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我々が知っていること
ブルガリは2012年にオクトコレクションを発表した。それ以来いくつもの記録を塗り替えて、多くの愛好家を魅了しており、非常に大きな話題となっている。なかでもオクト フィニッシモが最も注目されているのだが、それは当然のこととして、ブルガリは今日、オクト ローマ コレクションをアップデートした。
今回のコレクションリニューアルでは、3本のタイム&デイトモデルと、オクト ローマ コレクションでは初となるクロノグラフのペアが登場する。このIntroducing記事では取り上げないが、ブルガリはオクト ローマのトゥールビヨンモデルも数本発表しており、時計製造の実力を見せつけた結果となった。
オクト ローマはオクト フィニッシモと同じようなシルエットだが、よりソフトな角度とラインにより、ほんの少しエレガントな雰囲気を醸し出している。また、ラグ(ひいてはブレスレット)の幅もフィニッシモより小さく、グラディエーターカフス(きちんとした留め具がないバングルのようなアクセサリー)のように着用することはできない。
この新しいコレクションはタイム&デイトとクロノグラフの両モデルの文字盤にクル・ド・パリ装飾を採用したため、これまでのフラットな文字盤に比べて質感を持たせているのがポイントだ。さらにブルガリは文字盤の色に重きを置いた。タイム&デイトのオクト ローマにはブルー、アンスラサイト、ホワイトの文字盤が、クロノグラフにはブラックとブルーの文字盤が用意されている。
それ以外のスペックは、ケース直径41mm、ポリッシュ仕上げとサテン仕上げをうまく組み合わせたブレスレット(現在、ストラップを簡単に交換できるシステムになっているため、付属のラバーストラップへ簡単に交換が可能だ)、ブルガリのCal.BVL191など、先代のオクト ローマと同様のスペックである。また防水性能は、両モデルとも100mになっており、従来の50mからスペックアップしている(両モデルともにねじ込み式リューズを採用)。
一方で新しいクロノグラフは、ケース直径42mm、ブルガリのCal.BVL 399を搭載。Cal.BVL 191と同様に自社製ムーブメントで、約42時間のパワーリザーブを備えている。掲載している現時点では、ブルガリはこのムーブメントに関するその他の詳細情報を提供していないため、情報が入り次第記事を更新しようと思う。
我々の考え
オクト ローマのタイム&デイトモデルの希望小売価格は7900ユーロ(日本円で約111万2000円、日本定価は未定)、クロノグラフは9900ユーロ(日本円で約139万3000円、日本定価は未定)となっている。希望小売価格が98万4500円だった前モデルのローマより値上がりしているのだが、ローマの審美的な調整や技術的な改良は、世の中で起きているほかのことに踏み込むのと関係なしに、その値上がりを妥当なもののようにしているように見える。オクト ローマはブルガリが展開するオクト コレクションのエントリーモデルだ。オクト フィニッシモのブレスレットタイプになると、価格は最低でも181万5000円からの展開になる。
オクトコレクションが、ジェラルド・ジェンタからインスピレーションを得ていることは明らかであるが、実際にはジェンタの商標がすでにブルガリに買収されていた、2000年代に考案されたものだ。このコンセプトは、ジェラルド・ジェンタのバイレトロで初めて紹介されたが、その後ブルガリは2012年にオクトコレクションを発表し、その真価を発揮したのである。
オクト ローマはケースの角度を少なくしつつラグも細くし、そしてケースを丸くすることで、この印象を少しだけ和らげている(もちろん、ローマはフィニッシモ特有の超薄型化という概念を失っている)。
これらの新しいアップデートにより、オクト ローマは、1万ドルという範囲内で“いい時計”を探している人の選択肢として、真剣に受け止めて欲しいと求めているように思う。ロレックスのサブマリーナーやオメガのグローブマスターといったクラシックなモデルから、ゼニス デファイ スカイラインやブレモンのスーパーノヴァといった新しいスポーツウォッチのジャンルまで、まさにこの魅力的な領域をカバーしているのだ。どれを選ぶかはもちろん個人の好みの問題だが、ブルガリはこの刷新と洗練をもって、オクト ローマをもう一度見直す価値があるものにしたのである。
基本情報
ブランド: ブルガリ(Bulgari)
モデル名: オクト ローマ オートマティック(Octo Roma)
型番: タイム&デイト_103738(ホワイト) / 103739(ブルー) / 103740(アンスラサイト)、クロノグラフ_103471(ブラック) / 103329(ブルー)
直径: 41mm(タイム&デイト)、42mm(クロノグラフ)
厚さ: 9.15mm(タイム&デイト)、12.4mm(クロノグラフ)
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ホワイト、ブルー、アンスラサイト(タイム&デイト)、ブラック、ブルー(クロノグラフ)
インデックス: メタリックインデックスに夜光塗料を塗布
夜光: スーパールミノバ®
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: ポリッシュおよびサテン加工SS製インターチェンジャブルブレスレット、ピンバックル式ラバーストラップ付属(簡単に交換可能なシステム)
ムーブメント情報
タイム&デイトモデル
キャリバー: BVL 191
機能: 時・分・秒、日付表示
直径: 25.6mm
厚み: 3.8mm
パワーリザーブ: 約42時間
巻き上げ方式: 自動巻き(センターローター)
振動数: 2万8800振動/時
石数: 26
クロノグラフモデル
キャリバー: BVL 399
機能: 時・分・秒、クロノグラフ
パワーリザーブ: 約42時間
巻き上げ方式: 自動巻き
追加情報: 詳細がわかり次第、更新
価格 & 発売時期
価格: タイム&デイトモデルは100万1000円、クロノグラフモデルは125万4000円(税込予価)
発売時期: 2023年7月予定
限定: なし
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