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我々が知っていること
今日は、セイコー プロスペックスの1965メカニカルダイバーズ 現代デザインに新たなラインナップを発表するのに素晴らしい日だ。今回リリースされたのは、アメリカの寒冷地ダイビングスポットにインスパイアを受け、氷点下の世界観を表現した3モデルだ。まあ、別に氷漬けになっているわけではないのだが。
セイコー SPB421。
最初に発表されたSPB419は、ミシガン湖のブルーアイスに着想を得たアイシーブルーのグラデーションダイヤルを備えている。この地の氷はゆっくりと均一に成長することで大きな結晶となり、光を深く透過するようになったときにのみ見られる鮮やかな青色を特徴とする。続くSPB421とSPB423はアラスカをイメージとしている。より具体的には、アラスカの地形にある氷河の水のトンネルだ(正直なところ、ダイビングなんて想像できないほど怖い場所に思える)。SPB421はダークブルーに繊細なグラデーションを施すことで水深の深いところから見られる色彩を想起させ、SPB423はグラデーションダイヤルにより氷河のライトグレーの色調を強調している。
セイコー SPB419。
セイコー SPB423。
それ以外は、使い慣れた快適なダイバーズウォッチに仕上がっている。サイズは直径40.5mmで厚みが13.2mm、ラグからラグまでの長さは47.6mm。ダイヤシールドを施したステンレススティール製ケースに、内面に無反射コーティングを施したサファイアクリスタル風防を備え、200mの防水性能を有している。ムーブメントには70時間のパワーリザーブを誇るCal.6R35を搭載。アメリカにインスピレーションを得て作られたこの時計は米国限定で、現在一部のセイコー販売店にて1250ドル(日本円で約18万6000円)で販売されている。
我々の考え
セイコー プロスペックスのSPB143(日本での型番はSBDC101)はここ数年で最も幅広い層に愛されているダイバーズのひとつであり、特にHODINKEEではジェームズ・ステイシーというエバンジェリストを擁している。しかし、それには大きな理由がある。エントリーレベルのダイバーズウォッチからステップアップするにあたって予算内で購入できるものを探すとき、このプロポーションと機能のバランスはまさに必要とされるすべてを満たしているのだ。この時計の概要についてもっと知りたいなら、ぜひ彼の記事を読んでみて欲しい。
セイコー SPB421。
セイコー SPB423。
セイコー SPB421。
これらのダイバーズの写真を見たときに私が最初に危惧したのは、セイコーがまた高級ムーブメントを搭載した限定モデルを作ったのではないかということだった。そんなことをしたら、これらの時計はリーズナブルな価格帯から外れてしまう。しかしその心配は杞憂に終わった。この3本の時計はライバルでもなければ“兄貴分”にあたるリリースでもない、従来のラインナップに加わった素晴らしいアイテムだ。
SPB143(日本ではSBDC101)は今でもこのラインナップを象徴する時計だが、今回の限定モデルは私が久々に気に入ったセイコーのバリエーションだ。SPB423は143にもっとも近いと思われ、クラシックなセイコーダイバーズに少し華やかさを加えたい場合に、ちょっとした“魅力”を与えてくれる。グレーのダイヤルは、技法的には氷河の氷にインスパイアされているとしても、使い古されたコンクリートのようにも感じられる。またSPB421はより控えめで、涼しげなダークブルーが素敵だ。しかし何か特別なものを求めるのであればSPB419に手を伸ばすべきだろう。それはウィスコンシンっ子のためのミシガン湖モチーフの時計という、私にとって身近なイメージを持っているからだけではない。そのアイスブルーのダイヤルは十分に目立っていて、これとSPB143をひとつのコレクションに収めても重複することはないだろうし、1250ドル(日本円で約18万6000円)という価格により出費がかさみすぎるということもないだろうと感じられる。
基本情報
セイコー SPB419。
ムーブメント情報
キャリバー: 6R35
機能: 時・分・秒表示、デイト表示
パワーリザーブ: 70時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 24
価格 & 発売時期
価格: 1250ドル(日本円で約18万6000円)
発売時期: アメリカ限定で発売中
限定: なし
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