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Introducing カルティエ タンク フランセーズを現代的にアップデート(編集部撮り下ろし)

小さな変化でよりスポーティになった「タンク」。LMスティール製モデルには自動巻きムーブメントが搭載された。

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我々が知っていること

カルティエが「タンク フランセーズ」をアップデート。1996年に発表されたこのコレクションは、タンク コレクションにメタルブレスレットをもたらした時計だ。フランセーズはすぐに広く普及し、カルティエにおけるベストセラーのひとつとなった。壊れていないものは直さないという古くからの格言に基づき、カルティエは過去20年以上にわたってフランセーズをほとんど変えることなく残してきた。

ステンレススティール製の新作カルティエ「タンク フランセーズ」

 今回リニューアルされた「タンク フランセーズ」のラインナップは、スモールサイズとミディアムサイズのゴールドケース、スモール(ダイヤモンドあり・なし)、ミディアム、ラージケースのスティールケースの全7種。SS製のラージケースには、3時位置に日付窓を配した自動巻きムーブメントを、スモール、ミディアムケースにはすべてクォーツムーブメントを採用している。

 遠くから見ると、新型「タンク フランセーズ」は旧型モデルとよく似ているが、カルティエは時計のディテールをいくつかアップデートし、よりモダンな雰囲気を醸し出している。例えば、

・ケースサイズはすべて従来の「タンク フランセーズ」よりひと回り大きくなった。ここに書くと煩雑であるので、これらのスペックはこの記事の下部に記載する。
・ケースとブレスレットは、従来の「タンク フランセーズ」のポリッシュ仕上げとは対照的にサテン仕上げが施される。
・これはエンドリンクに顕著で、ケースとブレスレットをつなぐこのリンクは、サテン仕上げの大きなものが1つだけ配されるようになった(以前は3つのエンドリンクがこの役割を担っていた)。
・また、リューズがケースと一体化し、より洗練されたデザインに。
・文字盤はゴールドモデルではシャンパン、スティールモデルではシルバーへと変更。ゴールドとスモールモデルのスモールはすべてサンレイ仕上げ、スティールモデルのミディアムとラージはサテン仕上げとなっている。
・インデックスの数字は印刷ではなく、文字盤にアプライドされている。

我々の考え

カルティエがフランセーズをカルティエらしくアップデートしてくれるのは嬉しいことだ。つまり、小さな変化を積み重ねることで、より現代的な時計になるということだ。これは、「タンク マスト」のようなスタンダードな生産品と昨年の「ペブル シェイプ」ウォッチのような限定でしっかり機能した方程式だと言える。単独では上記の変更のどれも特に興味深いものではないものの、それらを一緒にすることでより洗練されてスポーティかつ、現代的な時計を製作するのだ。

 「タンク フランセーズ」はコアな時計愛好家にとって、カルティエのなかでそんなにエキサイティングなモデルではないかもしれないが、カルティエはスティール製のLMモデルを自動巻きムーブメントのみの仕様とすることで、必ずしもその認識を助長していない。しかし、「タンク フランセーズ」が「バロン ブルー」の次に人気のあるモデルであるのは、カルティエの美しいデザインを手頃な価格で手に入れられるからであり(少なくとも、カルティエの時計としては)、テクニカル面での革新があったからとかではないのだ。

 カルティエはここ数年、新しいフランセーズのイメージとは正反対の時計(小型で貴金属製、レザーストラップ仕様)で復活を遂げているが、現代の消費者が求めるスポーティでリラックスした感覚を満たすためにこの時計をアップデートしたというのが自然な結論であろう。同様に、カルティエがLMサイズの自動巻きSS製フランセーズをカタログに掲載したことも、少なくともビジネスの観点からは興味深いことだ。たとえ搭載ムーブメントが、カルティエのCal.1853(セリタ製自動巻き、38時間パワーリザーブ)であってもだ。77万5000円(税込)という価格は、カルティエのカタログ内(例えばサントスのような)でも、他のブランドでも、多くのコンペティターに遭遇するだろう。しかしやはり消費者は、それも多くの人々はムーブメントではなく、デザインでフランセーズを購入するのだ。

 しかし、LMのスティール製フランセーズに機械式ムーブメントを搭載することだけは、予測できた選択だ。もし、この小さなゴールドのフランセーズに機械式ムーブメントを搭載したらどうだろう? しかし、それこそがジュエリーと時計製造の両分野をカバーする唯一のメゾンとして、カルティエの真価を発揮することになる。

 とはいえ、新型フランセーズに施された調整のほとんどは、写真で見るよりも腕につけたほうがわかりやすい小さな改良に思えるので、早くこの時計を手に取ってみたいと思う。新しいタンク フランセーズのハンズオンは近日中にお届けする。

cartier tank français 2023

© Cartier


基本情報

ブランド: カルティエ(Cartier)
モデル名: タンク フランセーズ スモール(SM)、ミディアム(MM)、ラージ(LM)(Tank Française)
型番: CRWJTA0039 (SM、ダイヤ付き)、CRWJTA0040 (MM、ダイヤ付き)、CRWGTA0114 (SM、ゴールド)、CRWGTA0113 (MM、ゴールド)、CRWSTA0065 (SM、スティール)、CRWSTA0074 (MM、スティール)、CRWSTA0067 (LM、スティール)

直径: 25.7 x 21.2mm (SM); 32 x 27mm (MM); 36.7 x 30.5mm (LM)
厚み: 6.8mm (SM); 7.1mm (MM); 10.1mm(LM)
ケース素材: 18KYG、SS(YGのみダイヤセットのあり、なし)
文字盤色: シルバー&サンレイ仕上げ(SM)、またはサテン(MM/LM) (SS); サンレイ仕上げのシャンパーニュ (18KYG)
インデックス: ローマン(SSモデルはシルバーのローマ数字)
防水性: 日常生活防水
ストラップ/ブレスレット: 18KYG、SS


ムーブメント情報

キャリバー: クォーツ、LM(スティール)モデルのみ自動巻きCal.1853を搭載。


価格 & 発売情報

価格:
SM スティール: 49万5000円
MM スティール: 59万9500円
LM スティール(自動巻き): 77万5000円
SM 18KYG: 298万3200円
MM 18KYG: 347万1600円
SM 18KYG (ダイヤセット): 393万3600円
MM 18KYG (ダイヤセット): 438万2400円(すべて税込)
発売: 販売中

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