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Introducing カルティエ 「サントス デュモン」は読んで字のごとく時間を逆に告げる

さらに「サントス デュモン」から3色、3種類の金属を使った時計が登場し、計4とおりのラッカー文字盤が復活した。

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Hero Image: © Cartier © JEAN MARIE BINET

カルティエがWatches & Wondersに合わせて「サントス」モデルを多数発表するのは、もはや伝統のようである。2年前にはラッカーモデル、特にグリーンとピンクゴールドのバリエーションで我々の心を掴んだ。昨年はそれらのモデルにアップデートを加え、そして今年もまたこのモデルに戻ってきた。これがひとつの見出しだ。もうひとつは、「サントス デュモン」リワインドという時計の発表である。鮮やかなレッドと、そのようなドレスウォッチにとって紛れもなく楽しいメカニズム(そしてディスプレイ)を備えた、間違いなくインパクトのある名前だ。まずはここから始めよう。

 我々が表面上知っているのは、象徴的なケースデザイン、カボションリューズ、ローマ数字インデックスなどを備えた、非常にわかりやすい「サントス デュモン」のフォーマットである。そして豊富なSD(サントス デュモン)コレクションのなかではおなじみとなっている、印象的な、言うなればエレガントな文字盤だ。

Cartier

© Cartier © JEAN MARIE BINET

 このケース(それと文字どおりケースについて)は、ヘビーメタルとして知られるプラチナ製の時計である。プラチナの光沢は、カーネリアン製ダイヤルと、それに合うリューズにセットされたルビーカボションによって補完されている。さらに、数字にもっと注意を払うと(その予想外のデザインゆえに)2度見してしまいそうな方法で時刻を示す、アップル針を搭載した。

 もう1度写真を見て欲しい。ローマ数字インデックスは反転しており、文字盤上で時計回りに、11から1まで逆にカウントダウンしているのだ。レンダリングを見ると時計は10時10分を示しており、針だけが反転している。ムーブメント自体も同様に逆転しているため、逆回転機構を持つ手巻きのCal.230 MCは、逆回転でリューズを巻き上げる。

Cartier

© Cartier © JEAN MARIE BINET

 このモデルが「サントス デュモン」リワインドと呼ばれる理由がわかるだろう。名前はまた、アルベルト・サントス=デュモンへの敬意を表しており、その名を冠したデュモンがまだ生き、飛行していた時代までさかのぼることを示唆している。私にとって、これは時計製造の遊び心を新たなレベルに引き上げたものだ。普通ブランドは、色だけを楽しんで、そこで止まっているのを見かける。これは時計の実際のメカニズムを利用して、時間を伝えることで笑顔をもたらすことができるはずだということを教えてくれる。この時計は200本限定で、カラーマッチしたレッドレザーストラップがセットされる。

 もちろん、カルティエは色で遊ぶ楽しみも続けている。これがもうひとつの目玉で、多くの人に愛されてきたラッカー文字盤の新しいバージョンだ。今回はオリーブグリーンラッカー、トープグレーラッカー、ピーコックブルーラッカーの3種類で展開。それぞれの時計は、ベゼルとケースのラッカー仕上げと同色のアラビア数字インデックスを備え、カボションとストラップもマッチしている。オリーブグリーンはプラチナ、トープグレーはイエローゴールド、ピーコックブルーはPGで仕上げられている。いずれもCal.430 MCで駆動し、日常生活防水を備え、オリーブグリーンのみ世界限定200本である。

Cartier

© Cartier © JEAN MARIE BINET