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Introducing ブリューウォッチ 創業10周年を記念してメトリック マニュアル ワインドリミテッドエディションを発表

新たなダイヤルデザイン、新ムーブメント、そしてブランド初となる手巻き時計にふさわしい親しみやすい価格で節目を祝う。

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我々が知っていること

ブリューウォッチチーム、10周年おめでとう! インダストリアルデザイナーのジョナサン・フェラー(Jonathan Ferrer)氏によって設立されたこの“カフェイン”ブランドは、メトリックやレトログラフといったコレクションを展開し、マイクロブランド界の定番として地位を築いてきた。そしてこの節目となるアニバーサリーを記念して、ブリューがこれまでに手がけたなかで最もハイエンドな(つまり最も高価)タイムピースが新たに発表された。アニバーサリーモデルがひと味違う特別な1本になるのは当然だろう。そして今回発表された新作、メトリック マニュアル ワインドは、メカクォーツをあえて止め、機械式好きのためのモデルとして仕上げられている。

Blue Metric Manual wristshot
blue dial macro
Soldier shot of blue dial

 今回のリミテッドエディションでは、ブルーが25本、グレーが100本の計125本が限定生産される。ブルーモデルの配色は見覚えのあるもので、ブリュー オートマティックのダイヤルカラーと非常に近い。ダークブルーのダイヤルは赤と黄のアクセントが効いている。25秒から35秒のあいだに配された黄色のミニッツトラックはエスプレッソの抽出に最適な時間帯を示しており、ダイヤル上のコーヒー豆ロゴの意味を改めて思い出させる。多くのモデルで採用されているスロープ状の見返しリングではなく、このモデルではフラットなアウターミニッツリングが採用されており、10分ごとにアラビア数字が並ぶ。そして中央のダイヤル部分には、ミニッツマーカーの延長線とアプライドインデックスが配置されており、わずかに窪んだ構造によって段差が生まれている。このアプライドインデックスは今回の2モデルでもっとも目を引く新しいビジュアル要素である。ブリューウォッチはこれをマウンテントップ・インデックスと呼んでいるが、私にはどうしても波型フライドポテトのようにも見えてしまう。たぶん空腹のせいかもしれない。インデックス中央にはスリットが入り、夜光塗料が塗布されている。

 グレーダイヤルのバージョンでは、特徴的なカラーリングがすべて取り払われ、よりストイックなデザインに仕上げられている。外周のミニッツトラックはライトグレー、中央部分はそれよりやや濃いグレーとなっており、針のアクセントカラーは鮮やかな色味ではなくホワイトに統一されている。このバージョンにはベージュの夜光塗料が使われており、落ち着いたデザインにほんのわずかな彩りを添えている。

Grey dial macro
Bracelet Clasp
Brew Grey Dial Metric Manual

 ケースはこれまでのメトリックシリーズと同様、ラグ一体型スタイルのブレスレットと、ラウンドスクエア型のステンレススティール製ケースを採用しており、直径は36mm、ラグ・トゥ・ラグは41.5mmとコンパクトなサイズ感となっている。ケース厚は8.5mmと、これまでのブリューウォッチのなかで最も薄い仕上がりとなっている。メトリックシリーズはもともとメカクォーツムーブメントを採用していたため厚みは控えめだったが、今回のデザインがさらに洗練されたのはうれしいポイントである。新たにデザインされたねじ込み式リューズにはローレット加工が施され、それにより金属の質感にアクセントを加えた。ブレスレットの基本デザインは従来どおりだが、クラスプ部分のコーヒー豆モチーフはこれまでのようにエングレービングではなく、立体的に盛り上げた上でポリッシュ仕上げが施されており、より上質な印象を与える。

Sellita SW210 Brew movement

 サファイア製のシースルーバックからは、手巻きムーブメントのセリタ製SW210-1Bが姿を見せる。パワーリザーブは約42時間で、青焼きビスやブリッジのストライプ模様、一部ギアへのスネイル仕上げなど、セリタが提供するなかでもトップグレードの仕上げを採用。さらにブリューのロゴとコーヒー豆が金でインフィルされた、特別なエングレービング入りの輪列受けも備える。

 ブルーとグレーのブリューウォッチ メトリック マニュアル ワインドリミテッドエディションは現在ブリューの公式サイトにて販売中で、価格は各875ドル(日本円で約12万円)となっている(編注;ブルーモデルは完売)。


我々の考え

優れた時計デザインとは、過去の要素を巧みに継承しつつも、現代的で新鮮な感覚を保てるかどうかにかかっていることが多い。そして今回の手巻きメトリックは、まさにその好例であると言える。これをウォッチミートアップにつけて行けば、バーの向こう側からでもブリューウォッチだと気づく人は多いはずだ。だが近づいてよく見ると、このモデルならではのユニークなディテールがいくつも備わっていることが分かる。なかでもニューインデックスは非常に美しく仕上がっており、特に目立つようになったリューズと相まって、ダイヤルデザイン全体に奥行きを与えている。スペック上では小さな変更に見えるかもしれないが、このふたつの要素が加わることで、もともとクリーンだったデザインにもう一段階上の質感が加わり、ワンランク上の仕上がりへと引き上げている。

Grey Dial Wristshot

 とりわけ効果を発揮しているのがモノクロームなグレーダイヤルだ。インデックスに光が当たることで、本来であれば非常にシンプルになりがちなダイヤルが一気に表情豊かなものへと変化している。これらの要素が、今後登場する低価格帯モデルにも展開されていくかどうかは、時間が経てば明らかになるだろう。ただ、これまでで最も高価なブリューウォッチを設計するにあたっては、こうした細部のこだわりこそが非常に重要なのである。

 ダイヤル違いで計125本のみの生産という点からも、メトリック マニュアル ワインドはブリューウォッチの手ごろなメカクォーツモデルを置き換えるための製品ではないことは明らかである。しかしセリタ製SW210ムーブメント、SSブレスレット、そして凝ったダイヤル構造を備えていることを考えれば、この価格設定は同じキャリバーを採用するマイクロブランドのなかでもきわめて妥当と言えよう。ブリューウォッチのファンキーなデザインを愛し、さらにバッテリーを使わない“触感ある”モデルを求める人にとっては、迷う余地のない1本だ。


基本情報

ブランド: ブリューウォッチ(Brew Watch Co.)
モデル名: メトリック マニュアル ワインド(Metric Manual Wind)

直径: 36mm
厚さ: 8.5mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ブルーまたはグレー
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: コーヒー豆のロゴを立体的に盛り上げ、ポリッシュ仕上げを施したSSブレスレット

Caseback shot of Metric Manual Wind

ムーブメント情報

キャリバー: セリタ製SW210-1B
機能: 時・分表示、センターセコンド
パワーリザーブ: 約42時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 18


価格 & 発売時期

価格: 875ドル(日本円で約12万円)
発売時期: 発売中(編注;ブルーモデルは完売)
限定: あり(グレーダイヤル100本、ブルーダイヤル25本の計125本限定)

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