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我々が知っていること
ロンジンがミニ ドルチェヴィータシリーズを拡充し、18Kイエローゴールドとローズゴールドで仕上げた新作モデルを発表した。これは既存のステンレススティール製モデルに対する贅沢なアップグレードである。ミニサイズながらも細部にまでこだわったこの時計は、小ぶりで輝きがあり、とてもアールデコ調なデザインだ...やっぱりね。
ロンジンによると、2023年に登場したミニ ドルチェヴィータファミリーは、1927年に発表されたタンク型モデル(下記画像参照)からインスピレーションを得ているという。このモデルはジュエリーに近い時計をてがけてきた、ロンジンの豊かな歴史を体現している。今年ロンジンはこのシリーズをさらに独自のカテゴリーへと引き上げる4つの新作モデルを発表した。レクタンギュラーケースは21.5mm×29mmという控えめなサイズで、文字盤には柔らかなシルバーカラーに緻密なフランケ装飾が施され、光を受けることで繊細なギヨシェ模様が浮かび上がる。ブルーのローマ数字と細身のブルースティール針が鮮やかなコントラストを生み出すほか、6時位置にはスモールセコンドが配され、ヴィンテージな趣を添えながらもバランスのとれたレイアウトを実現している。シンプルでありながらリッチなデザインだ。少しだけ情報量が多めに感じるかもしれないが、それでも洗練された印象を与える仕上がりとなっている。
これらの小型タイムピースは、38個のトップウェッセルトン(トップクオリティ)ダイヤモンドがセットされた、106リンクのゴールドブレスレットまたはブラックレザーストラップのいずれかから選べる。すべてL178クォーツムーブメントを搭載し、30mの防水性能を確保。ダイヤモンドがセットされたゴールドブレスレットモデルの価格は383万3500円(ともに税込)から。赤い箱でおなじみの競合ブランドよりもわずかに控えめな価格設定だが、その差はそれほど大きくはない。
我々の考え
同じアールデコの精神を共有し、価格帯も似ていることを考えれば、当然パンテール ドゥ カルティエという存在について触れないわけにはいかないだろう。ミニ ドルチェヴィータは以前から応援したいと思っていたものの、いまひとつ響いてこなかったロンジンから登場した、デザインとパッケージが洗練された逸品だ。しかし、今ではその印象が変わりつつあると感じている。たとえば私がプラダのバッグに引かれる一方で、控えめながらも本物志向でラグジュアリーなケイト(Khaite)のバッグを好む人もいるように、皆が同じデザイナーのバッグや靴、時計を繰り返し身につける時代において、控えめな選択をすることこそ、静かに勝利を収めるような気分にさせてくれるのだ。
もし誰かが、ミニサイズの手巻きムーブメントを搭載したミニウォッチを発売するなら、きっと私のなかでかなりの高評価を獲得する。現時点でカルティエやオーデマ ピゲ、そしてロンジンはクォーツムーブメントの安定性に頼っているものの、これは機械式ムーブメントが最優先でない層に向けた、大手ブランドならではの合理的な戦略といえる。
ミニ ドルチェヴィータの価格を見て少し驚くかもしれないが、それも無理はない。ほかの人気ブランドの製品と価格帯が近いとはいえ、ひとつ覚えておいて欲しい点がある。金価格の高騰は、貴金属を使用したジュエリーウォッチの価格にも当然ながら影響を与えているのだ。
基本情報
ブランド: ロンジン(Longines)
モデル名: ミニ ドルチェヴィータ(Mini DolceVita)
型番: L5.200.7.71.6(YG)、L5.200.9.71.6(RG)
直径: 21.5mm×29mm
厚さ: 6.75mm
ケース素材: 2N18Kイエローゴールドまたは5N18Kローズゴールド
文字盤: シルバー
夜光: なし
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: YGまたはRG製ブレスレット(トリプルセキュリティクラスプ付き)
キャリバー: クォーツ L178
価格 & 発売時期
価格: 383万3500円(税込)
発売時期: 発売日は未定だが、日本でも発売予定
詳しくはこちらをご覧ください。
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