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Hands-On ロンジン 新しいドルチェヴィータは遊び心を忘れない

新しいコラボレーションは、長年の関係を次のレベルに引き上げるものだ。

Photos by Tiffany Wade

ピーナッツバターとジェリー。 ベニファー。 ロンジンと馬。これらの有名な組み合わせが私たちの文化的記憶に大きく刻まれているのには、それなりの理由がある。ロンジンは馬術競技会、ハンプトン・クラシックの計時やスポンサーを務めるなど、長年にわたり馬術界と深い関わりを持ってきた。

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 ロンジンは今、その関係を腕の上で再現しようとしている。ドルチェヴィータ イヴィのコラボレーションにより、ロンジンのクラシックモデルであるドルチェヴィータが馬にインスパイアされた輝きを放つ。ドルチェヴィータは、ロンジンが“エレガンスは生き方に表れる”というスローガンを掲げる2年前、1997年に発売された。ロンジンはこのクラシックなレクタンギュラーウォッチに高級馬の世界観を取り入れるため、スイス人デザイナー、イヴォンヌ・ライヒムート(Yvonne Reichmuth)氏を起用した。

Longines DolceVita

 最近、ロンジンCEOのマティアス・ブレシャン (Matthias Breschan)氏に、馬術競技を単にサポートするだけでなくブランドのデザイン言語に取り入れるという決断について話を聞いた。「課題は、乗馬の世界を私たちのコレクションに取り入れるために、どのように時計をドレスアップするかということです」とブレシャン氏は語る。「誰もやったことがないことなので、一方では破壊的なことをする必要がありました。しかし一方で、ブランドのDNAを破壊するようなことはできないため、注意しなければなりません。イボンヌは間違いなく物事に挑戦する人であり、非常に難しいことをするのを恐れません。 何か今までと違うものが必要だと思っていたので、私たちに挑戦してくれたことは、とてもうれしいことでした」

Longines on wrist

 ライヒムートのラインであるYVYは、ファッションと高級レザーグッズで知られており、特に信じられないほどシックなハーネスは、BDSMを示唆しつつも、がっつりとしたハイティーを派手に主張しているようにも見える。そして、ここで皆が言えないことを言おう。この時計はストラップとグロメット、手綱のような外観で、グラムロックやフェティッシュギアのタッチを持っている。特に黒のオプションはそうだ。それが全体をうまくまとめている。もちろん、馬がテーマなのだが、皆さんも私が思っているようなことを思っているだろう。しばし馬のことは忘れて欲しい。

Crown of a Longines watch
Strap and buckle of a longines watch

 スポーティで小悪魔的な雰囲気と、クラシックでシンプルなドルチェヴィータのルックスがミックスされ、この時計に新たなエッジを与えている。多くの人が安心して使えるスターターウォッチであったドルチェヴィータは今、大胆なテイストのエッジに立ち、力強い外観を提供している。そして最も重要なことは、より控えめなものに交換することが可能であるということだ。

 この時計は、時計としての重厚さを求めて購入するものではない。ファッションデザイナーとのコラボレーションによるクォーツウォッチだ。また、ケースの個性的なデザインのためでもないし、ある別の時計に確かに似ている。人はこの時計が好きだから買うのだ。そして、もしあなたがストラップに少し余分なレザーをつけるのが好きなら、誰がそれを批判できようか?

 ダブルレザーストラップは、ダブルベージュレザー、ブラウン、リベット付きブラックの3色がある。ダイヤルはベージュのオパーリンでアプライドインデックス、ブラックラッカーポリッシュのインデックスなし、シルバーの “フランケ”装飾ダイヤルとペイントのローマ数字インデックスの組み合わせがある。 サイズは2種類あり、手首のサイズに関係なく(手首の太い私はこの相関関係を敬遠しがちだが、これは性別を表す略語だ)、この時計をつけることができる。カラーバリエーションは好みによるが、今回はオパーリンベージュダイヤルにベージュストラップを選んだ。というのも、ダイヤルのミニマルなデザインが気に入ったのと、正直なところ、この色はあまりうちの会社では見かけないからだ。

Longines watch on wrist

 実際に手首につけてみると、かなりいい感じだ。派手であるはずのストラップは、主役というよりむしろ華やかさをプラスしているようで存在感もある。さらに控えめな部分では、ミニマルなダイヤルが日中の光に照らされたとき、とても美しく輝く。ほかのふたつのオプションは、広く空間をとったブラックのダイヤル、アール・デコ調のローマ数字が描かれたシルバーダイヤルだ。実際に見ると、オパーリンは驚くほどダイナミックで、光を受けて変化し、当初予想したよりも少し華やかな印象を与えてくれる。アプライドインデックスはシンプルなデザインとは裏腹に、ダイヤルに奥行きを与えている。奥行きがあれば数字など必要ない。この繊細さがレザーストラップの大胆さとスポーティさとのバランスを取っている。

 このストラップは傷を恐れることなく、スタック(時計とブレスレットの重ねづけ)の外観を得るための素晴らしい方法だ。ドルチェヴィータ  イヴィのこの特別なオプションは、あからさまに馬を表現していない。しかし、あなたが誰かに関連を説明する場合、それは簡単に頭に浮かぶ。そして、もしあなたが“馬”を大胆に主張した時計をお探しなら、グロメット付きのブラックレザーストラップはあなたに代わって叫んでくれるだろう。

Longines watch

 洗練されたエッジの効いたデザインで価格も21万8900円(税込)とお手頃なので、幅広い層の方に楽しんでいただけると思う。そう、この時計があなたの好みの範囲内にあって、クォーツウォッチの気分でなければならない。しかし、この時計は簡単に装着でき、カジュアルでもファンシーでもワードローブにうまくマッチし、ちょっとした特別感を加えてくれる。ロンジンは今年、ウルトラ-クロンを発表し、素晴らしい技術的進歩を遂げたが、このモデルはたとえ外観的アップデートであったとしても、かなり大胆な試みだと私は思う。変化が増えているなかでも、この新しいものへの大胆な挑戦は賞賛に値すると思う。

ロンジン ドルチェヴィータ イヴィ;Ref.L5.255.4.79.2、クォーツムーブメント Cal.L178.2、 サイズ20.8,×32mm、厚さ6.9mm、ベージュオパーリンダイヤル、アプライドインデックス、シルバーポリッシュスティール針、30m防水、交換用ベージュダブルレザー ストラップ。

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ドルチェヴィータ イヴィの詳細については、ロンジンの公式サイトをご覧ください。HODINKEE shopはロンジンの正規販売店です。