Introducing ドゥ・ベトゥーンが同社のパーペチュアルカレンダーを小型化したDB25sQPを発表

2022年8月29日（月）から9月1日（木）まで、スイスの文化的中心地にてジュネーブ・ウォッチ・デイズが開催された。HODINKEEでは今後何日かかけて、ブルガリ、MB&F、オリス、ウルベルクそのほかのブランドのトップリリースのすべてを詳細に取り扱っていく。

　直径を4mm小さくするため、ドゥ・ベトゥーンは新しいムーブメントから始める必要があった。そこで登場したのが、ブランドの中核をなす永久カレンダームーブメントを小型化したDB2324V2だ。自動巻きで4Hzで作動するDB2324V2は、ツインバレル・システムにより5日間のパワーリザーブを備える。チタンとホワイトゴールドのバランスホイール、ドゥ・ベトゥーン独自のフラットターミナルカーブ巻き上げヒゲゼンマイ、シリコン製ガンギ車、さらに衝撃吸収システムや球状ムーンフェイズ表示など、20年以上の歴史のなかでブランドが生み出した数々の革新的なムーブメントが搭載されているのだ。

　文字盤は現行のDB25 QPと同じデザイン言語で、12個の扇形ハンドギヨシェが文字盤中央のベースを形成し、そこにブランド独自のムーンフェイズとうるう年表示（12時位置）、日・月表示（それぞれ9時と3時）、日付表示サブダイヤルが配置されている。これらすべてを、ローマ数字のマーカーと外周のミニッツトラックが取り囲む。シルバーとブルーのカラーリングは、ドレッシーになりすぎず、幅広いコントラストを提供しいる。

　ケースはグレード5のチタン製で、オリジナルと同様、固定式スケルトンラグ、3時位置のリューズ、内部のムーブメントを表示するディスプレイ・ケースバックが採用されています。DB25sQPには、ブルーのアリゲーター・ストラップ（ポリッシュ仕上げのチタン製ピンバックル）と、グレーのファブリックストラップが付属する。

　ドゥ・ベトゥーンによると、新しい40mmのDB25 Perpetual Calendarは特に限定というわけではないものの、年間15本のみの生産で、価格は14万5000ドル（約2083万円）を予定しているとのことだ。

　DB25sQPについては、まだ若いブランドが成熟してきたという話だと思うんだ。2011年以降、時計の世界は大きく変わり、40mmの時計は（現在）44mmの同じ時計に対して商業的な優位性を持っていると言っても過言ではないと思う。時計で言えば、4mmの差は決して小さな変化ではないし、ドゥ・ベトゥーンの多くのモデルのカッコよさは、直径が大きいものであっても、その装着感のよさにある。40mmになったDB25は、特に手首の小さい人にとって、より良い装着感を得られると想像がつく。

　さらに、生産本数が限られているため、ドゥ・ベトゥーンのような小さな独立系ブランドにとって、フラッグシップモデルを進化させることは容易なことではない。この新しいサイズ設定は、ドゥ・ベトゥーンの顧客が求めていたもの、つまり、より着用しやすく、広く親しみやすいDB25パーペチュアルカレンダーであることを物語っている。この動きは、年間15人ほどの人々をワクワクさせることだろう。ぜひ一度つけてみたいと思っている。

ブランド: ドゥ・べトゥーン（De Bethune）
モデル名: DB25 パーペチュアル カレンダー（DB25 Perpetual Calendar）
型番: DB25SQPATIS13

直径: 40mm
厚さ: 11.3mm
ケース素材: グレード5チタン
文字盤色: ブルー/グレー
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: チタン製ピンバックル付きブルーのアリゲーターストラップとグレーのファブリックストラップの両方が付属。

キャリバー: ドゥ・べトゥーン DB2324V2
機能: 時、分、ムーンフェイズ、パーペチュアルカレンダー（うるう年）
直径: 30mm
パワーリザーブ: 5日間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 48
部品: 423
追加情報: チタン＆ホワイトゴールド製のテン輪（バランスホイール）、シリコン製エスケープホイール、球面ムーンフェイズBa

価格: 14万5000ドル（約2083万円）
限定: 制限はないが、生産は年間15台に限定される