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我々が知っていること
モナコ ガルフを象徴する時計が再び登場した。このモデルは、ジョー・シフェール、スティーブ・マックイーン、そしてジャック・ホイヤーらの時代から続く、このブランドのレースシーンでの歴史にオマージュを捧げた、現代の伝統を象徴する特別なモデルだ。
この新作は、フォルムやデザインなど、すべてに親しみやすさを感じることができる。この時計における、おなじみのガルフ・オイルの文字盤エンブレムは継続。そしてそのブランドを象徴するオレンジとブルーのカラーリング、そして6時位置付近にあるスタンプが特徴的だ。
しかし、最近のヴィンテージ風デザインは、ますますモダンな印象になってきている。この新作は、そのモダンなデザイン感覚を少しキープしながら、同時にヴィンテージの個体やレトロな時計デザインの伝統に敬意を表し、タイポグラフィに至るまですべてにこだわって作られている。
3時位置のサブダイヤルには、1970年代に手書きで描かれたようなヴィンテージ感のあるセリフ体の数字が使われているのが特徴だ。このタイポグラフィは、モナコのシンボルマークにも採用されている。さらに、文字盤の右側には70年代風のストライプも配されている。
よりモダンな面では、サンレイブルーの文字盤と、12時位置の深い色合いで背の高い60の数字が挙げられる。ガルフ・スタンプはフルカラーではなく、より現代的なオールホワイトの外観が採用されている。ちなみに、80時間パワーリザーブを備えたCal.ホイヤー02を備えた、初めてのガルフ・モナコでもある。
新型のモナコ・ガルフ スペシャルエディションは、2022年5月に発売予定だ。
我々が思うこと
正直なところ、この手の時計にかなりワクワクするかというとそれは違う。ものすごく既視感があるような気がするのだ。しかし、一貫していることは悪いことなのだろうか? 私はノーだと思う。「壊れていなければ、直さなくていい」という古い格言があるが、私はこれを直すというより、ひとつの芸術的に保護された環境でデザインを続けているのだと考えている。
ガルフ・モナコは、多くの人(私を含む)にとってどんなに難しいケース形状であったとしても、紛れもなく楽しめる時計だといえる。私たちは皆、スティーブ・マックイーンにはなれないのだ。キング・オブ・クールと言えば、1971年の映画『栄光のル・マン』でマックイーンが着用し、人気を博したことから、ほとんどの時計愛好家はモナコの存在を知っている。興味深いことに、この映画は、マックイーンの映画界でのスターダムと、ジョー・シフェールのレースでの腕前(彼は映画でマックイーンのドライビングを指導していた)をクロスオーバーさせたものだ。
新しいガルフ・モナコは、ヴィンテージとモダンの交差点にあるような作品だ。ホイヤー02ムーブメントとその構造、そして全体的なスタイリングは、ガルフ・モナコの理想を特に現代的に表現している。これらすべてに加え、新しいオーナーやこれからオーナーになる方に、この時計のバックストーリーをより深く知ってもらうために、非常に特別なヴィンテージの装飾が施されているのだ。我々の趣味を楽しくするのはストーリーテリングなのだから、タグ・ホイヤーがガルフの伝統を守り続けていることを嬉しく思う。
基本情報
ブランド: タグ・ホイヤー(TAG Heuer)
モデル名: モナコ・ガルフ スペシャルエディション(Monaco Gulf Special Edition)
型番: CBL2115.FC6494
直径: 39mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: ブルー
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: レザーのレーシングストラップ
ムーブメント情報
キャリバー: ホイヤー02 オートマティック
機能: 時、分、秒、日付
直径: 32mm
パワーリザーブ: 80時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 4Hz
石数: 33
クロノメーター認定: なし
価格 & 発売時期
価格: 83万6000円(税込予価)
発売時期: 2022年5月
限定: スペシャルエディション
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