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Four + One 英国の名靴ブランド「ジョージ クレバリー」CEOのジョージ・グラスゴーJr.の腕時計

ロンドンの靴職人が愛してやまないクラシックな名品たち。

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ジョージ・グラスゴーJr.氏のビジネスは、クラフツマンシップのひとつだ。ロンドンのオーダーメイド靴メーカー、ジョージ クレバリーの2代目として、彼は世界でも最高級の靴を作るために必要な手作業を理解している。当然のことながら、彼はクラフツマンシップや時計製造の技術、そしてそれを実践する人々に対する同様の感謝の気持ちを持って、時計収集に取り組んでいる。靴と同じように、時計という趣味も父親から教わったものなのだそう。

 「時計は、私にとって家庭生活と結びついています。父はロレックスに夢中でした」とグラスゴー氏は言う。「彼はコレクターではありませんでした。これまでいくつかの時計を所有してきましたが、それらは常に時代を超越したもの。日常的に身につけていたようです」。息子であるグラスゴーJr.氏は、腕時計を安全な場所に置いておくために買うのではなく、腕時計を身につけ、時間を合わせ、身につけることがコレクションの楽しみのひとつだという。

 ロンドンの工房で同氏は、個々の職人によるハンドメイドの仕事に囲まれている。彼の高級時計への評価は、時の試練に耐える高品質なものを昔ながらの方法で作るには何が必要かを熟知しているからこそのもの。「私は人生のほとんどすべてにおいてそうなのです。個人で作られたもの、職人によって作られたものには、本当に目を奪われます」。パテック フィリップもまた、何世代にもわたる家族経営のブランドであり、特別な思い入れを持っている「何世代にもわたる世代交代がいかに難しいか、私は知っています。明らかに、パテックは驚異的な仕事をしています」。

 彼のコレクションには、ジュネーブの名門時計メーカーが名を連ねており、彼の父親にまつわるロレックスもある。父ジョージ・グラスゴー・シニアは、「靴と時計を見れば、その人のことがよくわかるものだ」と言っている。「それがないと、せっかくのスーツも台無しさ。でも、いい時計といい靴があれば、すべてがうまくいくんだ」。


彼の4本
IWC パイロット・ウォッチ・オートマティック36 ザ・レイク アンド レボリューション限定

 グラスゴー氏とIWCは、ジョージ クレバリーの1786年製ロシアン・レザーで製品を作るというアイデアについて話し合った。「私たちは、このパイロット・ウォッチのような素敵なグリーンの文字盤で、適切なサイズ、そしてこのようなユニークなレザーにふさわしい、着用することを前提に作られたもの、つまり、完璧なウィークエンド・ウォッチと呼べるものを作りたいと思いました」と、同氏は話す。「サッカーの試合や午後のバーベキューなど、外出するときに、この時計はレザーにとてもよく似合うと思うんです」。36mmというサイズは、グラスゴー氏の時計のなかで最も小さいものだ。

 件の1786年製のロシアン・レザーは、同年にコーンウォール沖で沈没した貨物船メッタ・カタリーナ号から引き揚げられたものだ。沈没船発見後、ジョージ クレバリーが積荷のトナカイ革を入手したが、海底に何年も眠っていたため、保存状態は驚くほどよかった。

 グラスゴーJr.氏によれば、クレバリーがこの革でつくった最初の靴は、プリンス・オブ・ウェールズのためのもので、彼は今でもその靴を履いているという。そして、ウェールズ皇太子のサイズを測り、靴を作った八十代の靴職人は、現在もジョージ クレバリーのもとで働いている。この希少なレザーの話に聞き覚えがあるとすれば、それはジョージ クレバリーが2013年にHODINKEEとコラボレーションし、回収した素材を使ってトナカイの腕時計ストラップを限定生産したからかもしれない。

