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Introducing タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル200、 “アウトドアーズ”よ、よろしく!(編集部撮り下ろし)

新しい40mmのアクアレーサー プロフェッショナル200コレクションは、エントリーレベルのクラシックをモダンに解釈した。


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LVMH時計部門では、ゼニス、タグ・ホイヤー、ウブロ、ブルガリの新作時計を発表するオンライン展示会「LVMHウォッチウィーク 2022」を開催し、新しい年の幕を開けた。

我々が知っていること

タウンユースにぴったりな新しいアクアレーサーが登場した。タグ・ホイヤーのアクアレーサー プロフェッショナル200はコレクションの最新バージョンで、昨年発表されたアクアレーサー プロフェッショナル300のニューテイクだ。昨年のアクアレーサー プロフェッショナル300が43mmというサイズだったのに対して、新作はより小さく誰もが好むサイズ、つまり40mmに仕上がっている。

 この時計はダイビングだけでなく、屋外のあらゆるアクティビティに対応することを意味する“アウトドアーズ(Outdoors)”というニックネームを持つ。ステンレススティール製ブレスレットにはマイクロアジャスト機能を備えたタグ・ホイヤーのモダンなクラスプデザインをはじめ、これまでのアクアレーサーと同様、サテンとポリッシュを組み合わせた表面仕上げが施されている。

 サイズダウンに加え、セラミックインサートの代わりに数字を象嵌させた逆回転防止SSベゼルが採用されている。新しいアクアレーサーコレクションは自動巻きとクォーツ式のムーブメントで構成されており、40mmの自動巻きモデルではダイヤルに水平方向のラインパターンがあしらわれ、ブルーまたはブラック(実際にはグレーのように見える)のフュメ仕上げも施されている。また、6時位置の日付表示には、サイクロップレンズがないことにもお気づきだろう。40mm径のクォーツモデルにも同じ水平方向のラインパターンがあるが、グラデーションではなくサンレイ装飾が施されており、ブラックまたはシルバーのダイヤルで日付表示なしのモデルのみが提供される。

 また、ケースバックのデザインも変更されている。このシリーズでおなじみのダイビングヘルメットに代わってコンパスのエングレーヴィング(嫌いにならないでね!)が施されており、アウトドアでの活躍が期待される。そしてクローズドケースバックの裏側にはタグ・ホイヤーのCal.5 自動巻きが搭載されている。

 すべてが新しくなったタグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル200“アウトドアーズ”は40mmの自動巻きモデルが31万3500円、40mmのクォーツバリエーションが23万1000円とお値打ち価格だ。また、このコレクションでは自動巻きとクォーツそれぞれに、ダイヤモンド付きとなしの30mmモデルのセットも用意されている(ともに税込)。

我々が思うこと

なるほど、タグ・ホイヤーは我々の声に耳を傾けてくれているようだ。タグ・ホイヤーはより一般的な、もっと控えめなサイズの時計を求める我々の声に耳を傾け、それに応えてくれたのだ。一見すると、このリリースは興奮を呼び起こすものではないかもしれないが、これが時計業界全体にとって何を意味するのかをよく考えてみると、これは非常に重要なアップグレードだと思う。

 子供のころ、私は時計の歴史を漠然としか把握できていなかった。ロレックスのことは知っていたかもしれないが(たぶん)、ちゃんと認識できていたのはカシオ、タイメックス、スウォッチなどだ。本物の時計となると……最も多く目にしたのはタグ・ホイヤーだった。発音がとても難しかったので覚えている。でも、みんなタグと呼んでいてかっこよかったのだ。

1980s TAG Heuer Formula One Advertisement

1980年代半ばに発売されたタグ・ホイヤーのフォーミュラワンシリーズで、特徴的なグラスファイバー製ベゼルを備えている。

 1990年代、タグはどこにでもあった。SS製のケースとブレスレットを備えたプロフェッショナルラインもあれば、ティーンエイジャー向けのプラスティックベゼルのものもあり、正直、とてもトレンディなブランドとして、“今をときめく”アイデンティティを備えていた。しかし、その人気もいつしか失われたが、親愛なる90年代の時計が失われてしまったわけではない。

