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ヴィンテージのレーシングカーのように、時計の収集価値は、"誰が" "何を"所有していたかということが重要だ。確かに、ヴィンテージのトラックウェポンキャリアの素晴らしいクルマには常に魅力があるが、著名なドライバーやレースでの勝利、伝説的なレーシングチームを加えれば、まさにシチューのようなものができあがる。この場合、このシチューはクリスティーズとそのWatches Onlineによって提供される。そのヘッドラインロット(別名:スープとポテト)には、ロレックス デイトナRef. 6265が掲載されていて、レース界のレジェンドであるキャロル・スミスが所有し、着用していたものである。
アメリカでのカーレース史を知らない人は、僕が彼のラストネームを間違えたと思うかもしれない。僕が言ったのはシェルビーではなくスミスのことで、キャロル・スミスは1966年と1967年のル・マン24時間レースで優勝した、GT40を擁するチームの一員としてキャロル・シェルビーと一緒に仕事をしていた。映画『フォードvsフェラーリ』をご覧になった方(またはA.J. Baimeの素晴らしい『Go Like Hell』をお読みになった方)は、1960年代後半のGT40計画がアメリカのロードレースの歴史の中で最も神聖なストーリーの一つとなっていることをご存知だろう。特にヨーロッパで、そして当時のフォードのライバルであったフェラーリについて。
シェルビーは、車やレースに少しでも興味がある人なら誰でも知っているような名前だろうが、キャロル・スミスは間違いなく似たような経歴をもっていた。彼のキャリアは、ドライバーとしてスタートし、レースに参加した後はフォードやシェルビーと共に、ル・マンで4年連続優勝を果たした車の開発に携わった。
この時計は1973年、L&M F5000 チャンピオンシップシリーズの後にカディ・レーシングチームから贈られたもので、裏蓋には "キャロル・スミス、1973年、L&Mシリーズ、カディ・レーシング "と書かれている。
2003年に逝去したスミスは、その豊富なエンジニアリングの知識でさまざまなレーシングチームをサポートし(70年代後半にはフェラーリのF1チームを含む)、出版を果たす作家となり、さらにはヴィンテージカーレースにまで復帰した。彼はまぎれもなく本物であり、この機会は幸運な入札者が彼のロレックス・デイトナを所有するチャンスなのだ。
この6265は、パンダダイヤル、スティール製タキメーターベゼル、摩耗しているように見えるが手入れの行き届いた状態で、同じ時代のレーシングレジェンド(スミス)が所有し、着用していたレーシングウォッチのアイコンだ。デイトナがモータースポーツの象徴となった時代は、キャロル・スミスがかなりの役割を果たしたレースの「黄金時代」と重なる。
正当なカーレース史にゆかりのあるヴィンテージ・デイトナに興味のある方は、クリスティーズのロット115で詳細をご覧になれる。エスティメートは15〜20万ドル(約1590〜2120万円)で、このロットにはスミスによる2冊の著作が含まれる。カーレース好きのコレクターにとっては、たまらない話だと思う。
詳細については、クリスティーズのオンラインサイトをご覧ください。
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