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Introducing グラスヒュッテ・オリジナル セネタ・クロノメーター – リミテッド・エディション 2020年新作

グラスヒュッテ・オリジナル人気のコレクションに、より美しいディテールを備えた限定モデルが登場。

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クイック解説

 2009年に発表され、翌2010年にはドイツの時計専門誌『Armbanduhren(アームバントウーレン)の読者投票でウォッチ・オブ・ザ・イヤーに選出されるなど、グラスヒュッテ・オリジナルの中でも特に愛好家から高い評判を得る時計の1つとなったセネタ・クロノメーター。そんな人気のコレクションに、新作としてリミテッド・エディションが加わった。

 リミテッド・エディションとして登場した新作のセネタ・クロノメーターは、既存のコレクション以上に手間ひまをかけて製造される高級機となっている。

 ケースには、新規にデザインされた18Kホワイトゴールドケースを採用。グラスヒュッテ・オリジナルがかつて製造したマリンクロノメーターからインスピレーションを得ている点は従来と同じだが、文字盤の見返しにすり鉢状の傾斜が設けられ、ベゼルの形は既存のステップベゼルから滑らかに膨らんだドーム型ベゼルに変更となった。

 また、繊細なギザギザ状の加工を施されたベゼルのエッジ。これは古いマリンクロノメーターにも見られた、誤って落とさないようにするためにグリップ力を高めるディテールを再現したものとなっている。

 加えて、この新造ケースに収められるムーブメント、Cal.58-03は既存のコレクションに比べ、より装飾性に優れた仕様となっている。

 ベースとなっているのは、既存コレクションでも採用されているCal.58-01で、機能は全く同じである。
 3時位置にパノラマデイト表示、6時位置にはスモールセコンド、12時位置にはパワーリザーブインジケーターを備えており、ドイツクロノメーター認定を取得する高精度機だ。

 では、Cal.58-01と58-03では何が違うのか。それは仕上げだ。

 Cal.58-01はブリッジにストライプ装飾を施したシルバーコーティング仕様。一方、Cal.58-03はブラッシングで表面に繊細な凹凸を付けた後にシルバーコーティングを施し、さらにその上から18Kローズゴールドのガルバニックコーティングが施される。さらに、その他パーツの多くに18KRGガルバニックコーティングを採用した。

 より美しいディテールにこだわったセネタ・クロノメーター – リミテッド・エディション。文字通りの限定仕様で、その本数は世界限定25本。

 フォールディングバックル(1-58-03-01-04-30)のほか、ショートフォールディングバックルの(1-58-03-01-04-50)、美錠(1-58-03-01-04-01)の3タイプがあるが、日本ではショートフォールディングバックルのみの展開となる。

ファースト・インプレッション

 なんてキレイな文字盤なのだろう。まだサンプルではあったが、新作発表の場でセネタ・クロノメーター – リミテッド・エディションをひと目見て最初に感じたのが、文字盤の美しさとその存在感だった。

 実は前述の新造ケースと仕上げにこだわったムーブメントに加えて、本作におけるもう1つ大きな見どころとなっているのが文字盤なのだ。

 グラスヒュッテ・オリジナルの文字盤はフォルツハイムにある自社のファクトリー(1922年創業の旧T.H.ミュラー。グラスヒュッテ・オリジナルは2012年に同社を買収し、自社ファクトリーとした)で製造される。これは他のモデルにおいても同じで、非常に手間をかけて作られているが、本作の文字盤はより一層のこだわりをもったものとなっている。

 まずは素材。真鍮やシルバーが用いられることの多い文字盤だが、本作はソリッドゴールドを文字盤素材として使用している。

 その加工も念入りだ。まずはソリッドゴールドの文字盤に、レーザーを使用してインデックスなどをエングレービング加工。その後、エングレービングされたインデックス部分にブラックのラッカーを塗布し、熱で焼き付けた後、余分なラッカーを落とすために磨きをかける。

 さらに最終段階では、前処理された文字盤に手作業でシルバープレート処理を施した後、きらめくシルバーの表面を表現するため、文字盤にシルバーパウダー、塩、水の混合物を乗せ、それをブラシを使って手作業で磨くことで文字盤全体にきめ細かく均一な輝きを与えている。

 また、文字盤以外で目に止まったのはケースバック。サファイアクリスタルのトランスパレント仕様になっているが、ムーブメントとサファイアクリスタルのクリアランスを可能な限り詰めてケースに収めている。これは本作だけの仕様というわけではなく、既存のコレクションでも見られるものだが、ムーブメントの存在感がより強調されており、ケースバックからの鑑賞が好きな方にはたまらないのではないだろうか。

 個人的な好みを言えば、リミテッド・エディションなのだから、せっかくなら既存モデルよりも小振りなサイズ、せめてあと2mmほど小さくした40mmだったらと思うが、傾斜の付いた見返しのおかげか見た目の印象は既存モデルよりも少し引き締まっているように感じられた。

 とはいえ、世界でたった25本しかない本作。時計愛好家なら思わず心を揺り動かされる、魅力的な1本となるに違いない。

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基本情報

ブランド: グラスヒュッテ・オリジナル(Glashütte Original)
モデル名: セネタ・クロノメーター – リミテッド・エディション(Senator Chronometer - Limited Edition)
 型番: 1-58-03-01-04-50

直径: 42mm(ケース径。ベゼル径は44mm)
厚さ: 12.47mm
ケース素材: 18KWG
文字盤色: シルバー
インデックス: ローマ数字インデックス(エングレービング後にブラックラッカーを塗布)
夜光: なし
防水性能: 5気圧
ストラップ/ブレスレット: アリゲーターストラップ、ショートフォールディングバックル(※日本は、上記のショートフォールディングバックルでの展開)


ムーブメント情報

キャリバー: 58-03
機能: 時分表示、スモールセコンド、秒停止機構、昼夜表示、パワーリザーブインジケーター、パノラマデイト
直径: 35mm
厚さ: 6.47mm
パワーリザーブ: 44時間40分
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 58石
クロノメーター: ドイツクロノメーター認定
追加情報: ブラッシングによるシルバーコーティング後18KRGコーティングを施したグラスヒュッテ4分の3プレート、スワンネック緩急微調整


価格・発売時期

価格: 341万円(税抜)
販売時期: 2020年8月発売予定
限定: あり。世界限定25本

詳細は、グラスヒュッテ・オリジナル公式サイトをクリック。