パテック フィリップ ノーチラス Ref. 5711R

 結婚式の2週間前、グラスゴーは何を身につけるか悩んでいた。彼が目をつけたのは、パテック フィリップのノーチラス Ref. 5711Rだ。汎用性の高さが気に入ったのだろう。「スーツにもジーンズにも合わせられる時計です」と、彼は言う。同氏は、ウェイティングリストがあることを知りつつも、おそらくは実現しないだろうと思って、運任せに在庫の問い合わせをした。数日後、電話がかかってきて、「欲しいなら買っていいよ」と言われたそうだ。「正直言って、高い買い物でした。ずっと考えていたんです。時計にこれだけのお金をかけていいのだろうか? そして、それを身につけることはあるのだろうか?って」。

 ローズゴールドのノーチラスを購入してから、さらに愛着が湧き、当初の予想以上に万能であることがわかったと語る。「私が身につけるだけでなく、時には数本のコマを外して妻が身につけることもあります。男性がつけても素敵だし、女性がつけても素敵なんです。普遍的なものですよ。使ってこその時計だと感じます」。

パテック フィリップ アクアノート クロノグラフ Ref. 5968A

 黒とオレンジの2本のストラップと、それに合わせたオレンジのクロノグラフ針が備えられたRef. 5968Aを初めて見たとき、同氏は「オレンジ? パテックにしては面白いな。ちょっと目立ち過ぎかも」と思ったそう。彼はそんな時計を自分はつけることはないと思っていたのだ。

 そして、不思議なことが起こった。「買わないか」という誘いがあったのだ。最初は断ろうと思った。クラシカルなデザインの時計が好きな彼にとって、ちょっと突拍子もない話だったのだ。しかし、ネットで5968Aの写真を何度も見ているうちに、だんだん気に入ってきたという。そして半年後、その時計を扱っていた店に電話をかけ、「大きな間違いだった」と伝えたそうだ。それ以来、この時計はグラスゴー氏のお気に入りのスポーツウォッチとなり、オレンジは自分を象徴した色だと考えるようになった。「私を知っている人なら誰でも、陽気でうるさい性格だと知っていますよ。この時計は、夏のあいだ、ゴージャスな時計として身につけられます。なんだか気分が明るくしてくれる、そんな時計です」。

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ロレックス デイトナ Ref. 116500LN

 ロレックスのデイトナには紹介の必要はないでしょう。何しろ入手困難なスティール製ロレックスの元祖ですからね。同氏が購入したわけではないが、お気に入りの一本で、所有している他のどの時計よりも身につけている。

 「セラミックベゼルなら、何も心配する必要はありません」とグラスゴーJr.は言う。「スーツにもジーンズにも、プールにも通勤にも、ジムにだって使える」と、同氏は、ロレックスが身につけることを前提に作られていることを指摘し、それが彼の時計所有に対する考え方にぴったりであることを示した「つけたまま寝てしまうこともあるくらいですよ」。

 グラスゴー氏のビジネスのひとつに、トランクショーを巡回して顧客を訪問し、靴をフィッティングすることがある(実際、彼は今アメリカでトランクショーを開催している)。 このような長時間の移動の場合、彼は信頼できるスティール製のロレックスに頼ることが多い。ビジネスディナー、クライアントとのミーティング、オフの日など、旅先で必要なあらゆるシーンで、ロレックスを頼りにすることができるのだ。「みんなが知っているわけではないけど、時計好きにはたまらないモデルですよね」。

 ちなみにこのデイトナは、彼が結婚するときに親友からプレゼントされたものだそうだ。みんなこんな友達が必要だ。


もうひとつ

 ジョージ・グラスゴーJr.は素晴らしい靴のコレクションをお持ちだということは、なんとなく想像がつくのではないだろうか? 世界有数の靴メーカーのCEOである同氏は、自分の足のために求めるものをほとんど作ってもらうことができるのだ。では、彼のお気に入りの一足は何なのだろうか?

 ロシア産のトナカイ革を再利用したもので、10年以上の履いているシューズだとわかった。しかも、その作りは完全にシームレスで、まさにホールカット。この靴は、かかとに縫い目がないのだ。ホールカットの靴を作ることは、靴職人にとって最も難しいことのひとつであり、機械ではできないことだ。彼はこの靴が大好きで、いつも履いているそう。彼のクローゼットにある靴の選択肢を考えると、とても参考になる。

Photographs, Charlotte Hadden

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ジョージ クレバリーの詳細については、同社の公式サイトをご覧ください。