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Introducing H.モーザー ストリームライナー・パーペチュアルカレンダー 2021年新作

ついに登場。ブランドを象徴する、ミニマリズムを追求したパーペチュアルカレンダー搭載のストリームライナー。

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クイック解説

8月30日(月)から9月3日(金)の日程で、Geneva Watch Days 2021が幕を開けた。多くのブランドが参加し、続々と魅力的な時計が登場しているが、本イベントの一角を担うFounding Partners(創設パートナー)のH.モーザーも新作を発表。注目の新作は、昨年に引き続きストリームライナーだ。

 コレクション初登場となる、2020年に発表されたのがストリームライナー・フライバック クロノグラフ オートマティック、そして昨年の同イベントではストリームライナー・センターセコンドが登場した。そして続く第3弾となるのが本作、ストリームライナー・パーペチュアルカレンダーである。

 外装は既存のストリームライナーコレクションに見られる特徴が踏襲されている。

 クッション型の特徴的な42.3mmのステンレスティールケースは12気圧防水。一体化のSS製ブレスレットは手首のラインに沿うような有機的な曲線を備え、リンクは細い手首にも収まる滑らかなアーチを描く。シンプルに見えるが実は複雑なブレスレットは、すべてのリンクが可動するように連結されており、縦方向のブラシ仕上げとポリッシュ仕上げを組み合わせた穏やかな波の形をもつ。ベゼルはサンレイブラシ仕上げ、ケースはブランドの伝統的なフィニッシュに倣い、ブラシ仕上げとポリッシュ仕上げを交互に施し、くぼみの付いた側面はサテン仕上げとなっている。

 そして、本作最大の見どころはやはりムーブメントだ。2005年、H.モーザーはまさにLess is Moreの精神を体現した、カレンダー表示のインダイヤルを一切持たないパーペチュアルカレンダー、モーザー・パーペチュアル1を発表した。これは3時位置に大きな日付表示、6時位置にスモールセコンド、そして9時位置のパワーリザーブインジケーターを持つ一方、時・分針の袴の部分からほんの少し顔を覗かせる短いアローハンドがインデックスに合わせて1周することで12ヵ月を表示する。さらに3時位置の日付表示は午前0時になると瞬時に月末日から翌月1日に切り替わるフラッシュカレンダー機構を備えており、日付の送りも戻しも可能という極めて実用的なパーペチュアルカレンダーだった(なお、閏年のインジケーターはケースバック側に埋め込まれていた)。

 本作に搭載されている手巻きのCal.HMC 812も、モーザー・パーペチュアル1と同様の機能を備えるが、Cal.HMC 812はスモールセコンドではなく、直接駆動するセンターセコンド針が追加されている。レッドとホワイトの小さなセンター針が月を指して12ヵ月を表示。168時間あるパワーリザーブはインジケーターでダイヤル10時位置に表示される。そして4時位置のウィンドウには、1から15、16から31までの数字が記され上下の2層のディスクが交互に動作し、日付を大きく表示する。サファイアクリスタルのケースバックからは閏年表示を見ることができる。

 価格は687万5000円(税込)。限定モデルではない通常ラインのモデルで、この秋からの発売を予定している。

ファースト・インプレッション

 「ストリームライナーにも、ついにブランドを象徴するパーペチュアルカレンダーを搭載したモデルが投入されたか」 同社をよく知るファンにとってはある程度想像できたかもしれない。というのも、公式サイトでは、数日前から昨年発表されたストリームライナー・センターセコンドとエンデバー・パーペチュアルカレンダーがミキサーのなかに入れられたティザー画像が掲載されていたからだ。

 プレスリリースでも解説されていたが、パーペチュアルカレンダー機構は関する特徴は、これまでに販売されているエンデバー・パーペチュアルカレンダー搭載のCal.HMC 341と基本的にはものと大きくは変わらない。だが、ストリームライナー・パーペチュアルカレンダーは従来のものと比べてより一層Less is Moreの精神、ミニマリズムを追求したモデルになったと感じている。

 既存のパーペチュアルカレンダーでは6時位置にスモールセコンドが設けられていたが、本作ではセンターセコンド仕様となったことで、よりダイヤルがすっきりとした。また、ファーストモデルのストリームライナー・フライバック クロノグラフ オートマティックをデザインのベースとしたためか、リューズが4時位置に設けられ、これに合わせて日付ウィンドウも同じ位置に配置。そして、その対角線上にパワーリザーブインジケーターが設けられた。従来の3時位置に日付、9時位置にパワーリザーブインジケーターというレイアウトと比較すると、シンプルなデザインと相まってより機能が控えめに表現されているように思う。

 そしてダイヤルのH. Moser & Cie.ロゴだ。今年4月に開催されたWatches & Wonders Genevaで発表された発表されたパイオニア・センターセコンド メガ・クールで見られたクリアラッカー仕上げによるロゴに変更することで、サンバースト仕上げを施したフュメダイヤルの存在が際立つとともに、より一層パーペチュアルカレンダーらしかぬスッキリとしたダイヤルが実現された。

 また、Cal.HMC 812ではブランド伝統のダブルストライプを取り入れた現代的な仕上げが施されているが、テンプ ブリッジ、輪列、香箱、そして脱進機にアンスラサイトグレーのPVDコーティングが施され、メインプレートはマイクロブラスト加工、そしてアンスラサイトのロジウムメッキ仕上げとなっている。エンデバー・パーペチュアルカレンダーに搭載されているCal.HMC 341に見られるような、シルバーカラーのロジウムメッキと比較するとムーブメントの存在が控えめに感じられ、本作のミニマルさを強調するポイントの一つになっている。

 価格はミニマルとは言い難いが、ストリームライナー・パーペチュアルカレンダーもこれまでに発表されているモデルと同様、ほかでは決して手にすることのできない存在であることは間違いない。

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基本情報

ブランド: H.モーザー(H.Moser & Cie.)
モデル名: ストリームライナー・パーペチュアルカレンダー
型番: 6812-1200

直径: 42.3mm
厚さ: 11mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: サンバースト仕上げを施したフュメダイヤル、クリアラッカー仕上げのH. Moser & Cie.ロゴ
インデックス: アプライドバー
夜光: 時・分針(グロボライト®︎インサート付き)
防水性能: 12気圧
ストラップ/ブレスレット: H.モーザーのロゴが刻印された3枚のSS製ブレード付きフォールディング・クラスプ(ハーフリンクあり)、SS製一体型ブレスレット


ムーブメント情報

キャリバー: HMC 812
機能: 時・分表示、センターセコンド、日付および月表示のパーペチュアルカレンダー、4時位置にビッグデイト、数字は26°傾斜、レッドのセンター針による月表示、10時位置にパワーリザーブインジケーター、ムーブメント側に閏年表示、ストップセコンド機構
直径: 34mm
厚さ: 6.3mm
パワーリザーブ: 168時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 1万8000振動/時
石数: 33
追加情報:デュアルバレル。歯車とカナすべてにモーザー独自の歯型を採用。独自のモジュール型脱進機。オリジナルのシュトラウマン®ヒゲゼンマイ。ゴールドのガンギ車とアンクル。ネジ込み式ゴールドマウント、アンスラサイトPVD仕上げのテンプ ブリッジ、輪列ブリッジ、バレルブリッジ、脱進機。レーザーによるマイクロブラスト加工およびアンスラサイトロジウムメッキを施したメインプレート


価格 & 発売時期

価格: 687万5000円(税込)
発売時期: 今秋発売予定。
限定: なし。通常ライン。

詳細は、H.モーザー公式サイトをクリック。

All Live photos, Kasia Milton