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Introducing アクアスター ベントス500 “ファウンダーズエディション” クロノグラフが新登場

センターミニッツ式のモノプッシャークロノグラフを搭載しつつ、ブランド史に残るクラシックな要素をシャープかつ機能的に再現。

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我々が知っていること

昨年12月に発売されたベントスH1に続き、アクアスターは非常にクールなベントス500を機械的に、忠実に再現したモデルを発表した。300本限定として発表された2024年モデルには、ラ・ジュー・ペレ製の新しいセンターミニッツ式モノプッシャークロノグラフムーブメントが搭載され、ヴィンテージベントス500の独創的かつツール的な魅力を効果的に再現している。プロポーションを整えたケースと、人間工学に基づいて改良された新作ベントス500は、アクアスターの中核的な技術や能力を示す重要な要素であり、ブランドの最も象徴的なレガシーウォッチのひとつを真に考え抜いたものである。

aquastar benthos

 2024年のベントス500 “ファウンダーズエディション” クロノグラフのサイズは、直径42mm、厚さ15.8mm、ラグからラグまで47mm。ラグ幅は22mm、200mの防水性、ARコーティングを施したフラットサファイア風防、夜光セラミックベゼルを備えたこの300本限定のシリアルナンバー入りモデルは、ソリッドスティールの裏蓋でまとめている。

 奇妙なことにベントス500は、ダイバーズウォッチとしてはムーブメントが重要な部分を占めている。2020年にリック・マレイ(Rick Marei)氏によって再始動されたアクアスターは、これまで機能に適したムーブメントに制限があったためにベントス500を再現することができなかった。この限定モデルのために、マレイ氏はスイスのムーブメントメーカーであるラ・ジュー・ペレというパートナーを見つけた。ラ・ジュー・ペレはスイスのムーブメント製造会社で、ETAやミヨタがいわゆる“エボーシュ”オプションとして提供する以上のものを必要とするブランドに向けた、特別なムーブメントを製造することで知られている。

aquastar benthos 500
aquastar benthos 500
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 その結果生まれたのがCal.1MPSだ。これは2万8800振動/時で時を刻む自動巻きムーブメントであり、中央に60分積算計、モノプッシャーコントロール(ここではケースの2時位置に配置)を備えている。オリジナルを好む人にとっては、リューズがふたつ、クロノグラフプッシャーを4時位置に配したほうがいいのだろうが、より自然な姿勢でクロノグラフを操作できるよう、コントロールを入れ替えた(左利きの場合、4時位置よりも2時位置で操作するほうが自然な感じがする)。なおアクアスターは、水中でもクロノグラフを操作できると保証している。

 そのほか、注目すべきオリジナルからの変更点は、セミグロスのブラックダイヤルの採用と(最近発表されたベントスH1はフルマットだった)、300mから200mへの防水性の変更である。これはどのダイバーにとっても問題ではないだろうが、一部の純粋主義者の感情を逆なでするかもしれない。ただパッケージングのほかの部分と適切なムーブメントを考えると、水中で使用できない100mの防水性であったとしても許せたと思う。

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2024年の新しいアクアスター ベントス500(左)と、2023年のベントス H1(右)のプロトタイプ。

 アクアスターではいつものことだが、ベントス500 クロノグラフはブランドのウェブサイトを通じて直接販売され、最も安い価格で入手できるのは予約注文の期間のみだ。ベントス500 クロノグラフの価格は、予約注文で2790ドル(日本円で約42万2000円)、予約注文以降は3790ドル(日本円で約57万3000円)となる。予約受付期間は4月5日までで、配送は今年5月を予定している。


我々の考え

ある程度の背景を知らなければ、このモデルはここ数年で広く浸透してきたブランドの復刻戦略のひとつにすぎないと思うだろう。そして確かに2024年のベントス500はそうなのだが、それ以上のものでもある。ありがたいことに、僕はアクアスターとベントス500の両方をかなり真剣に取り組んでいるふたり組を知っている。リック・マレイ氏(彼はアクアスターの仕掛人だが、ドクサをオンライン時代に引き込み、2017年の50周年記念サブ300シリーズなどのヒット作を手がけた人物としても覚えているかもしれない)と、僕の親友でHODINKEE出身であもるジェイソン・ヒートンだ。

 リック氏に話を聞くと、おそらくベントス500ほど彼の心に近いアクアスターモデルはないとわかる。この時計を発表するまでに、彼と僕のあいだでやり取りした数通のメールのなかで、彼はこう語っている。「アクアスターにとって、これはファミリーの聖杯です。個人的にも、これが時計業界における私の仕事のハイライトです。思い返せば、この日を25年間待ち望んでいたような気がします」

