Introducing グランドセイコー　SBGJ277とSBGE307、自然にインスパイアされた2つのGMTモデル

　グランドセイコーは、ハイビートとスプリングドライブのふたつの新作を発表し、GMTのラインナップを強化した。期待通りどちらも自然界からインスピレーションを得たデザインが採用されている。どちらもシルバーダイヤルで、ハイビートモデルは雪をイメージしたもの、スプリングドライブGMTモデルは獅子のたてがみをイメージしたものとなっている。

　どちらもGMTでありながら、グランドセイコーのGMTの方向性の違いを見事に表現している。ハイビートウォッチ（Ref.SBGJ277）はステンレススティール製で、ケースサイズは44.2mm×14.8mm、3万6000振動/時のCal.9S86を搭載。一方、スプリングドライブGMT（Ref.SBGE307）は、44.5mm×14.9mmのチタン製ケースに、平均日差±1秒/月差±15秒の高精度Cal.9R66スプリングドライブを搭載している。

　SBGJ277は94万6000円（税込）と、このふたつのうちでは（少なくとも純粋に価格だけを見れば）お手ごろなオプションである。SBGE307はスプリングドライブムーブメントとチタン製ケースが搭載されるため、価格は145万2000円（税込）にアップする。しかし、価格にかかわらず、どちらもグランドセイコーに期待する素晴らしい文字盤とケースの仕上げが提供される。おまけにどちらも限定版ではないのもポイントだ。

　これらは、グランドセイコーのラインナップに加わった間違いのない確かなモデルであり、必ずしもそこに驚きがあるものというわけではない。SBGE307の文字盤は、SBGA481スプリングドライブとSBGC253スプリングドライブクロノグラフの獅子のたてがみパターンが採用されたラインナップに加わる。自分の手首にしっくりくるものではなかったが、おそらくその一因は獅子の爪から着想を得た視覚的にも大胆なラグを備えるケースデザインが個人的には合わなかったからだろう。 一方のSBGJ277は、グランドセイコーのアイコン的存在となった、雪をモチーフにした時計の仲間入りを果たした。 サイズの違いはほとんどないものの、わずかに狭いラグ幅とよりクラシックな形状のケースがSBGE307よりもかなり小さいサイズであるかのように錯覚させる。 このシルバーのダイヤルは、SBGE295に見られるような白と緑のベゼルが組み合わされ、他の多くのブランドとは異なるものを探している人々にとって、明るくパンチの効いた選択肢となるだろう。

ブランド: グランドセイコー（Grand Seiko）
型番: SBGJ277 (ハイビート) とSBGE307 (スプリングドライブ)

直径: 44.2mm (SBGJ277); 44.5mm (SBGE307)
厚さ: 14.8mm (SBGJ277); 14.9mm (SBGE307)
ラグ幅: 21mm (SBGJ277); 23mm (SBGE307)
ケース素材: ステンレススティール(SBGJ277); ブライトチタン (SBGE307)
文字盤色: 雪模様のシルバー (SBGJ277); 獅子のたてがみパターンのシルバー (SBGE307)
インデックス: アプライド
夜光: ルミブライト
防水性能: (SBGJ277); 200m (SBGE307)
ストラップ/ブレスレット:ステンレススティール (SBGJ277); ブライトチタン製フォールディングバックル付き (SBGE307)

キャリバー: 9S86 (SBGJ277); 9R66 (SBGE307)
機能: Time, Date, GMT (SBGJ277); Time, Date, Power Reserve Indicator, GMT (SBGE307)
パワーリザーブ: 55時間 (SBGJ277); 72時間 (SBGE307)
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 3万6000振動/時 (SBGJ277)
石数: 37 (SBGJ277); 50 (SBGE307)
クロノメーター認定: なし、だが精度は次の通り：1日あたり+5～-3秒（静止時）（SBGJ277）、1日あたり±1秒/月あたり±15秒（平均）（SBGE307）

価格: 税込94万6000円 (SBGJ277);、税込145万2000円 (SBGE307)
発売時期: SBGJ277は2024年5月、SBGE307は2024年8月
限定: なし

詳細はグランドセイコー公式サイトへ。