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我々が知っていること
フィリップスはバックス&ルッソと共同で、ブルガリの50本限定オクト フィニッシモを製作した。このモデルは、モダンクラシックというメジャーなフォームファクターに、ヴィンテージ風のダイヤルデザインを導入。オクトのデザインと10年にわたる時計界での存在感を称えるもので、ダイヤルはコアなイタリアンデザインの伝統と20世紀のイタリア建築からインスピレーションを得ている。ケース全体にはサンドブラスト仕上げのチタンを使用し、その質感は同じくチタンのダイヤル表面にも反映されている。
この時計のルックスの根底にあるのは対称性(シンメトリー)だ。文字盤のレイアウトは、一般的なヴィンテージ的美学から明らかなヒントを得ると同時に、12と6のマーカーによってモダンオクトの典型的な外観で少し遊んでいる。シンメトリーを実現するため、BVL138キャリバーの特徴である7時位置のスモールセコンドは廃され、時針と分針のみの表示となった。
オーレル・バックス(Aurel Bacs)氏はこの時計のプレスリリースで、この興味深いセクターレイアウトの背景にあるデザインを選んだ経緯について話している。「このエングレーブによる文字盤にフォーカスをしました」。バックス氏は言う。「大きな数字が刻まれた文字盤と、光の加減でブラック、グレー、ブロンズと色が変化するチャプターリングに注目してもらいたかったのです」
ヴィンテージからモダンまで、数え切れないほどのデザインを持つ時計を扱ってきたフィリップスの感性と、現代のアイコンを競争の激しい市場に持ち込んだブルガリのノウハウが融合した時計が完成しました。50本限定のオクト フィニッシモ スペシャルエディション フィリップス・イン・アソシエーション バックス&ルッソは、1万6600ドルだ(約226万7000円)。
我々の考え
正直なところ、このようなコラボレーションは最高だ。多くの場合、限定生産のために、崩れることのないデザインに手を加えすぎることがよくある。今回のリリースは、コラボレーターの視点を前面に押し出し、ある種の美学を意図的に縮小したものとなっている。
これこそ、優れたコラボレーションの証だと言える。つまり、デザインの背後にある理念を明確に理解する能力だ。このダイヤルはフィリップスが目指したものの大部分を表現している。ヴィンテージ感溢れるセクターダイヤルとスローバックなカラーリングのインデックス。サブダイヤルを取り外したことで、文字盤は完全にシンメトリーになっている。7時位置のサブダイヤルがこのデザインにあることを想像できるだろうか? それは邪魔以外の何者でもないと思うが、幸いにもその必要はない。
私が最も気に入っているところは、このコラボレーションがオクトのデザインコードを何も崩していないことだ。時計を見てすぐにそれを理解した。ブルガリが得意とするタイポグラフィースタイルを維持しつつ、少し時間を戻したようなダイアヤルレイアウトがユニークだ。
また、サンドブラスト仕上げのチタンケースという現代的な選択肢に、このスローバックなルックスを組み合わせた決断もお気に入りだ。クリーンでマットな表現で、新旧のマリアージュを完成させた。
そして正直なところ、この価格だったら躊躇する必要はないと思う。50本限定で、素晴らしいデザインの40mmチタン製オクト フィニッシモが1万6000ドル強で手に入るのだ。標準的なチタンモデルより1000ドルほど高いのだが、この限定数ではすぐになくなってしまうことだろう。でも、私はフィリップスとブルガリの限定モデルの出来栄えに正直、脱帽する。
基本情報
ブランド: ブルガリ(Bvlgari)
モデル名: オクト フィニッシモ スペシャルエディション フィリップス・イン・アソシエーション バックス&ルッソ(Octo Finissimo Special Edition Phillips In Association With Bacs & Russo)
型番: 103709
直径: 40mm
ケース素材: サンドブラスト加工が施されたチタン
文字盤色: グレー
インデックス: マーカー(アラビア数字とバトン)
防水性: 30m
ストラップ/ブレスレット: サンドブラスト仕上げのチタン製ブレスレット
ムーブメント情報
キャリバー: BVL 138
機能: 時、分、秒
厚み: 2.23mm
パワーリザーブ: 60時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 3Hz
クロノメーター認証: なし
価格 & 発売情報
価格: 1万6600ドル
発売: すぐに
限定: 50本
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