trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

Hands-On 50ドルの愛してやまないカシオ Duro(デューロ) ダイバーズウォッチ

安くて陽気なフォーラムの人気者が、その宣伝文句通りに活躍。

ADVERTISEMENT

カシオのDuro MDV106-1Aは、インターネットで人気の手ごろなダイバーズに過ぎないかもしれない。WatchUSeekで検索すると485ページもの結果が出てくる。Redditでも同様だ。Instagramでは、#CasioDuroのハッシュタグが5000回以上使われている。ビル・ゲイツもファンであることが確認されており、カシオによると、MDV106シリーズは2011年6月の発売以来、全世界で60万本を販売したそうだ。

 このクォーツ式のシンプルなダイバーズウォッチを絶賛する人々の声を何年も聞いてきた私は、ついにこの1月に自分用の1本を購入した。

 50ドル(希望小売価格:69.95ドル、約7700円)でAmazonに注文した後、私は3本めのカシオ(G-SHOCKを除く!)を手にした。一目惚れというわけではなかったが、ここにあるのはシンプルなアナログのダイバーズウォッチで、電池で動き、控えめなブラックのダイヤルを備える。最大の個性といえるのは、赤く塗られた秒針と6時位置の上にあるカジキのマークで、これはカシオの200m防水モデルに採用されているクールなデザインだ。しかし、この時計は結局、引き出しの中にしまったままだった。

 6月になり、私はDuroに公平な機会を与えなかったことに気づき、夏時計のローテーションの中で、ダイバーズウォッチとして忠実に使うことにした。それ以来、週に何度もDuroを着用しているが、手にするたびに新しいディテールに気づくことになるのだ。

 まず、秒針が完璧なステップを刻み、一秒ごとに正確にインナーリングのマーカーを指す。ほかの多くの手ごろなスポーツウォッチとは異なり、Duroは正確さに問題がない。120クリックの逆回転防止ベゼルも同様で、静止しているときは張りがあるが、ローレット加工されたエッジは握りやすく、必要なときにはきちっと動かすことができる。さらにアルミニウム製のベゼルインサート(ゼロマーカーのための真珠色の夜光マーカーがある)は、時間を表示するために停止しているときも明確な視認性でその役割を果たす。

  そして、44mm×12mmのケース自体の加工だ。上から見ると、ラグの見える部分はサテン仕上げだが、ケースサイド部分は完全にポリッシュ仕上げとなっている。ラグには美しい面取りが施されており、これがケースの側面に露出している仕上げの変化を強調している。この面取りは、私のお気に入りのディテールのひとつだ。チープな時計を扱い慣れている人は上品なアクセントだと感心するだろう。

カシオは2004年から200m防水の時計にカジキマークを使用している。

 角ばったリューズガードは、暗い中での衝突からリューズを保護するが、機能性に悪影響を与えるものではない。リューズは当然ながらネジ込み式だが、これには驚された。リューズとステムは、日常的に使用することを考えると驚くほどデリケートだ。私はリューズのステムのネジ山が切れることを常に心配になるが、ダイバーズウォッチでは、リューズのネジ山が手ごろな価格の時計と高級時計を分ける目安になる。カシオのDuroの場合、ネジ山は簡単に引っかかり、その際に聞こえるカチッという音がたまらなく愛おしいのだ。正直なところ、この時計がクォーツでなければ、もっと頻繁に時刻合わせする口実ができたのにと思ってしまうほどだ。

 もちろん、50ドルの時計には相応の欠点がある。しかしこのモデルの場合、取るに足らない欠点だ。ケースサイドからケースバックへの移行部分は思ったよりも尖っていて、まるでカシオが製造過程で滑らかにするのを忘れたかのようだ。しかし、ケースサイドは魅力的で有機的なカーブを描いており、44mmの直径が気にならないなら快適な装着感が得られると思う。

 ネジ込み式の裏蓋にはダイヤル側と同様に、古くからの友人であるカジキの姿が刻印されている。ケースバックについてこれ以外に目立つものはないが、ここにはシンプルで職人的な同心円状のサテン仕上げが施されており、実用本位の造りがされていることが分かる。

 一方、ダイヤルの仕上げは、よりデコラティブなものになっている。ダイヤルカラーははっきりとしたブラックだが、明るい場所ではグレーに近いサンバースト仕上げになっていることがわかる。いつもの外観に飽きがこないよう、視覚的な工夫が施されているようだ。

 カシオのDuroは、世界で最も有名なブラックダイヤルのダイバーズウォッチに酷似している:ロレックスのサブマリーナーだ。そう、かなり似ている。でも、私は気にしない。私は革新的な外観のためにDuroを購入したわけではないし、DuroをAmazonで購入(サイト内では常に人気トップ20にランクインしている時計だ)、あるいは地元の大型小売店で購入し、それを毎日使っているたくさんの人々のなかには、サブマリーナーとは単に「マリーナー」の下(サブ)の時計だと思っている人が無数にいることだろう。彼らにとっても私にとっても、Duroは見た目が良く、シンプルで手ごろな価格のスポーツウォッチなのだ。


 日付窓に拡大レンズが付いていないことに感謝しよう。

 夜光の寿命がもう少し長ければ、風防がミネラルガラスではなくサファイヤクリスタルであれば、そして付属のブラックラバーストラップがもう少し素敵であれば、とは思う。でも、50ドルなのだ! もしあなたが、時計の2倍の値段のストラップを買うことを厭わないような熱心なコレクターなら、私のように(恥ずかしながら)HODINKEE Shopの黒いパイナップルのレザーストラップを付けることができる。この数週間、予算内でボンドっぽくなるアイデアも魅力的だった。

 箱から出したばかりの状態でも、Duroは金額に見合うだけの品質とディテールを備えている。派手さはない。しかし、MDV106-1Aとしばらく付き合えば、ネット上での人気が不動のものであることが理解できるだろう。

カシオ Duro MDV106-1A;44.2mm×12.1mmのSS製ケース。200m防水。ミネラルガラス風防。SS製ケースバック。ムーブメント:カシオクォーツ2784モジュール、交換可能なSR626電池。ブラックサンバーストダイヤル、アプライドの円形夜光アワーマーカー。時針、分針、秒針には夜光塗料。純正のブラックラバーストラップが付随。価格:69.95ドル(約7700円)


Photos, Logan Baker

Shop This Story

カシオのMDV106-1Aは、こちらのオンラインショップで。