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初代ベントス500(1970年)、ベントスI(1978年)、ベントスII(1985年)、ベントスH1(2023年)を含むアクアスター ベントスの系譜。

 ジェイソンは「歴史的な観点から言えば、発表された当時のベントス500は最も高性能なダイバーズウォッチのひとつであり、当時としては非常に優れた防水性と、ダイバーが完全なダイブ(クロノグラフで最大1時間)と減圧停止(ベゼルで)などの中間機能を追跡できる手段を備えていた。現代の復刻版においても、独自に開発した新しいクロノグラフムーブメントを搭載して同じ機能を提供し、同階級の先頭を走っている」

 ヒートンにはさらに個人的なつながりがある。彼は自身の書籍シリーズの主人公であるジュリアン・“タスカー”・タスク(Julian "Tusker" Tusk)が着用した時計にベントスを選んでいるのだ。ジェイソンはこの選択について次のように説明している。「私の著書『Depth Charge』では、主人公のタスカーに、彼自身の性格を反映させるために、より目的にかなった高価なものではない時計を身につけて欲しかった。彼が身につけているベントスは、元米海軍の潜水士だった亡き父から受け継いだもので、彼が初めてダイビングを学んだ際、タスカーに受け継がれた。それは家宝であり、大切にしまわれるものではなく使われるべきものだが、古いツールウォッチであるベントスのような時計は、そうあるべきだと思っている」。このベントスの選択に敬意を表して、新しいベントス500の各予約注文には、現在進行中の彼のタスカー小説シリーズ2作目、『Sweetwater』が1冊付属する。

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僕の手首にアクアスター ベントス500のプロトタイプを着用した。

 その時代のダイバーズウォッチとしても、アクアスター全体としても、長い歴史を持つ時計である。ここで強調しておかなければならないもうひとつの注意点は、今僕たちが話題にしているのが、4000ドル以下(日本円で約60万5000円、予約注文だともっと安い)でセンターミニッツを備えたスイス製モノプッシャークロノグラフだということだ。そもそもセンターミニッツクロノグラフ自体、モノプッシャークロノグラフ同様に珍しい。それらを1本の時計にまとめたとなると、ダイバーズウォッチとして、特にこの価格帯ではかなり珍しいと感じる。

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 この1週間、ベントス500のプロトタイプを使ってみたが、着用感はまさに予想どおりであった。ずっしりとした厚みがあり、さすがそこからインスピレーションを得ただけはある。とはいえ大きすぎず、クロノグラフ機能は非常に便利だ。もちろん60分しか計測できないが、小さなインダイヤルの目盛りのために目を細めて計測する必要はない。ダイブコンピューターの時代よりも前に考案されたダイバーズウォッチとしては、その理由は理解できるし、着用すると本当に楽しいのだ。その大きな理由は、アクアスターがセンターミニッツ式のクロノグラフムーブメントを搭載しているからである。僕はH1の外観が好きだが、ベントス500はさらにいくつかの、そして非常に魅力的な条件を満たしている。

 僕は普段、クロノグラフ、特にダイビング用に設計されたものにそれほど熱心ではないが、機能的な観点から見ると、この新しいベントス500はダイバーズウォッチの黄金時代に発売されたオリジナルの特別な魅力を見事に再現した素晴らしい仕事をしており、これはアクアスターとそのファンの両方にとってワクワクするような展開だと思っている。


基本情報

ブランド: アクアスター(Aquastar)
モデル名: ベントス500(Benthos 500)

直径: 42mm
厚さ: 15.8mm
ラグからラグまで: 47mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ブラック
インデックス: 高密度のスーパールミノバを充填したスクエアインデックス
防水性能: 200m
ストラップ/ブレスレット: イソフレーン(Isofrane)社ラバーストラップ


ムーブメント情報

キャリバー: 1MPSモノプッシャー・クロノグラフ(ラ・ジュー・ペレ社製、アクアスター専用)
機能: 時・分・センターセコンド、センターミニッツクロノグラフ(60分積算計)
直径: 30mm
厚さ: 7.9mm
パワーリザーブ: 約60時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時


価格 & 発売時期

価格: 予約注文で2790ドル(日本円で約42万2000円)、予約注文以降は3790ドル(日本円で約57万3000円)
発売時期: 2024年5月~納品
限定: あり、世界限定300本

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詳しくはアクアスター公式ウェブサイトをご覧ください。