Introducing オメガがホワイトダイヤルのスティール製スピードマスターをついに発表。しかも、ラッカーダイヤルだ

　結論から言えば、この時計もスピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナルの中核をなす（最高の）SSモデルのひとつである。すなわち幅42mm、厚さ13.2mm、ラグからラグまでが47.5mmのクラシックな非対称ケースを採用している。また、風防とケースバックにサファイアクリスタルを使用した“サファイア サンドイッチ”構造で、“ドット・オーバー90”のブラックアルミニウムベゼルを備えている。内部には、オメガによるマスタークロノメーター認定クロノグラフムーブメント、Cal.3861を搭載。“サファイア サンドイッチ”のモデルに期待されるように、ブレスレットはサテン仕上げとポリッシュ仕上げのリンクから成り、エクステンションが組み込まれている。スピードマスターにブレスレットを取り付けるのがお好みでない場合は、赤と白のステッチが入りマイクロパンチング加工が施されたブラックレザーストラップか、裏面に月面の模様があしらわれた抗菌ラバーストラップを選択することもできる。さあ、うんざりするのはまだ早い。本題はここからだ。

　オメガの新作は、光沢あるラッカー仕上げのホワイトダイヤルを採用している。スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル、そのSS製レギュラーモデルとしては初めての試みである。オメガ　スピードマスターのオリジナルカラー（ブラックダイアルにホワイトの針）は最高の視認性を求めて選ばれたものだが、この組み合わせも同様に優れた視認性を実現している。ブラックの針とインデックス、そしてブラックで統一されたロゴが特徴で、“Speedmaster”の表記とクロノグラフ針の先端には赤があしらわれ、ダイヤルにポップな彩りを与えている。

　このホワイトダイヤルの新作スピードマスター プロフェッショナルは、当面のところレギュラーコレクションとして扱われ、数量限定となる心配はない。とはいえ、需要はかなり高いだろう。オメガのブティックや小売店で近日中に発売予定で、価格はブレスレット付きで125万4000円（税込）となっている。

　率直に言って、私はクレイグが行ったこの時計の“ティーザー”的な誇大広告に心奪われてはいなかった。私はその速報を見てクールだと思ったが、そのまま気に留めることはなかった。というのも、いずれ時計が手元に届き、自分の目で確かめることができるとわかっていたからだ。あとは実際に手にとって確認するだけだ。そしてリリースの上では、スピードマスター プロフェッショナルの価値を引き下げるような要素は何も見当たらない。精悍なホワイトラッカーダイヤルは、愛好家たちに広く愛されてきたスピードマスターにひときわ印象的で新鮮な彩りを添えている。

　多くの時計愛好家が経験する“スピードマスター期”を経て、私はスピーディに惚れ込み、夢中になり、リファレンスを見分けるためにすべてのディテールを記憶し、そしてすぐにそのほとんどすべてを忘れてしまった。私はずっと、自分の興味を掻き立てるスピードマスターを探してきた。DONベゼル、“アラスカプロジェクト”に採用されたホワイトダイヤル、最近のホワイトダイヤルのシーマスターに見られるような赤い文字など、歴史的な断片を感じさせるこのモデルは、ついに私を納得させる1本となるかもしれない。

ブランド: オメガ（Omega）
モデル名: スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル
型番: 310.30.42.50.04.001

直径: 42mm
厚さ: 13.2mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: 光沢のあるホワイトラッカー仕上げのステップダイヤル
インデックス: 夜光塗料を施したブラックのアプライドインデックス
夜光: あり
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: ポリッシュおよびサテン仕上げのステンレススティール製ブレスレット（幅20mm、先端部15mm）。ブラックのパンチングレザーストラップ、またはブラックのラバーストラップも選択可能

キャリバー: 3861
機能: 時・分表示、秒針停止機能付きスモールセコンド、水平クラッチ式クロノグラフ、30分積算計、12時間積算計
パワーリザーブ: 50時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万1600振動／時
石数: 26
クロノメーター認定: マスタークロノメーター認定

価格: ブレスレット付きで125万4000円（税込）
発売時期: 近日中にオメガのブティックや小売店で発売
限定: なし

詳しくはこちらをご覧ください。オメガの公式ウェブサイトはこちら。