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Introducing モンブラン スターレガシー ニコラ・リューセック クロノグラフ リミテッドエディション 200 2021年新作

リューセックが機知に富んでいることを目映いばかりに思い出させる。

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我々が知っていること

モンブランが時計の製造と販売を開始したのは1997年のことだ。そんな同社が、時計製造におけるユニークなマイルストーン、1821年にフランスの時計職人ニコラ・リューセックがクロノグラフを搭載した初期の置き時計「タイムライター」を製作してから200周年を祝う新作を発表した。両者にどんな関係があるのか? それはモンブランが高級筆記具メーカーであることと、リューセックの発明がまさに文字通り、時間を書き留めることができたという事実に基づいている。

モンブラン スターレガシー ニコラ・リューセック クロノグラフ リミテッドエディション 200

 200年前の9月1日、ニコラ・リューセックは、パリのシャン・ド・マルス地区(セーヌ川流域)で行われた競馬レースに、自身が発明した「馬が規定のレース距離を走るのにかかる時間を、優勝馬だけでなく後続の馬も含めて一貫して測定できるクロノメーター」を試すために参加した。

 この時計には固定式のペン先が取り付けられており、馬がゴールすると、回転する2つのカウンター(秒と分)にマークが付けられる仕組みになっていた。リューセックの発明は、現在では最初のクロノグラフとはみなされていない。最初のそれは、その数年前の1816年に、コンター・ドゥ・ティエルス(Compteur de Tierces)と呼ばれる懐中時計を完成させた時計師ルイ・モネの発明である。この言葉は、ギリシャ語で時間を意味する“chronos”と、書くを意味する“graphein”から派生したもので、別名でタイムライターとも呼ばれている。

歴史的なリューセックのタイムライター クロノグラフ。

 これらはモンブランにとって新しい領域ではない。ドイツを拠点と兼業のこの高級品メーカー(時計は当然スイス製)では、2008年以来、ニコラ・リューセックの旗印のもと、少数のクロノグラフコレクションを度々発表してきた。2018年に体制を刷新したモンブランは、発明200周年を記念して、再びこの興味深い時計コレクションに狙いを定めた。

 以前のモンブラン ニコラ・リューセック クロノグラフと同様、今回のリミテッドエディションもGMT機能を備えたモノプッシャークロノグラフで、通常とは異なる方法で経過時間を表示する自社製の自動巻きムーブメントを搭載している。時・分針、第2タイムゾーン、デイ/ナイト表示は、ダイヤルの上半分を占める大きなインダイヤルに配置され、その下には水平に配置された2つのレジスターが60秒と30分の経過時間を別々に表示する。それぞれのインダイヤルには針がない代わりに、2つのカウンターの間には1つのアプライドダブルインデックスが配置されており、インダイヤルはダブルバトンを介して経過時間を示すために動くシステムの一部となっている。これは、リューセックオリジナルの発明であるペン先と一対のムービングディスクの機能を模倣したものだ。

 200周年を記念して、モンブランはニコラ・リューセックシリーズを特徴づける要素の多くを現代に引き継いだ200本限定の新作を製作した。本機の最大の違いはダイヤルカラーで、1821年に発売されたオリジナルのニコラ・リューセックのクロノグラフに使われていた色味を再現したゴールドのダイヤルになっている。しかしながら、今回このコレクションのプラットフォームにおける小型化を期待していた方には、残念ながら44mm×15mmの滑らかでポリッシュ仕上げのペブル(小石)型のケースプロフィールは変わらないことをお知らせしておく。

我々が思うこと

 ニコラ・リューセックシリーズは、モンブランのスターレガシーコレクションの一部だが、最も興味深いのは、それがいかに普通ではないかいうことだ。繰り返すが、現代において、このフォーマットに似た時計を作る人は誰もいない。このシリーズのために、モンブランが極めて印象的な自社製自動巻きクロノグラフムーブメントを開発したという事実が、私にそのことを強く印象付けた。

 新しいクロノグラフムーブメントを一から作ることがどれほど難しいかは誰もが知っている。モンブランはそれを実現しただけでなく、かなり難解で排他的なコレクションのためにそれを行ったのだ。モンブラン マニュファクチュール Cal.MB R200は、ケースの8時位置に配置された1つのプッシャーと、コラムホイールと垂直クラッチで作動する自動巻きの一体型クロノグラフムーブメントで、これにより最初の作動時の経過時間ディスクの揺れを防ぐ。2万8800振動/時の振動数で、直列に配置されたツインバレルは72時間のパワーリザーブを実現している。そしてローターには、ダイヤルの色と仕上げに合わせて、1821年9月1日の日付を記念した特別なエングレービングが施されている。

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 2010年代前半に初めてニコラ・リューセックの時計に出会ったとき、正直言って私は好きではなかった。自分が見ているものが特別なものだと、本当に立ち止まって考えさせられた最初の例は、ジェームズ・ステイシーが書いた2018年のアンスラサイトダイヤルのバリエーションだった。その成功例に基づいて、私は新しいスターレガシー ニコラ・リューセック クロノグラフ リミテッドエディションが表す形へ回帰したことを評価している。


基本情報

ブランド: モンブラン(Montblanc)
モデル名: スターレガシー ニコラ・リューセック クロノグラフ リミテッドエディション 200
型番: 128674

直径: 44.8mm
厚さ: 15.12mm
ケース素材: ステンレススティール(ポリッシュ仕上げ)
文字盤: 所々にギヨシェ装飾を施したゴールドカラー、中央にゴールドカラーのサンレイ仕上げを施したホワイトラッカーのドーム型アワーサークル、ダイヤル周囲にを施したフィルト・ソーテ ギヨシェ装飾、ブルーのリーフ型時・分針、ロジウムカラーのスケルトナイズされたセカンドタイムゾーン針、サテン仕上げを施したゴールドカラーのチタン製ドーム型クロノグラフカウンターディスク
インデックス: ローマ数字
夜光: なし
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: ブラウンアリゲーターレザーストラップ、SS製トリプルフォールディングクラスプ


ムーブメント情報

キャリバー: モンブラン マニュファクチュール MB R200
機能: 時・分表示、日付、GMT(セカンドタイムゾーン)表示、デイ/ナイトインジケーター、クロノグラフ
直径: 31mm
厚さ: 8.46mm
パワーリザーブ: 72時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 40
クロノメーター: あり。モンブラン ラボラトリーテスト 500合格済み。
追加情報: モノプッシャークロノグラフ、コラムホイール、垂直クラッチ、ダブルバレル、時針と日付表示を前後どちらにに素早くリセットできるトラベル機能、横断型テンプブリッジ、10mmの特大チラネジ付きテンプ


価格 & 発売時期

価格: 104万9400円(税込)
限定: あり。世界限定200本

モンブラン公式サイトはこちらへ。

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