Introducing モンブラン　1858 オートマティック 24H 2020年新作

　ほら見て、ワンハンドだよ！　この時計は、普段あまり見られるものではありません。針が1本しかない時計です。1858 オートマティック 24Hの探検家向けスポーツウォッチコレクションを基本形とし、手首によくなじむ、42mm × 11.2mmのケースを採用。サテン仕上げのSSケースとブロンズベゼル、リューズとの組み合わせが、フィールドでの仕様を想定して作られたことを語っています。ストラップは、ブラックナイロンのNATOが付き、1858コレクションのマイナーアップデートだと思って良いでしょう。

　なんといっても、この時計を特別にしているのは、そのユニークな時間表示です。大きな赤い針は、単独のインジケーターであり、コンパスの針を思わセル形状です（インナーベゼルの方位表示がそれを一層印象づけます）。偶数のアラビア数字2〜24と短いハッシュマーカーが時間を表示し、チャプターリングの小さなマークが15分を示します。もっと正確な時間を知りたいのであれば、残念ながらそれはできませんが、そもそもこの時計のアイデアはもっと概念的なものに思えます。文字盤の12時位置に12、には6時位置には24が配されています。赤い針は大まかに昼夜を示し、24時間周期の中で今どの時間帯なのかを大まかに把握することができるのです。黒地の文字盤には、24本の子午線入り北半球図が描かれています。

　この時計は1858 コレクションのメインラインに追加されたもので、2020年5月頃には33万円（税抜）で販売される予定です。

　僕はちょっと個性のある時計が好きです。最近の時計市場では、ほとんどのブランドが小売店が求める標準的な製品のリストを見て、ラインナップを模索しています。それはそれでいいのですが、退屈なこともあるのです。そういう意味でも1858 オートマティック 24Hは面白い時計だと思います。

　まず第一に、この時計は1858コレクションを定義するアイデアやコンセプトを楽しく遊んでいます。面白いことにこの時計は、手強い1858 ジオスフェールを抑えて、最も1858らしい時計といえるかもしれません。おそらく、万人に向けて初めての時計というわけにはいかないでしょうが、もしあなたが家にコレクションボックスを持っているような方であれば、そこに何か新しい概念的なものをもたらしてくれる素晴らしい時計になるでしょう。もし、モンブランの時計をよくご存じの方であれば、1858コレクションが初登場したときに発売された、石を文字盤にあしらった限定の懐中時計を覚えてらっしゃるかもしれません。より手頃なモデルにこのスタイルが採用されるのは今回が初めてですが、今後もこういったモデルが登場するのではないかと思います。

ブランド: モンブラン（Montblanc）
モデル名: 1858 オートマティック 24H（1858 Automatic 24H）
型番: 126007

直径: 42mm
厚さ: 11.2mm
ケース素材: SSケースにブロンズベゼル
文字盤色: ブラック（ミステリアスルミニセント加工が施された24本の子午線入り北半球図）
インデックス: ベージュのルミニセント加工アラビア数字
夜光: あり、インデックスと単一針
防水性能: 10気圧
ストラップ/ブレスレット: ブラックのNATOストラップ

キャリバー: MB 24.20
機能: 単一針による24時間表示
パワーリザーブ: 42時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 4 Hz (28,800 vph)
石数: 25

価格: 33万円（税抜）
発売日: 2020年5月発売予定

詳細はモンブラン公式サイトをご覧ください。