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新型コロナウイルスの影響で、多くの企業がオンライン環境へと移行しており、従業員はオンライン会議に招集され、飲み会に至ってもZoomへと移行している状況がある。誰もが適応せざるを得なかったため、以前から存在していたオンラインオークションが注目を集め、独自の新記録を樹立したことは全く驚くべきことではない。
6月31日にロンドンで、この18Kイエローゴールドのジョン・プレイヤー・スペシャル Ref.6264が、バイヤーズプレミアムを含めて121万5000ポンド(約154万5723ドル=約1億6800万円)で落札された。この時計をオークションに出品したことで、サザビーズはオンラインオークションで落札された時計の自己記録を更新したと述べている。しかし、それだけではない。サザビーズによると、これはオークションで販売されたデイトナ ジョン・プレイヤー・スペシャルの落札額新記録であり、イギリスでオークションにかけられた腕時計における記録でもあるという。
ジョン・プレイヤー・スペシャル(John Player Special: 通称JPS)という愛称は、70年代に活躍したロータスF1チームのレーシングカーにちなんで名付けられた。ロレックス デイトナの中でも最も希少性が高く、同様に魅力的なモデルの1つだ。今回のRef.6264は、いくつかの点で希少価値が高かったことによる結果であり、同じような例はほんのひと握り。
もちろん、大部分のデイトナ Ref.6264はステンレススティールケースで生産されていた。サザビーズによると18Kイエローゴールド製の個体として把握されているのはわずか10本のみで、そのうちのごく一部にだけポール・ニューマンのブラックダイヤルが装着されている。メガコレクターにとってはメガウォッチであるのだが、支払われた価格もメガトン級だった。オークション開始前の想定落札額は、わずか32万〜65万ポンド(40万〜60万ドル = 約4200万〜6300万円)であったのだ。
サザビーズのオークションでは、7月24日から31日までの1週間にわたって行われたオンラインオークションで、5人の入札者によって17件の入札があり、過去最高の結果につながった。
論理的に言えば、このオークションシーズンは2月の時点では誰も予想できないような異常な展開を見せている。しかし、わずか3週間前の自動巻きデイトナの記録(記事「希少なロレックス デイトナがサザビーズ香港オークションにて3.27万ドル(約3億4924万円)で落札」参照)と今日の結果が何かのバロメーターになるとすれば、ロレックスにおけるトップレベルの価格は堅調に推移しているようだ。前代未聞の時代の中でも、記録は更新され続けているのである。
さらなる詳細は、サザビーズ公式サイトへ。
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