 生まれ変わったとして、私は司法書記官で私の王国(裁判官がベンチにいないとき)は法廷だ。裁判所の職員のなかに、視聴覚機器を担当する人がいたことを思い出す。彼は白髪に白髭で、いつもゴルフシャツを薄手のブルージーンズにインし、誰よりも上手にテレビカートを操っていた。華やかな仕事ではなかったが、彼は真面目に取り組み、手首には40mmケースと思われる伝統的スタイルのクォーツタイプのタグ・ホイヤー プロフェッショナルを装着して、すべてをこなした。

The TAG Heuer Aquaracer Professional 200 quartz

タグ・ホイヤー アクアレーサー プロフェッショナル200 “アウトドアーズ”のクォーツ仕様。フュメダイヤルと日付ウィンドウがないことに注目して欲しい。

 つまり、このスチールベゼルを備えた新しいアクアレーサー プロフェッショナル200の40mmサイズの発表は、長いあいだ待たれていたもので非常に歓迎すべきことなのだ。昨年、43mmの300ラインが発表されたとき、HODINKEE Radioのエピソードで、こんな時計が欲しいとリクエストしたのを覚えている。

 この時計はタグ・ホイヤー プロフェッショナルの過去の歴史的な糸を織り交ぜながら、いくつかの現代的な美的感覚をキープしている(そのうちのひとつは、とあるアイコニックなSS製防水タイムピースを模倣したものだ)。

The TAG Heuer Aquaracer Professional 200 on wrist

 先週、事前にプレス画像をこっそり見て、この新作に実際に触れる機会を得た。40mmというサイズにめまいを覚えつつも若干の不安を感じていた。私はエディターのローガン・ベイカー(Logan Baker)と話したのだが、我々2人が熱心に見たのは、SSベゼルが実際はどのように見えるかということだった。

 今では、この時計のたったひとつの部品があの昔懐かしいネオヴィンテージ(最近は90年代の時計をそう呼んでいる)タグ・ホイヤー プロフェッショナルを思い起こさせるものだと言えるだろう。このブランドは以前からセラミックベゼルを使用している。セラミックは傷に強く、いつまでも新品のような外観を保つことができるため、より耐久性の高い素材であることは間違いないが、43mmのアクアレーサーにファンシーな感覚を与えてくれる…なかなか貴重だ。

The TAG Heuer Aquaracer Professional 200 close up of bezel

 ベゼルの色調を抑える方法はさまざまある。最も一般的なのはセラミックに代わり、アルミニウムを使用する方法だ。チューダーのブラックベイ フィフティエイトがそうで、オメガではシーマスター 300がレトロな雰囲気に生まれ変わった。しかし、アルミニウムのベゼルインサートを採用することでヴィンテージ感を演出しようという意図はすぐに見て取れる。言うまでもなく、これはタグが採用した路線ではない。SS製ベゼルを採用することで道具のような魅力を放ちながらも、新旧の境界を行き来することができるようになったのだ。ベゼルは全面サテン仕上げで、ケース上面のサテン仕上げを補完している。

 ケースから流れるように伸びているのがサテンとポリッシュ仕上げを組み合わせた、つけ心地のよいSS製のブレスレットだ。ポリッシュのセンターリンクにツールっぽさはない。プレスリリースを読み、画像を見たとき、当初はそれがいちばん気になった。だが、私はいつも実際に時計を見るまで判断を保留している。センターリンクは確かにポリッシュだが、クラスプは全面サテン仕上げで、すべてがうまくまとまっていた。クラスプがこれほどまでに私の心を揺さぶるとは……。

The TAG Heuer Aquaracer Professional 200 clasp

 実はこのブレスレット形状もまた、過去への回帰のひとつだと考えている。昔のプロフェッショナルウォッチはスポーツとドレスの中間的な存在として、ジュビリースタイルのブレスレットがよく(常にではないにしても)装着されていた。タグが現代のコレクションでこのブレスレットタイプから遠ざかっているの見て、私はこの新しい3リンクの提案を受け入れたいと思う。つけ心地もいいし……そんなところだ。

