Introducing ブラックのスヌーピー・ムーンスウォッチ・ニュームーンが新月に合わせて登場

　全体的なデザインに関しては、このようになると容易に想像できた（友人たちがレンダリングしたものさえあった）。ただ完成品を見るとやはり魅力的に映る。それは、私が知るほとんどの人がほぼ満場一致でホワイトバージョンを賞賛したからだ。ムーンスウォッチの流行に乗らなかった人たちでさえ、そのモデルには大きな魅力を感じていた。私もそれを気に入っていたが、ムーンスウォッチ全般には特別な思い入れがある。

　白が好きだっただけに、この新しいモデルはかなりカッコいいので見ると心が揺れる。この気持ちは、誰もがブランパン×スウォッチでブラックを出して欲しいと願っていたなか、スウォッチが今年早々にサプライズでスキューバ フィフティ オーシャン・オブ・ストームを発表したときの感覚と一緒だ。ブラックのバイオセラミックは、特にスピードマスターのような象徴的なデザインを収め、スヌーピーのようなアイコニックなカートゥーンキャラクターで飾られると、見栄えがとてもよくなる。

　もちろん、およそ2週間前、基本的にこの記事とまったく同じ内容を、ただ異なる色で書いたことを考えると、この話題について書ける言葉には文字どおり限りがある。新しいスヌーピーコレクション（たった2本でコレクションと呼べるのか？）のホワイトバリエーションは、すべてこの時計で効果的に反転している。

　文字盤はマットブラックでケースと一致している。インデックスとその周囲は、針と同じく真っ白に統一され、夜光塗料は非常にクールなブラックのため、まるで夜光材が砕けて落ちたかのように（実際に砕けてはいないが）、ほとんど何もないように見える。針やインデックスは緑色に光るが、文字盤右上にあるムーンフェイズディスクでは三日月や星がすべて青色に光り、“I can't sleep without a night light!（ナイトライトなしでは眠れない！）”という秘密のメッセージが浮かび上がる。

　一般的な意見に反するかもしれないが、もし私の個人的な意見を求めるのであれば上記の段落を読み終えたほんの数分のあいだに、この新ブラックバージョンが本当に好きだと判断した。スウォッチブティックの外でテントを張ってキャンプするほど好きか？　たぶんやらないが、それはキャンプがあまり好きじゃないしテントも持っていないからだ。しかし、これらの立て続けに行われたリリースの真の魅力は、それらが限定されていないことだ。ネプチューンブルーのムーンスウォッチのように、手に入れるのは難しいだろうが、きっと手に入るだろう。

　これまでのムーンスウォッチで示しているように、希少性が高いわけではないにもかかわらず、発売日には何千人ものファンが店舗の外で長い列を作る。このミッション・トゥ・ザ・ムーンフェイズ・ニュームーンでも、それが再び起こると確信している。スウォッチの店舗では4月8日に発売される予定であり、すべてのスウォッチブティックでのルールはシンプルだ。顧客1人につき、スヌーピーは1匹のみ。そうそう、4月8日はW&Wの前日のためコンベンションフロアでこの時計を探すために目を光らせるつもりだ。さて、私はジュネーブへと向かおう。

新作ムーンスウォッチ・ミッション・トゥ・ザ・ムーンフェイズ・ニュームーンは、4月8日よりスウォッチブティック限定で発売され、価格は4万6200円（税込）。