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Introducing リシャール・ミル、フェラーリのF1ドライバーとともに新作リミテッドモデルRM 72-01 “シャルル・ルクレール”をひっそりと発表

リシャール・ミルの長年の友人が、数週間にわたりこの時計を着用していたものの、それに気づいた人はごくわずかだった。そして今、その全貌が明らかとなった。

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我々が知っていること

マイアミ・グランプリの興奮冷めやらぬ週末を終えたばかりのタイミングで、リシャール・ミルからまたしてもF1に関するニュースが舞い込んできた。ブランドの長年の友人(すなわちアンバサダー)であり、フェラーリのF1ドライバーでもあるシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)氏とともに、リシャール・ミルが新作をひっそりと発表したのである。新たに登場したRM 72-01 “シャルル・ルクレール”エディションは、ブランドの自動巻きフライバッククロノグラフをベースに、モナコ出身のF1ドライバーに向けて特別な仕様が施されたモデルである。

Charles LeClerc

シャルル・ルクレール氏とカルロス・サインツ(Carlos Sainz)氏、マイアミでパドックをあとにする。Photo credit Kym Illman/Getty Images

 もっとも目を引くのは、ホワイトのクオーツTPT®製ケースにレッドのストライプとケースサイドを組み合わせた外装であり、これはモナコ国旗へのオマージュとなっている。スケルトン仕様のクロノグラフ表示は、アワーマーカーに数字を用いず、スモールセコンドおよびクロノグラフ積算計にもレッドとホワイトのテーマを踏襲している。ブラックのリューズは、自動車の加速時にトルクでねじれるタイヤを思わせる造形となっており、デイト表示の小窓も同様にレッドとホワイトで縁取られている。

RM72-01 Charles Leclerc
RM72-01 Charles Leclerc

 搭載されているのは、リシャール・ミル製のCal.CRMC-1。30分積算計と24時間積算計、スモールセコンドを備えたフライバッククロノグラフムーブメントである。制御機構にはコラムホイール方式とダブルスイングピニオン連動機構を採用している。ムーブメントには、リューズの位置(巻き上げ、時刻調整、日付調整)を示すファンクションインジケーターとセミ瞬間日送りのインジケーターも備わる。振動数は2万8800振動/時で、ベリリウム青銅(CuBe)製フリースプラング調整式テンプと、ハイトルク仕様の主ゼンマイ香箱を採用し、パワーリザーブは約50時間。自動巻き機構にはセラミックベアリング上に配置されたプラチナ製ローターを使用している。

RM72-01 Charles Leclerc

 本モデルはわずか150本限定で、すでに顧客へのデリバリーが始まっている。販売価格は33万ドル(日本円で約4870万円)だが、同じく数量限定だったRM 72-01 ル・マン クラシックの例を見れば、このモデルもセカンダリーマーケットでは相当な高騰が予想される。


我々の考え

ちょっとした裏話をしよう。今回は人生で初めて、犬のおかげで新作を発見した瞬間だった。多くのブランドは、F1やアンバサダーとのつながりを活用して時計のローンチを最大限アピールしようとするものだが、リシャール・ミルはこのモデルについて一切何も発表していなかった。代わりに届いたのは、F1界の人気者レオ・ルクレール(シャルル・ルクレールの愛らしいダックスフント)がマイアミ・グランプリ後にシャルルと戯れる、なんとも微笑ましい動画だった。そのとき、シャルルがつけていた時計が見覚えのないモデルであることに気づいた。見た目はバッバ・ワトソン(Bubba Watson)選手のピンクとホワイトのクオーツケースにも近いが、明らかにRM 72-01だった。気になって彼のInstagramをさかのぼってみると、自分の好物(犬、犬、そしてまた犬)ばかりの投稿の合間に、実はこの時計を以前から着用していたことが分かった。

RM72-01 Charles Leclerc

Photo credit Hector Vivas/Getty Images.

 そこで少し調べてみることにした。火曜日の早い段階で見つかった唯一の情報は、ドバイのディーラーによる投稿であり、実物の写真が掲載されていた。ところがこの時計、シャルルがバーレーンGPのころからつけていたにもかかわらず、誰も気づいていなかったようなのだ。このことから、その時計は単なるプロトタイプではなく販売用の製品である可能性が高いことが判明した。幸運にもリシャール・ミルから正式な情報を得ることができたため、ついにこのRM 72-01 “レオ・ルクレール”、いや“シャルル・ルクレール”エディションの詳細が明らかになったわけだ。そして個人的な感想を言えば……とても気に入っている。自分には似合わないかもしれないが、ルクレールには間違いなくふさわしい1本だ。

RM72-01 Charles Leclerc

 リシャール・ミルの価格について議論しても意味はない。このブランドの時計はきわめて限定的であり排他的、そして途方もなく高価であること自体が存在意義なのだ。多くのモデルが非常に目立つデザインを持っているのだから、今回も同様にその方向性を突き詰めたというのは自然な流れである。とりわけブランドにとって親しい存在である人物のためであればなおさらだ。どこか“ペパーミントキャンディケイン”を思わせる雰囲気はあるかもしれない。だがそんなことはどうでもいい。個人的には、もっと控えめなブラックのRM 67-02のようなモデルを選ぶだろうが、モナコ出身のフェラーリドライバーにとってはこれ以上ないほどぴったりの時計である。


基本情報

ブランド: リシャール・ミル(Richard Mille)
モデル名: RM 72-01 “シャルル・ルクレール”(RM72-01 'Charles Leclerc')

直径: 幅38.4mm×全長47.34mm
厚さ: 11.68mm
ケース素材: ホワイトクオーツTPT®(レッドのアクセントおよびストライプ入り)
文字盤: スケルトン
インデックス: タキメーター付き見返しリングおよびプリント表示
夜光: あり、針とインデックスに夜光塗料
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: ラバーストラップ

Richard Mille

ムーブメント情報

キャリバー: CRMC-1
機能: 時・分表示、スモールセコンド、フライバッククロノグラフ(60分および24時間積算計)、ファンクションインジケーター
直径: 29.1mm×31.25mm
厚さ: 6.05mm
パワーリザーブ: 約50時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 39石
クロノメーター: なし
追加情報: マイクロブラスト加工および手作業による面取り仕上げ、CuBe製フリースプラング調整式テンプ(4アーム、4個の調整用ウェイト、慣性モーメント7.5mg・cm²、持ち上がり角50°)、透明タイプのインカブロック908.22.211.100による耐衝撃機構搭載


価格 & 発売時期

価格: 33万ドル(日本円で約4870万円)
発売時期: すぐに
限定: あり、世界限定150本

詳しくはこちらをご覧ください。

Lead photo credit Mark Thompson/Getty Images.