仕上げのSSケース。セラミック製逆回転防止ベゼル、60分スケール。300m防水。ブラックまたはブルーのダイヤル、ブラックまたはブルーのラバーストラップ。ロジウムメッキのアプライドインデックス、針、タグ・ホイヤーロゴ。自動巻きCal.5。価格: 31万9000円（税込）。