Introducing カール F. ブヘラ　マネロ フライバックの新作は、5つのカラーバリエーションで“スイスらしさ”を表現！

2022年8月29日（月）から9月1日（木）まで、スイスの文化的中心地にてジュネーブ・ウォッチ・デイズが開催された。HODINKEEでは何日かかけて、ブルガリ、MB&F、オリス、ウルベルクそのほかのブランドのトップリリースのすべてを詳細に取り扱っていく。

　カール F. ブヘラのCMO（マーケティング最高責任者）であるウーヴェ・リーブミンガー（Uwe Liebminger）はプレスリリースのなかで、今回のアップデートのきっかけについて、「男女を問わず、世界中のお客様の声を聞き、ニーズの隙間を埋める40mmバージョンを発売することにしました。ミニマリズムと優れたデザインを愛する、意識の高い若いクールなユーザーにリーチするには最適な方法なのです」と述べている。

　振り返ればマネロ フライバックの進化は、ゆっくり、じっくりとしたものだった。2018年、ジャック・フォースター氏は当時のマネロを取り上げ、このモデルを“極めてスイスらしいコラムホイールクロノグラフ”にするためにカール F. ブヘラがバルジュー7750に施した改良について解説している。今回カール F. ブヘラは、セリタのAMT5100をベースムーブメントに、新しい時計に搭載されるCal.CFB 1973を開発した。この新ムーブメントは、パワーリザーブがアップグレードされ、CFBのロゴを模した新しいローターを備えている。

　その結果、“スイスらしさ”という抽象的な概念を追求した、息を呑むようなスイスの風景画が完成した。エメンタール地方のなだらかな畑の緑、ベルナーオーバーラントの印象的な山並みの深い赤、ルツェルン湖（Vierwaldstättersee）の変化する青色、グリムゼル地方の黒くドラマチックな岩肌、アレッチ氷河の永遠に続く白、それぞれの色彩で彼はスイスの風景の象徴的な表情を切り取ったのだ。

　時計の世界におけるマーケティング活動は、当たり外れが大きいものだが、私にとってこれは興味深い作品だ。この時計は、ほかと同様に、ある人には魅力的で、ある人にはそうでないかもしれないが、ベッカーの写真の息を呑むような自然の豊かな表情は、普遍的な評価を得ることだろう。カール F. ブヘラが40mmサイズの時計を作り、スイスの風景写真のシリーズに資金を提供してくれたことに感謝しよう。以下、作品をご覧いただきたい。

ブランド： カール F. ブヘラ（Carl F.  Bucherer）
モデル名： マネロ フライバック コレクション（Manero Flyback Collection）
型番：00.10927.08.13.01、00.10927.08.13.02、00.10927.08.13.03、 00.10927.08.13.04、00.10927.08.33.01

直径： 40mm
厚さ： 14.45mm
ケース素材： ステンレススティール
文字盤： シルバー地にレッド、ブルー、グリーンのサブダイヤル、そしてシルバー、ホワイト、ブラックのモノトーンの5色展開。
インデックス： ロジウムまたはローズゴールドカラーのウェッジインデックスマーカー
防水性能： 30m

キャリバー： CFB 1973
機能： 時・分表示、スモールセコンド、フライバッククロノグラフ（分・秒カウンター）、タキメーター、日付表示
直径： 30.4mm
厚さ： 7.9mm
パワーリザーブ： 56時間
巻き上げ方式： 自動巻き
石数： 29

価格： 107万8000円（税込）
限定： なし。通常生産