 そしてダイヤル。タグが言うようにスモーキーなフュメのエフェクトを施した水平ラインが刻まれたダイヤルだ。ブラック(写真)とブルーの2つのバリエーションがある。このダイヤルがノーチラスに似ていることは、ビギナーにもすぐにおわかりいただけると思う。これらが私が最初に、ふたつめに、そしてみっつめに気づいたことだ。正直なところ、まだ気づいていないこともある。額に手のひらを当てたくなるようなデザインのチョイスだ。40mmのケース、キラリと光るSSベゼル、そしてモダンなデザインのブレスレット。あと残るのは最後を締めくくるきれいなダイヤルだけである。

The TAG Heuer Aquaracer Professional 200 on wrist

 公平に見て、このダイヤルデザインをあるものとの関連を意識せず検証すると(そうすべきではないことだとわかっている)、とてもいいものに見える。美意識が高く、ダイナミックで、奥行きがある。しかし、あるものとの関連を意識すると、またノーチラスのことが頭をよぎり残念な気持ちになる。とはいえ、現在の市場にはデザインの領域において自由な発想のすばらしい時計が少なくない。例えば、1000ドルを切るティソのPRXがそうだ。この時計がロイヤル オークに似ていないとは誰も言わないが、しかし、この時計は価値ある提案の代表格となった。

 この時計が提供するサイズ、大衆性、機能を考えるとダイヤルは本当にすばらしく、ほかのモデルを補完するものであり、あまり非難するのはやめよう。それに、そこまでに気になるなら同じサイズでフュメのないクォーツバージョンもあるのだから。この選択は理に適っていると思う。この時計は必ずしもマニア向けではなく、初めて高級時計を購入する人向けのものだ。彼らがいちばんよく見る部分にもっと高級感を出してはどうだろう?

The TAG Heuer Aquaracer Professional 200

 ダイヤルには300mの同型機からいくつかディテールの変化をもたらされている。八角形のアプライドマーカーの代わりにスーパールミノバを塗布した台形の大きなマーカーが採用されているのだ。またベゼルには夜光が塗布されていないことも特筆すべき点である。私は多くの人が夜光付きベゼルを好むことを知っているが、それが省かれているのをうれしく思う。このような時計はシンプルで美しいのがいちばんだ。

 シンプルに言って、やはりクローズドケースバックはうれしい仕様だ。Cal.5 自動巻き(ETA 2824-2ベース)ムーブメントを否定するつもりはないが、クローズドケースバックの時計には、どこか引き締まったよさがある。特に、かつてのタグ・ホイヤーのように日常使いの時計として購入される可能性が高いのだから、なおさらうれしい。

The TAG Heuer Aquaracer Professional 200 caseback

 “アウトドアーズ”では、6時位置のサイクロップデイトウィンドウをなくすなど、細部のデザインにもこだわり、この価格にしては多くの注目すべきポイントがある。

 ホイヤーブランドを冠したヘリテージピースを限定発売するのではなく、現代の時計製造の世界で製造できるような思慮深い方法でルーツに回帰する方法があることを、タグが理解している様子が見られるのはとても喜ばしいことだ。これは原点回帰のような気がしている。タグ・ホイヤーはエントリーレベルのラグジュアリーウォッチであるべきなのだ。これはそのような時計だろうか? 多分そうだろう。

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基本情報

ブランド: タグ・ホイヤー(TAG Heuer)
モデル名: アクアレーサー プロフェッショナル200 “アウトドアーズ”(Aquaracer Professional 200 40mm Automatic “Outdoors”)
型番: WBP2110.BA0627(ブラック);WBP2111.BA0627(ブルー)

直径: 40mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: ブラックまたはブルーのややスモーキーなサンレイブラッシュ仕上げダイヤル
インデックス: アプライド
夜光: あり。時・分・秒針、アプライドインデックス
防水性能: 200m
ストラップ/ブレスレット: SSブレスレット

The TAG Heuer Aquaracer Professional 200 crown

ムーブメント情報

キャリバー: 5(ETA 2824-2ベース)
機能: 時・分表示、センターセコンド表示、3時位置に日付表示
直径: 26mm
パワーリザーブ: 38時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時

The TAG Heuer Aquaracer Professional 200

価格 & 発売時期

価格: 自動巻きモデルは31万3500円、40mm クォーツモデルは23万1000円(ともに税込)
発売時期: 発売中
限定: なし。通常ライン。

Live Photos, Tiffany Wade

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