Introducing ノルケインが新たな軽量素材を用いたワイルドワンシリーズをローンチ

　この素材とそれを採用したワイルドワンラインは、ノルケインの新アドバイザーであり経営にも参画するジャン-クロード・ビバー氏の発案で、ラバーストラップで主に知られ、時計部品やその他の複合素材を扱うスイスの企業BIWI社とのコラボレーションから誕生した。ノルテックは軽くて丈夫なだけでなく、カーボンの黒い色という枠にとらわれず、さまざまなコンポジットカラーを採用すること可能。今回発売されたのは、ブラックダイヤルにカーキストラップ、"ライオンの毛皮 "を想起させるダイヤルの限定モデル「Hakuna Mikapa」の2種類と、ブルーダイヤルにブラックケース、グレーダイヤルにバーガンディケースを組み合わせた4種類だ。各モデルのケースは、ラバー製のショックアブソーバーとムーブメントを収納するチタン製コンテナを備えたノルテック製のフロントとバックのパーツに分かれており、最高の耐衝撃性能を実現している。

　これらのインディペンデンス ワイルドワンには、ケニッシとのコラボレーションによる3針キャリバー NN20/1 マニュファクチュールが搭載される。70時間のパワーリザーブと4Hzの振動数を備えたこの自動巻きムーブメントは、耐衝撃性に優れたケースによってさらに信頼性の高いものとなっている。また、文字盤には「3層レーザーカット」によるマンダラ模様やライオンファー模様が施され、時計に深みと質感が与えられた。重さわずか84gのワイルドワンは、過酷な使用にも耐えられるように設計されている。価格は、ブルーとブラック文字盤が76万6700円、グレー文字盤が79万9700円（限定200本、すべて税込）で、最先端のテクノロジーと、それを余すことなく用いたカラフルなデザインが味わえる。

　ノルケインのアンバサダーでwildlife sanctuaryの創設者でもあるディーン・シュナイダー氏とのコラボレーションでデザインされたHakuna Mipaka 限定モデルは、収益の10%をHakuna Mipaka Oasisに寄付するという興味深い慈善活動的な側面も持つ。そのため、文字盤（ある意味成功）とブラック・ビーガン・ラバーストラップ（あまり成功していない）の両方に「ライオンの毛皮」模様が配され、裏蓋には20ほどの単語が刻まれているなど、ワイルドワンのなかで最もデザイン的にビジーなのは残念に思っていて、魅力を狭める可能性があると感じる。

　ワイルドワンには、技術的な革新、慈善活動、コラボレーションパートナーなど、見るべき点がたくさんあり、ブランドとビバー氏の関係にとって興味深いスタートを切ったことは確かだ。ただ、私は、この時計はもう少しシンプルな方がいいと思っており、模様の数を減らしたり、文字盤の文字を減らしたりすれば、面白さがありつつもう少し洗練された時計になると考えている。この時計の特徴である軽さは、実際に手にとってみないとわからないので、写真ではなかなか実感が得られない。今後、ノルケインがノルテックをどのように応用していくのか、また来年はどんな作品を発表してくれるのか、とても楽しみにしている。

ブランド名: ノルケイン（NORQAIN）
モデル名: インディペンデンス ワイルドワン（Wilde ONE）

直径: 42mm
厚み: 12.3mm
ケース素材: ノルテック（カーボンファイバー系素材）
文字盤色: グレー、ブルー、ブラックのマンダラパターン、ライオンの毛皮パターンが配された限定の黒文字盤
インデックス: ロジウムメッキインデックス（グレーダイヤルはレッドゴールド）
夜光: 針とインデックス
防水性: 200m
ストラップ/ブレスレット: 黒、青、グレーモデルにはメッシュラバー、Hakuna Mipaka LEにはライオンの毛皮パターンのビーガン・ラバーストラップ 

キャリバー: NN201
機能: 時、分、秒
パワーリザーブ: 70時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時（4Hz）
石数: 28
クロノメーター認定: あり
追加情報: ブリッジに配された "Adventure – Freedom – Independence." の刻印

価格:  76万6700円（黒・青文字盤）、79万9700円（グレー文字盤）、78万8700円（Hakuna Mipaka Limited edition）すべて税込
限定: グレー文字盤 200本限定、Hakuna Mipaka limited Edition 500本限定